青が散る 新装版 (上) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167348229

感想・レビュー・書評

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  • 燎平、金子、安斎、貝谷……。個性的な大学生たちの、ゆるゆるとしながらも熱く、懸命に生きる、どこかノスタルジックな青春の日々。
    青春っていいなと漠然と思います。

  • 感想
    直前に流転の海を読んだから、主人公が伸仁のように見えてしまう。境遇も部活も一緒。これも筆者の実体験に基づく物語なのだろうか?

    昔、部活に打ち込んでた頃を思い出すな。プロになる訳でもないのになんであんなに頑張ったんだろう。


    あらすじ
    新しく新設された大学に入った燎平は、大学に入って何をするか決めかねていたが、ある日であった金子に勧誘されてテニス部に入る。部を作ったものの、コートがなく、最初は二人でコート作りから始める。

    その大学でお嬢様の夏子と出会い、なんとかモノにしたいと思う。燎平はテニスを通して様々な人と出会う。テニスの元関西チャンピオンだが、精神病でテニスが出来なくなった安斎、金持ちのお嬢さんの裕子、テニスが上手いが斜に構えた貝谷、スピンを極めたテニスの老人。

    夏子の家は洋菓子屋を経営していたが、父親が亡くなる。店を支えていたフランス人のペールも帰ることになり、落ち込む。

    燎平たちは2回生になり、インカレを目指して、ますますテニスに打ち込む。安斎と貝谷が新たにテニス部に加わり、活気が増す。安斎はそのうち相手になる者が居なくなり、トップ選手の練習に参加する。

    その頃、裕子が結婚してアメリカにいくことになり、大学を辞めると言う。燎平と夏子の関係は相変わらず縮まらないままであった。

  • 感想は下巻に記録

  • 瑞々しさが感じられる青春小説。若者達ならでは心理が、宮本輝さんらしい美しい日本語で描かれている。

  • 「青春をテーマにした」と言ってしまうとかなり薄っぺらい感じがするが、こうとしか言いようがないだろう。大学時代を懐かしく思わせる、非常に良い小説だった。

    振り返ると大学には自分とは違う、色々な人たちがいた。全てを部活に捧げる人、見ててイライラするくらいちゃらんぽらんな奴、将来に向けて資格試験に取り組む人、大学には全く来ず気付いたら会社を興していた社長…

    自分は18歳から22歳の間、何をして今に至っただろうか。違う大学に行っていたら、違う言語を勉強していたら、何か熱中するものがあったら、今はどういう人間になっていただろうか。
    はっきりした考えは無いが、何かすべきことをしてこなかったような感覚に包まれている。それが何か分からないから、しなかったのだろうけど。

    ただ誰もがこういう心のモヤモヤを抱えていると思うと気が楽になるし、何より寝たら忘れているイージーな自分には考えること自体、無意味かもしれない。12時過ぎたしもう寝よう、明日も仕事だ。

  • 3度目の読了。
    毎年夏になると無性に読みたくなる、大好きな物語です。

    登場人物が皆それぞれとても愛おしい。
    皆が可愛く愛しく思えるのは、
    私と彼らの歳の差が毎年開いていってるからかもしれません(笑)
    (July 14, 2020)

  • 等身大の大学生活って感じですごい面白い。
    後編も楽しみだわ。何かに打ち込むって良いね。

  • ブクログの談話室で見かける本。著者の本は「骸骨ビルの庭」「錦秋」を読んでいる。なんとなく、個人的には著者は文士タイプの作家のイメージがある。

    昭和40年代の大学生活。出来たばかりの大学、出来たばかりのテニス部。若者たちの群像劇という処。文章がうまく流れていないのが意外だった。著者にも若い作家時代があったということか。

    ぼくが大学生活を送ったのは、昭和50年代後半なので、全共闘世代の名残がわずかに残っていたけど、今の若い世代にはピンと来ないかもしれない。

    主人公をテニス部に誘った金子、かつての名選手で精神を患った安斎、王道は出来ないから覇道を目指すと云い、変則的なテニスを打つひねくれ者の貝谷、…。登場人物が生き生き描かれている。

