水脈 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1998年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167373092

みんなの感想まとめ

水をテーマにした幻想的な短編集は、さまざまな人間関係や感情を水のイメージと絡めて描いています。短編ごとに異なる視点から、家族の秘密や生と死、そして愛の執着が表現されており、「浮揚」や「傷口」では生々し...

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    水をテーマとした幻想短編集。

    とらえどころなく中々関係の進まない男を水草の生態と絡める「浮揚」、実家から譲り受けた滝の絵に隠された祖母と己の血筋に関する秘密「裏側 」
    夫の身体から取り出された腫瘍と、夫の友人の手により解体されるマグロのイメージの混交「傷口」山間の小さな村で群れる蝉の一生。崩壊と救済とも言える時を描く「消失」
    池の中で溺れかけ、助かった祖父と流産で失われた命。轟々と渦巻く水のイメージ「月夜」、水を吸い濾過する蔓性植物。透析の代わりに植物と一体化し舟に乗って2人行く「還流」、取材先の水族館で現れた亡くなった従姉の幻影「海霧」
    ダイビング中に見つけた洞穴の中の小さな穴、天井から不貞を覗く目、部屋を満たす海水「節穴」
    遠い昔に生き分かれるも、血縁とはまた別の執着をもて繋がる親子「青池」水の中に隠されたピアノを弾く女達「水卵」

    「浮揚」「傷口」「消失」など生々しい性の匂いが強い物もあれば、切なさと閉じた世界に入り死に向かって行くようなラストの「還流」「水卵」等もある。

    個人的には「月夜」が好き。池に落ちて溺れた祖父が、水の中で掴んだ白い物体。それは月で、今でも月には祖父の指の痕が残っている…

  • 第34回女流文学賞。

  • 大好きな作者のモノだからって、
    全部に感動するとは限らない。
    水に関連した作品は、たぶん、高樹氏にとっては
    得意分野だと思うのだが、
    この短編集は無難にまとまりすぎていて、
    なんだか頭に残っていない。

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著者プロフィール

小説家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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