江戸切絵図貼交屏風 (文春文庫 つ-7-3)

  • 文藝春秋 (1995年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167409036

みんなの感想まとめ

江戸の賑わいや人々の息づかいを描いた短篇連作が魅力的な作品です。刀を捨てて浮世絵師となった歌川貞芳の視点から、艶やかな美人画とともに、悲恋や心中、仇討ちの秘話が織り交ぜられています。辻邦生の端正な文章...

感想・レビュー・書評

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  • どちらかといえばヨーロッパの薫りがある辻邦生さんの江戸もの。しかも捕物帳。
    言葉使いにやや難があるが、それが気にならないぐらい小説として一級品。
    この小説話題にならなかったのかなあ…。
    (解説が鈴木博之先生というのも素晴らしい!)

  • ふと見かけ、久しぶりに辻邦生さんの端正な文章が読みたくなって買いました。
    しかし・・・・。
    捕物としては失敗でしょう。謎が謎になっていない。
    江戸情緒を描いたものとしても、もう一つもの足りません。
    このくらいの作品なら、何も辻さんでなくても。そう思える作品ばかりの気がします。

  • (「BOOK」データベースより)
    刀を捨てて浮世絵師になった歌川貞芳。彼の描く艶やかな美人画には、数々の悲恋、心中、仇討ちの秘話が、さらにその背後には幕藩体制の軋みが隠されていた。湯島、根津、向島…江戸の賑わいと四季のめぐりの中で、懸命に生きる人々の息づかいを甦らせる短篇連作。町と人と絵とが鏡のように映し合う三曲一双屏風。

  • その呼吸、情景、ユーモア。すべてがリアルで美しい江戸。

  • 私は辻さんの文学が好きで、結構読んでいるが、今回が1番感心しなかった。

    辻さんは、巻末に「物語の面白さを取り戻したい」という気持ちを持って書いたことを表明されている。

    全7編の物語全てが藩のいざこざがあり、敵討やなんだと同じようなテーマの変奏になっているが、私には逆に退屈に感じられた。

    辻さんは東京育ちで江戸への愛着があると言っているが、その江戸の風情や情緒を描くのは成功している。現に、東京で生活する私の心の琴線に触れるから。

    そういう江戸の生活こそ見ていたいと私の希望と、辻さんのこの小説の狙いが大きく外れたゆえに、私の不満の原因があるのだろう。

    それにしても、一介の与力が、藩の内部事情が詳しく分かったりするのだろうか?と常々疑問だった。 

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著者プロフィール

辻 邦生(つじ・くにお):1925-1999 小説家、フランス文学者。1963年『廻廊にて』を刊行し近代文学賞、68年『安土往還記』で芸術選奨新人賞、72年『背教者ユリアヌス』で毎日芸術賞、95年『西行花伝』で谷崎潤一郎賞を受賞。歴史小説を中心に独自の文学世界を構築した。

「2026年 『コクトーの食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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