    さあ、下巻を楽しもう。

  • 少し昔の作品なので、序盤から盛り上がりは少ない。
    淡々と進むイメージ。

  • テニスに明け暮れるというイメージで読み始めた所、主人公が父親の仕事の経営から大学への入学をどうするべきだろうと悩み立ちすくんでいた。似たように赤いレインコートを着た一輪の花の様に立っている女性と出会い、話は始まる。

    登場する人物は誰も印象的でムダが無く、そして離れ別れる者もいれば、嫌いだと思っていても腐れ縁の様に付き合う者もいる。濃厚な学生の青春と呼べる物語だと思った。

  • 大学時代に読んだ本。青春の煌めきと焦りがちりばめられた良作。

  • 青春小説の最高傑作と称される本作。

    作中で、ある人物が「自由と潔癖こそが青春の特権である」と言う言葉を主人公に授ける。彼の青春は、その言葉にいかにも忠実な、懸命で誠実なものだった。自分はそんな風にはできなかったから、先の言葉は心に痛く、主人公に激しく嫉妬した。

    主人公がこれから歩むのも人生の王道なのだろう。その道を歩める強さが恨めしくすら感じた。

  • 中学時代に本小説のドラマをやっていた。主演は石黒賢(確か彼のデビュー作)。そして佐藤浩市、二谷友里恵、川上麻衣子らが出ていた。松田聖子の「青いフォトグラフ」が主題歌で毎週楽しみにしていた。
    いつか原作を読んでみたいと思い、6年ほど前にようやく読みました。
    ドラマは関東が舞台だったけど、原作は関西なんですね。ドラマも良かったけど、原作もとても良かった。
    椎名燎平が大学の4年間、テニスを通して成長していく姿が描かれている。夏子への片思い。良いです。最後はとてもせつない。でもでも何度でも読み返したくなります。読み終えて本を閉じると「青いフォトグラフ」が聞えてきます。

  • 関西の大学の話
    青春って感じた
    今後どうなるのか気になる

  • 氏の作品の中でも『青が散る』は、ドラマ化されてファンも多く、僕の青春の思い出のひとつでもある。舞台は新設大学のテニス部。(小説では関西だが、ドラマは関東の大学)主題歌は松田聖子の名曲『蒼いフォトグラフ』で、挿入歌の大塚ガリバーの『人間の駱駝』もドラマ内でもガリバーが歌っていたなあ。
    石黒賢、佐藤浩一、遠藤憲一、村田雄浩、利重剛、二谷友里恵、川上麻衣子…そうそうたるメンバーのキャスティング。全話DVDで保管しているのだ(笑)

  • 大学生活のワクワク感を思い出した良作。

  • 何かのおすすめ?で読もうとした本

    親しみのある関西、また実在する場所も交えてで
    かなり読みやすい

    大学時代の、なんとも何をするかと言う日々と
    それに合わせた恋、友情

    昭和の本だが今も変わらない気持ちになる
    たぶん、どの時代も変わらない青さがあるのでは

    下巻も楽しみたい

  •  初めて読んだ宮本輝の青春小説。
     大阪に住む椎名燎平は大学の入学手続きの場で、佐野夏子という女性と運命的な出会いをし、一目惚れする。同じ新入生の金子に無理やりテニス部に入部させられた燎平は、夏子や金子、テニス部の仲間たちと大学生活を開始する。
     無気力ではないものの、自分が進む道が見つからない若者が悶々としながら、周囲に流されるままにスポーツや恋愛、出会いと別れを経験していく。
     住む世界がもとから違うと半ば諦めながらも燎平は夏子への思いを裁ち切れず、かといって押していく勇気もなく、友だち以上恋人未満の関係に甘んじている。

     価値観が現代とだいぶ違っているのと、見る人から見たら燎平は立派なリア充なのだが、”青春時代”というものがイメージほどキラキラしておらず、不器用きわまりない時期であるのは今も昔も同じで、劣等感にこりかたまった燎平や仲間たちの言動にもどかしくも共感できたりする。
     燎平たちが二回生になり、テニス部の祐子が結婚してアメリカに行くことが決まり、仲間内のバランス関係がわずかに変化したところで上巻は終わり。

  • 27
    ママにオススメされて読んだ
    たしかに大学でテニスに青春捧げる人達の物語面白い
    けどまだ思ってたんとちがうなあー㊦読んだらまた変わるんかも。読んでみる

  • たまらんなぁ。昭和のコッテリとした青春があるよ。急ぎ、下巻。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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