- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167352110
作品紹介・あらすじ
岩波書店、講談社、中央公論社以下の版元から電通、博報堂など広告会社まで、日本の言論を左右する面々の過去を、自ら主宰する雑誌の回顧に仮託しつつ論じる。(久世光彦)
感想・レビュー・書評
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「室内」昭和62年1月号から平成5年4月号連載。出版、広告から印刷製本までを論じて痛快。
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※読了というより読み切るのを諦めた。
書物や出版の歴史、的なものにちょっと興味があって、日本の出版の歴史本みたいなものを期待して購入。
そもそもエッセイなので、体系的に歴史をまとめてあるようなものは期待していなかったけれど、それでもやはり頭に入ってこなかった。
「室内」という雑誌の連載であったようなので、この山本夏彦という著者がどんな人物かある程度知識があってリアルタイムに読んでいれば、もっとすんなり読めたのかもしれない。
ぱらぱらめくった感じでは、資料として面白そうだとは思う。
目次より各章のタイトルを一応メモ↓
私の岩波物語
講談社少々
社員でさえ読まない本「社史」
「暮しの手帖」と花森安治
「室内室外」
暮れの二十九日だというのに
建築雑誌というもの
電通世界一
電通以前にさかのぼる
筑摩書房の三十年
金尾文淵堂と小野松二の作品社
赤本
佐佐木茂索と池島信平
中央公論と改造そして文庫
原稿料・画料小史
和紙と洋紙
印刷いま昔
製本屋廃業の辞
取次「栗田書店の面目」
実業之日本社の時代
原稿料ふたたび
「室内」の才能たち
茶話会
あとがき
西洋書物や写本の話なら軽く読めるものがあったんだけれど、日本の書物の歴史の分かり易い本は無いだろうか。 -
「社員さえ読まない本 社史」は名言だ。
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戦後の出版業界にまつわるエッセイ。研究資料にはなりきれない。なんか年齢不詳な文章だなとの印象を持った。