監督 (文春文庫)

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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167414061

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  • 日本プロ野球の万年弱小球団エンゼルスの監督に就任した広岡達朗。彼の勝利を優先させる厳しい考え方はぬるま湯につかっていたコーチ、選手たちの反発を生む。しかし、彼は信念を曲げない。勝利の喜びを味あわせることでチームを変えていこうとする。そんな広岡の目標は、最高の強者であり、彼を追放した憎きジャイアンツを倒して優勝すること。

    抵抗に負けず、仲間を募り、組織を変える孤独な広岡の男臭さがカッコいい。特にジャイアンツに対して、恨みつらみはあるものの、それでも愛し続けてしまう広岡の女々しさにも共感させられる。

    そんな広岡に率いられたエンゼルスは主力選手の怪我、野球賭博、ジャイアンツからの引抜き、コーチの反乱などの試練を乗り越えて、しぶとく勝利を積み重ねる。そして、ついにジャイアンツとの一騎打ち。そして、予期せぬ衝撃のラストシーン。このぶった斬りなラストこそ、男気の広岡にふさわしい。

    ちなみにこの小説は、著者曰く「もう一人の広岡達朗」に捧げられたフィクションだ。

  • すごく古いんですけどね。野球小説の傑作だと思いますよ!

  • 確かに野球小説として成立している。
    平易な文章でストーリーを紡ぐ手腕は素直に評価。
    かなり前の日本球界の現実をちらつかせながらのエンターテイメント、楽しくない訳が無い。
    でも広岡ってやっぱりどうかと思う、未だに川上がどうって、そりゃ嫌われるわな。

  • 広岡達郎が監督に就いて初優勝したヤクルトスワローズがモデル。容赦のない筆致で、抜群の面白さ。

  • 59歳の若さで亡くなられた海老沢泰久さん。
    かういふ文章を書ける人がゐなくなるのは、まことに寂しく勿体ないことであります。
    如何なる文章かといふと、難しい言葉や言ひ回しを使はず、しかしとても入組んだ複雑な内容を読者に伝へます。逆の文章を書く人は結構ゐるやうですが。即ちいたづらに難解な言葉を用ゐ、無意味なレトリックを連発し、そして肝心の内容は空疎で冷え冷えとしてゐるといふ文章。
    かういふ文章に付合はされるのは時間の無駄ですねえ...

    本書『監督』は、元ヤクルト・スワローズ監督の広岡達朗さんをモデルにした小説であります。主人公の姓も広岡ですが、人物も物語も完全にフィクションなのです。
    冒頭にも、かうあります。
    「この物語の登場人物および組織はすべて架空であり、現存する、あるいは過去のいかなる実在人物および実在組織に似ていようとも、それはまったくの偶然である」
    ここまでしやあしやあと語られると、却つて爽快でさへあります。何しろ、エンゼルス(スワローズ)以外のチームでは、選手はすべて実名なのだから。例へば長嶋や王といふ人物が出てきますが、実際に長嶋さん王さんがゐるのはそれは偶然だといふ訳でせう。

    広岡は「ドンケツ・エンゼルス」と揶揄されるほど弱いチームの監督に就任します。チームの状態は最悪で、コーチ以下選手は皆だらけきつてゐました。元凶は高柳といふ古参コーチで、選手の我儘を許し放題にし、それを良い雰囲気の家族的なチームと勘違ひしてゐたのであります。
    広岡は我慢するべき時はぐつと我慢しながら、行動を起すべき場所では時期を過たずにチームの改革を推し進めるのでした。そしてチームは結果を出し始め、常勝ジャイアンツに肉薄してゆく...

    私は30年来の燕党ですから、主要人物のモデルは誰か、おほよその見当はつきますが、ちよつと分からない人物もゐます。大滝は松岡でせうね。高原は若松以外に考へられぬし、市川は大矢かな。
    ハドソンはマニエルと思はれるが、ヘミングウェイは完全な独創ですね。武富は良く分かりません。名前は武上+福富ですが、この2人ではありますまい。大杉でもなささうだし。
    と、私は余計な事を考へながら読んでゐましたので、あまり良い読み方ではありませんね。むしろ予備知識のない人が読むと、純粋に野球小説としてその感動を得られるでせう。

    http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-44.html

  • リーダーシップとは?

  • 架空人物『広岡達朗』が登場します。エンゼルスは実はスワローズ。そして『広岡達朗』は広岡達朗なのです。野球の描写がすごくリアルで、数少ない成功した野球小説では?

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