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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167352073
感想・レビュー・書評
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筆者が親炙した武林無想庵の評伝。自分的にはその娘・イヴォンヌを妻にした辻まこと(無想庵と辻まことの父親は友人)あたりの話を知りたかった故。
自分の中からドロッとした感情が溢れそうになるのだが、ここでは詳細を書くのを遠慮する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
巻頭の写真のなんと魅力的なことか。
しかしその実、登場する人々はことごく「クズ」だ。あまりの酷さに魅力的ですらある。明治の退廃はこの人達の周りに晴れることのない濃い霧となってまとわりついている。 -
さてさて、奇妙な?人たちのことを奇妙な人が書いた奇妙な本だ。奇妙とは言っても、一応は武林無想庵の伝記という形になっている。しかし、伝記と言うには著者山本夏彦の立場が武林無想庵に近すぎるため、三分の一くらいは山本夏彦自伝ではないかと誤読してしまう。
私がこの本を読む動機はひとえに、辻まことのことをもっと知りたい、ということであった。その願いはあまり満たされはしないが、これまた一筋縄ではゆかない辻まことという人の全体を知るためには不可欠の本だろう。
それにしても、武林無想庵、文子、イヴォンヌ、山本夏彦、露葉山本三郎、辻まこと、川田順、などなど強烈な個性と生き方の人々がいたことを知るだけでも読む価値はあるだろう。無論、その様な人生の幸不幸を私が断言できるものではないのだが。
最後にもう一人。椎名其二が出てきたことも感慨深い。この人のことは野見山暁治の「四百字のデッサン」で初めて知ったが、ある意味ではこの椎名其二の方が上記の人々より遥かに強烈な個性と生き方の人であろう。この本の中ではごく断片的なエピソードのみであるが、いずれ椎名其二の伝記(「パリに死す」蜷川譲)をきちんと読んで見たいと思っている。 -
2009/10/6購入
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