帰郷 (文春文庫 え 4-9)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167414092

作品紹介・あらすじ

故郷の町の自動車エンジン工場からF1チームのエンジン組み立てメンバーに選ばれた男の日常は輝かしい栄光の日々の連続だった。そして3年間の出向が終わって故郷に戻った男を待っていたのは味気ない、退屈な生活だった-喜びのあとに訪れる悲しさ、"成熟と喪失"を描いた第111回直木賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • フルネーム表現面白い。ロシア文学の対極にあるね。

  • 生暖かい風のような短編集。本の解説とは異なるけれど、自分にはそう感じた。
    登場人物それぞれの情熱と失望。ひどく心を揺すぶられていることが伝わる。でも激しい心情や直接的な描写はない。
    登場人物たちにとても共感できるし、もっともっと心情を理解でき、のめりこめるはずなのに、と思ってしまう。共感しながらも少し離れた所から見ている。そんな所に生暖かい風を感じるのだろうか。

  • 第111回直木賞

  • 111回 1994年(平成6)上直木賞受賞作。スポーツ題材の短編集。表題作はF1メカニックチームの一員だった男の話。世界を廻り活躍していた栄光の日々とチームを離れてから虚無感にさいなまれる日々が描かれている。読みやすいのでお出かけのお供に丁度いい。おすすめ。

  • 短編集。何かに夢中・懸けていた男の悲哀を描いていると思う。表題『帰郷』が良かった。

  • 素朴な主人公の感情の動きを曖昧さとは無縁のまま描いて行く。

  • なんか急展開ドラマみたいだった。結局どういう話だったか覚えていないから大して面白くなかったと思う。

  • やりがいのある仕事(プロジェクト)。しかし、その仕事はやがて終わり、退屈な仕事に帰る。体験した人も多いだろう。この本の主人公は、その落差が大きかった。そのため、日常の仕事が退屈だった。彼は楽しかった仕事の思い出をけっして喋ろうとしない。話すことにより経験したり見たりした出来事が色あせてゆき心の中から失われてしまうのが恐ろしかったからである。恋人が出来て、その恐れは現実になる。彼女に話すたびに楽しかった気分がただの平凡なものになっていく。そして、彼が自分自身を心の底から嫌悪したのは、つくり話をして嘘をついたときだ。人は、つい話しを大きくしてしまう。気をつけねば。

  • オトコの小説。そう。男は仕事で輝く。だけれども。その。。男はその勢いにまかせて突っ走る。傾向アル。恋は仕事じゃない。そういうこと。だれか教えてあげて。ワスレテッカラ。。

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