リーダーたちの戦略と決断 戦国武将伝 (文春文庫 し 5-9)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167370091

作品紹介・あらすじ

武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など、戦国時代をリードした武将たちの野心と戦略——生き残るための覇者の条件を描く歴史エッセイ集。ビジネスマンの必読書。

感想・レビュー・書評

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  •  それぞれの武将達、残された記録を様々な角度から見据えるのが時代小説家の醍醐味なんだろう。
     この人の筆は達者。どれも安心して読める。

  • 厳しい戦国時代をリードした武将たちの生き方をまとめたエッセイ集.
    信長とか秀吉などといった歴史の教科書に出てくる有名どころの武将から,
    竹中半兵衛とか島津義久などといった少しマニアックなところの武将の逸話まで
    書かれている.自分の知らない歴史上の人物とそのエピソードを気軽に読むことができ,
    おもしろい.

    個人的には,「くじびき将軍足利義教」が印象に残った.
    当時の複雑な事情により「くじびき」という破格の方法で擁立された天下の征夷大将軍,
    足利義教.これがおそるべき人物で,その政治的手腕において,これ以上の器量は
    望めないという将軍だったというのだ.とにかく大義名分を貫き,皇室を崇拝した反面,
    公家衆や僧門などには苛烈な態度であり,罰せられたり誅されたりした人数知れず.
    恐怖政治により,基盤の弱い足利政権が抱えていた諸問題を短期間で解決してしまうが,
    その恐怖政治の行き着く結果として有力大名にあっさり殺されるという最後を遂げる.

    歴史上でこんなことがあったとは…事実は小説より奇なり,ってことなんだろうか.

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著者プロフィール

白石一郎(しらいし いちろう)
1931年11月9日 - 2004年9月20日
釜山の生まれの作家。終戦までは釜山、戦後は佐世保市で育った。長崎県立佐世保北高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。双子の息子がおり、白石一文・白石文郎両名ともに作家となった。
1987年『海狼伝』で第97回直木賞、1992年『戦鬼たちの海—織田水軍の将・九鬼嘉隆』で第5回柴田錬三郎賞、1999年『怒濤のごとく』で第33回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。

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