- 文藝春秋 (2002年8月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784167410049
みんなの感想まとめ
人間の感情の複雑さと、時代背景を反映した運命の物語が描かれている。美貌を持つ未亡人、るりこは、恋人との愛を引き裂かれ、拝金主義者に追い詰められ、愛のない結婚を余儀なくされる。しかし、彼女はその状況を逆...
感想・レビュー・書評
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菊池寛、寛忌。
大正9年「大阪毎日新聞」「東京日々新聞」連載。
大正華族の没落「通俗小説」
20年前の文庫帯が残っていて、
日本小説史上の大傑作、復刊‼︎
美しき男爵令嬢を襲った残酷な運命
当時、テレビドラマ化されているらしい。
だって、昼メロの匂いがする。
そして、菊池寛文学全集からとなるが、解説が川端康成。菊池寛について、他の作品にも触れて語っている。
まず、プロローグ部分が惹きつける。
たまたま、当時はまだ贅沢なタクシーに同乗した美しい青年の事故死。彼の残した大学ノート。
遺言は、ノートは、海へ捨ててください。
腕時計を“るりこ”に返してください。
同じタクシーに乗り看取った男は、その遺言を叶えようと動き出す。
圧倒的な美貌を持つ気高い未亡人、るりこが、主人公。彼女は、正義感の強い男爵の元、大切に育てられていた。この男爵は、人望も厚く政界で活躍するが、生真面目さと面倒見の良さで家計は逼迫している。
そんな時、るりこは恋人と共にあるパーティに出席して、正田という男の反感を買ってしまい、金を使った罠に嵌められていく。
身動きできないところまで追い詰められ、るりこは、正田と結婚する決意をする。
そこから、るりこの反撃が始まる。るりこの思惑通り、彼女の美貌と行動力で、正田家は、るりこの思惑通りに崩れていく。
しかし、彼女の心の傷は癒えない。彼女は、その美貌と英智から男たちを虜にしていく。
それは、別れることになってしまった恋人への想いを忘れるため。
最期の時、彼女は、遂に初恋の恋人に会うことができる。哀しい別れとなるが、彼女の気持ちは、報われたのか。
さすが、小説の神様。
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『真珠夫人』
憧れの おびのり姐さん♥ に
お薦めしていただいた一冊です
姐さん ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ありがとうございます♪
3月から月に一冊文豪たちの小説を読む…
という【月イチ文豪生活】を始めました
初回の作品は 菊池寛氏 「真珠夫人」 ♥
いやぁ……びっくりしました(*´艸`)
「昭和の昼メロっぽいから楽しんでー」
姐さんはサラッと云うんです
結構 分厚い その小説を読み始めました
六月の初め、信一郎は妻 静子の待つ 湯河原へと向かうため列車に乗っていた。湯河原まであと列車で3時間程だが車だと1時間程で着くこともあって信一郎は相乗りをして車で行くことに…。青木君という青年と相乗りをするのだが途中 車は事故に遭い青木君は命を落としてしまう。死ぬ間際、青木君は信一郎に瑠璃子という女性に時計を返して欲しいと頼むのであった。
…と いう感じで始まるのですが
あぁ…それにしてもの うっかりミス
すいません 姐さん( ・᷄ὢ・᷅ )
今回、姐さんに薦められて嬉しくって…でも
私の感想をきちんと伝えなければ…そしてそれは自分の言葉でと思い、姐さんのレビューはあえて読まずに挑んだ結果がこれです。
はい!間違えてしまいました。
私は主人公は信一郎と思い込んでいました。
なんか変! …で、すぐに姐さんのレビュー確認って。自分が情けない。まるで 鶴の恩返しの旦那みたいなことをしてしまいました ( ¯꒳¯̥̥ )
そう…主人公は瑠璃子ちゃん♡
はい スッキリ♪
注:レビューは おびのりさんのを参考にしてください
私では稚拙すぎてダメです!
