小説・徳川三代 家康・秀忠・家光をめぐる人々 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1999年12月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167389048

感想・レビュー・書評

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  • 本田正純の話を読んだばかりなので面白く読めるが字が小さく読みにくい。
    本田正信のことが多く描かれていて頭の切れる人物で家康も重きを置いている事が分かる。
    全て子どものために家臣を左遷させたりする。
    徳川のことを知らなかったので驚きの話ばかりだった。
    徳川の家臣を知らないひとにはオススメ。

  • ≪狡兎死して走狗烹らる(こうとししてそうくにらる)≫とは、中国の歴史書、史記からの引用。
    猟場の兎を捕り尽くしてしまうと、猟犬は不要となって煮て食われる。敵国が滅び脅威が去ると、優れた功臣ほど不安の種となり邪魔者扱いを受けるたとえ。

    いつの世も新しい秩序建設のための破壊の時期に必要な人材と、秩序を守るための組織作り・運営のための人材は違う…
    そのことを本書は言いたかったんでしょうね。

    徳川家を断絶の危機から救い、数多の戦場で武功をたて、お家の天下取りのために奔走した人物も、ひとたび戦乱が終われば武功は用済み…
    (織田政権・豊臣政権のときも同じ)

    安定した社会を築いていくためには、武功とは違う能力が求められるのも必然。
    しかし、戦場での武功と違って、組織運営の功というものは客観的に測れないものであるからこそ幾多の不平不満も出てくるし、勢力争いも勃発するもの…

    そんな家臣たちの能力や思惑をも考えつつ、安定した政権作りが求められたこの時代、家康や秀忠、家光はどんな思いでときを駆け抜けたのだろうか。

    徳川の家臣団では、「徳川四天王」と呼ばれた酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政が大好きだし、中でも特に、実直明快な本多忠勝は一番大好き。
    家康のブレーンとしてその背中を押すような役割をしていた本多正信も大好き。
    時代の流れ、幕藩体制の強化に伴って、求められる人材は「武」から「智」へ移行してゆく過程で起こっていた数々の悲劇もありますが、それも歴史の流れで自然なことなのでしょうね。

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著者プロフィール

1945年、三重県鈴鹿市生まれ。1968年、立命館大学文学部卒業。以降、三重県立高校の教員(国語科担当)として勤務。2007年、定年退職後も県立・私立の高校で非常勤講師を継続。現在は定時制に勤務。一方、平行して公害など社会問題に取り組む。1971年、四日市公害と戦う市民兵の会に参加。機関誌『公害トマレ』発行。1997年、四日市再生「公害市民塾」を澤井余志郎とともに立ち上げ運営。2015年、四日市公害と環境未来館開設に伴い語り部・解説員となり継続中。
編著:『きく・しる・つなぐ─四日市公害を語り継ぐ』(2015年 風媒社)、『空の青さはひとつだけ』(2016年 くんぷる)

「2022年 『青空のむこうがわ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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