本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167420017
みんなの感想まとめ
愚直で鈍臭い探偵が主人公の物語は、彼の独特なキャラクターとユーモアが織り交ぜられたミステリーです。定職を持たず、日々をぼんやり過ごす軍平は、美女たちから次々と持ち込まれる難事件に挑みます。彼の推理力は...
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
もっさり、愚直な珍探偵。ルックスも性格も鈍臭い上に、ワケあって定職にもつかず日々ぼーっと過ごす「軍平クン」のもとには、どうしたわけか続々と美女から難事件が持ち込まれてくる。
鈍臭い軍平クンのこと、当然その推理力も「カミソリのように」というわけにはいかない。あくまでも愚直に、ひたすら奥歯にはさまったモヤシの筋を取り除くかのように、あるいは牛が食物を反芻するかのようにモゴモゴとゴニョゴニョと事件のナゾを解いてゆく。その細々とした事柄をスルーできないじれったい性格が、彼のもっさりとした印象のゆえんであると同時に、また誠実さの証しでもある。
トリックはどれも凝っているが、ひとの先入観のウラを突いてくるという点でどれも共通している。そして、そういうトリックに「あっ」と「気づく」ことができるのは、なにより軍平クンの愚直さあってこそ。ミステリであると同時に、たいがいのひとがスルーしがちなそういう軍平クンの魅力をよりによって美女たちが見抜いてくれるという点で、この小説はまたなかなか甘やかなファンタジーでもある。
※「北村薫が選ぶミステリー通になるための文庫本100冊」からの一冊。 -
作者にはきわめて珍しいシリーズ探偵もの。裏にはユーモアミステリと書いてあるが、「陽だまり課事件簿」などと比べればむしろかなり普通。「邪悪な羊」を筆頭に、超絶技巧による構図の反転が楽しめる。
-
夜は自己嫌悪に忙しいあたりが自分と重なるからか、軍平のキャラが好きになれず。各話の推理はおもしろかったので、それなりには楽しめたのですが。
-
著者唯一のユーモア・ミステリーらしいです。
田沢軍平が軽やかに難事件を解決する連作小説。
軽い感じで読めるけど、内容のトリックなんかは濃いです。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
連城三紀彦の作品
本棚登録 :
感想 :