興奮は伝わると思うのですが フフフ(´^∀^`)フフフ…
波乱万丈な展開ではじまるこの小説。
「昼メロ♡」上等!!!
菊池寛さんの描く文章に 天晴!!!
不思議と その時代その時にタイムスリップです。
大正九年に描かれただなんて思えない程です。言い回しだったりは読み辛い部分もありますが そんなの気にならないんです。とても上質な文章。
殺人があったり、初恋の人を思う気持ちに泪まで流してしまうそんな とても贅沢な読書でした♡
解説が川端康成っていうのも凄すぎるでしょ!
読みおわれてホッ(*´∀`)-3としております!
皆さん、ぜひ読んでみてください!
『昼メロ』の世界に一緒に行きましょう⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
姐さん大丈夫でしょうか?大袈裟?
こんなんで…ちょっぴり不安です( ᵒ̴̶̷᷄ д ᵒ̴̶̷᷅ )
さて、姐さん 来月のお題お願いしまーす♥
それでは、また来月!-
2026/04/03
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2026/04/03
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2026/04/03
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長さを感じず、あっと言う間に読める。面白い。
人間の表裏一体な感情が見事に描写されているように思う。特に女性の揺れ動く様々な感情が、さらけ出したくないのだが良くわかる。菊池寛、男なのに恐るべし。
人の感情は常に揺れ動く。しかし信念、信条をもって覚悟を決めれば揺るぎない人になれる。瑠璃子しかり、信一郎しかり...
この時代ならではの事情で、自分の思い通りにいかない結婚になった瑠璃子だが、揺るぎない覚悟は相当だったのではないか。自分の信念を貫くのか、人としてどうかという道徳。相反するときにとる行動は?
人としてを選んでいる私。そして常に不満を抱いている私。
瑠璃子は、芯があり、最高の美貌をもってしても、あのような生き方しか出来なかったのか…?時代のせいなのかも知れないが、初恋は拗らせたら駄目なのね。
最後は報いを受けるが、一番解放された瞬間だったのだろう。胸が痛くなる。 -
芥川賞と直木賞の創設者であり、文藝春秋社の創始者である菊池寛の長篇小説。
園遊会に招かれた華族に生まれた若い恋人達が、拝金主義の主催者の男と口論になり、お金こそ全てと信じて疑わないその男は、侮辱された恨みを晴らすため、女性の父が金策に窮することにつけ込んで罠に嵌めます。
追い詰められた女性は、恋人と引き裂かれて、憎むべき男と愛の無い結婚を選ぶことに。体を許さぬうちに、その男も亡くなりますが、美貌の未亡人を世の男性たちが放っておくはずも無く、サロンと化した自宅に集う男たちを翻弄することが常態化していきます。そのような様子から、しだいに妖婦と言われるようになりますが、はたして彼女の本当の心の内は…。
この小説は、新聞に連載されていたこともあり、それぞれの章が短くて読みやすかったです。しかし、短いが故に主人公と父が、拝金主義者に追い詰められていく過程の中で、若い恋人とのやり取りや葛藤などが、もう少し書かれていたらなとは思いました。とはいえ、小説全体からすると些細なことで、話しはとても面白かったです。
この『真珠夫人』というタイトル、愛する人のために守るものを守った女性の真の強さをよく表していると思います。ただ、これが小説だから心情を解することができますが、リアルの世界では、彼女はかなり嫌われるでしょうね。通俗小説として割り切って読むことが肝要です。 -
以前昼ドラでやっていましたね(観てはいませんが)。新聞に掲載された通俗小説だけに、ストーリーに惹き込まれました。会話文が大袈裟かつ滑稽で、どことなく漫画みたい。「ははははは」という笑いが会話の後にくるのが拍子抜け。こんなに長い小説を、一定の情熱とブレない調子でもって、縷縷として原稿用紙に綴っていた明治大正の文豪はすごいですね。解説が川端康成。
硬い殻をわると、気品のある純白の輝きを放ちながら堂々と座しているかのような真珠。「真珠」を冠するにぴったり。こんなご婦人いないでしょうね。貴重です✨
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「瑠璃子」さんにどんどん魅かれて、読むスピードも早くなってあっという間に読みきってしまった作品でした。本当に男性が書いたのかと思うような女性目線の作品です。時代設定もあるからか、男性と女性の価値観に関して、当時の社会や文化を知ることもできる。男性優位の社会のなかで、このような強い女性を描かれているので、時間が経っても色あせないので、今でも読まれている作品なんだと思いました。
最後のほうの主人公が瀕死状態のときに現れた昔の恋人とのシーンが忘れられません。唯一本当の主人公の姿を知っている昔の恋人への最後の笑顔を塑像すると、彼との約束を守ったことを無言で伝えたのではないだろうかと思えてきました。 -
新婚の渥美信一郎が偶然タクシーで乗り合わせ、交通事故で死亡してしまった学生の遺品を受け取り、彼が死の間際に漏らした「瑠璃子」という言葉を耳にする。信一郎は学生の葬儀に参列し、人を圧する威厳と理知的な美しさを併せもつ二十過ぎの未亡人である荘田夫人を目にし、彼女が瑠璃子であることを知る。物語は過去に遡り、気位の高い貧乏華族である唐沢男爵の娘の瑠璃子が、どのようにして年の離れた成金の荘田勝平に嫁いで未亡人になるに至ったかの経緯と、彼女が漂わせる妖しい魅力の源流をたどる。そして再び現在、多くの男友達にかしずかれる瑠璃子に魅了されつつある信一郎の視点に戻る。
大正九年の新聞紙上で連載された小説。作者にとって初の本格的な「通俗小説」とされており、そのことを意識してか、作中にも登場人物たちが通俗小説の定義をめぐって論争をするシーンがあります。そのことを最も強く感じた場面は終局、瑠璃子を中心とした主要人物に対する解釈が作者によって定められている点でした。語りようによっては判断を読み手に委ねることができる作品について回答まで提示しているのは、娯楽作品を志向した作者の明確な意図によるものなのでしょう。ちょうど一世紀前の分量も少なくない作品にもかかわらず、違和感なくサクサクと読み進められたのは、作者の試みが成功した証かもしれません。 -
大衆小説にハマっていないタイミングで読んでしまったのでそのような小説特有のスピード感が楽しめませんでした。完全に私が悪いです。
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ストーリーの展開を含めて、ぐいぐいと惹きこまれていく。
大正時代の小説、古臭い小説、との先入観を持つ必要は全くない。いや、大正時代だからこそ、新たな価値観の萌芽の時代だからこそ、男女の価値観において、このような興味深い小説が書けるのかもしれない。
女性の生き方、フェミニズムをテーマにしているのだが、今でも色褪せないテーマであるし、考えさせられることも多々ある。
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「男性は女性を弄んでよいもの、女性は男性を弄んで悪いもの、そんな間違った男性本位の道徳に、私は一身を賭しても、反抗したいと思っていますの。今の世の中では、国家までもが、国家の法律までが、社会のいろいろな組織までが、そうした間違った考え方を、助けているのでございますもの。」
「そうそう、ワイルドの警句に『結婚の適当なる基礎は双方の誤解なり』という皮肉な言葉がありますが、貴君の私に対する、結婚申し込みなんか、本当に貴君の誤解から出ているのです。」 -
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通俗小説、もう昼ドラ。大正09年の連載と言うから100年以上前の昼ドラ。純文学の菊池寛の方がいい作品たなあとは思うものの、こっちは一気読みできる面白さがある。瑠璃子、ちゃんと読んでもどうしても好きになれない。これは人によって感想が違うのかなあ。
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90ページすぎたあたりからぐっと引き込まれてしまい、月曜から夜更かしして読了。一番は若者の非礼を本気に取りすぎて執拗に嫌がらせをした勝平が良くなかったと思うのですよ。私は死に際の言葉を聞いても瑠璃子のように心動かされず、彼のこと最後まで嫌いでした。。獣と戦ううちに獣に似てしまった瑠璃子ですが、心の底は…。彼女だって若かったし仕方ないと思う。報い受けてるし。通俗小説ではありますが、それこそ時代背景をどのくらい知っているか、読み手が女性か男性かで印象は大きく変わるでしょう。(そんな議論が作中にもありましたが)
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やっと菊池寛の作品を読めました
やたらと多い読点と雨だれで多少読みにくいものの、悲喜交々の感情を存分に書き感情に訴える作品。
お金と結婚の絡む話が尾崎紅葉の金色夜叉っぽいなぁと思っていたら作中で同作が登場しやはり意識しているようですね
あとなんだかジョジョ第一部のような世界観を感じた -
はじめて読んだ、菊池寛氏の作品。妻がなぜかブックオフで手当てり次第に買ってきた。
文の作り方が、非常に上手である。さすが、としか言いようがない。特筆すべきは、読点の打ち方である。ここしかない、というところにすっと打たれており、文が少々長くなっても、内容が1度で必ず理解できた。新聞小説でこのクオリティーは、他の追随を許さないだろう。
私は何冊かの本を同時に読むのが好きで、この本は主に歯磨きのお供の本だった。そのため一日に数ページしか読み進められないことも多かったが、ストーリーを一度も忘れなかったのは、文の一つ一つが引き締まっていたためだと思われる。
ストーリーは、まぁ大正時代の女性観がよくわかるな、ぐらいのもの。 -
当時の新聞連載だけあって、とにかく引き込まれる展開、そして速度(勢い)。
明治の煌びやかな雰囲気と、そして真珠夫人の影と孤独が対比してとても美しい作品だと思った。
一つの事実をどう捉えるか、誰が見るのか、その視点によってこんなにも印象が変わるのか、と気付かされる作品。
個人的には「ドガ」と「ゴヤ」のミスも、当時ならではと思って楽しくなった。 -
大正9年に新聞に連載され、その後新潮社から出版されたものの、現在は全集でしか読むことが出来なかったらしい。それが昼ドラマのヒットで文庫本化となったようだ。
ある園遊会の場で成金オヤジの荘田に睨まれた美しく聡明な瑠璃子と恋人の直也は、荘田の金に物を言わせた謀略によって引き裂かれてしまう。瑠璃子はあえて荘田の妻となり、復讐することを誓う。
と、これだけでもすでにドロドロ加減が伝わると思うが、この引き込まれるようなドラマ性は本当にすごい。瑠璃子は妖婦か否か、誰かと論議を戦わせて見たいものだ。 -
昔、ドラマ化されてたそうです。
そんな感じのストーリー。 -
ドラマチックな冒頭の話は、裏カバーのあらすじとはまったく合っていないので、最初のところは戸惑ったが、読み進めていきながらなんとなく、あらすじを読まなかったほうが、面白いかもしれないと思いはじめました。先入観を持たずに信一郎とともに「瑠璃子」の謎を解いていくことができるかもしれません。
でも、あらすじを読むと面白さが減るというわけではありません。「それからどうなるか」「信一郎は夫人に魅惑されるか」「夫人は果たして何のつもりなのか」「痛ましい美奈子の初恋の行方は?」「夫人の運命は?」等々、予想しやすい部分もありますが、引き込まれてその先を知りたくてたまりません。読み始めたら止まらないくらい。ベストセラーになったわけもなんとなくわかってきたのです。
著者プロフィール
菊池寛の作品

「牡丹と薔薇」と勘違いしてた笑
「牡丹と薔薇」と勘違いしてた笑
あれも名作。
あれも名作。