- 文藝春秋 (2006年6月9日発売)
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感想 : 14件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167420154
みんなの感想まとめ
浮気をテーマにした短編集で、男女の微妙な心理や関係性の変化を描いています。各短編は約20ページで構成され、タイトルがしりとりになっている点が特徴的です。物語は、些細な擦れ違いから別々の道を歩む男女の姿...
感想・レビュー・書評
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タイトルがしり取りになっているのは解説を読むまで気が付きませんでした。浮気がテーマの恋愛小説集で連城三紀彦作品らしくミステリー味もある。個人的には感動的なオチの「仮橋」が好き。
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~p136 浮気の全パターンが知れそう
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「浮気」がテーマの短編集。男と女の騙し合い。第1話はちょっと面白かったけれど、だんだん飽きてきてしまった。浮気の原因なんてだいたい一緒。そこにちょっとしたトリックがあったところで、ええ!びっくり!ってすることもない。奥行きがないんだな。ミステリーとは言いづらいな。物騒だけれど殺人など犯罪が絡んだ方が、読みものとしてはぐっと面白くなる。ハラハラドキドキもあるし。浮気がばれる、ばれないなんて瑣末すぎちゃって。各話のタイトルがしりとりになっているのはお洒落。軽く書いたのかなー連城さん。やっぱ花葬シリーズが一番。
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題名が尻取りとなっている男女の恋愛模様。
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一編20頁ほどの短編。タイトルがしりとりになっている。(「薔薇色の嘘」→「嘘は罪」みたいに。)何れもほんの少しの擦れ違いから別々の道を歩むことになった男女のついての短編なんだけど、よくいう、女ってよくわからん、のわからんを素敵に解説してくれているような作品ばかり。怨念を募らせて惨酷な行為に至るというのはある意味で正常で、なんというかじっと押し黙って普通にしていて、何かが起こりそうでやっぱり起こらない、みたいな、そういう土壌では何が醸成されていくのだろうと思ったり。色気のある短編集でした。
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以前から連城作品は好きで、何作品も読んでいるが、
つい先日、残念なことにご逝去されたのをきっかけに、
久々に読みたくなって購入。
12編の短編集で、一つ一つは独立した物語ではあるが、
12編のタイトルが、しりとり形式で繋がっていて、
最後は頭に戻るという心憎い演出が成されている。
全て不倫がテーマなので、好き嫌いは分かれるでしょうが、
どの男女の心理戦も、恐ろしくも面白かった。
ミステリアスなタッチにドキドキ出来た。
面白かったのに評価が★3つの理由は、
不倫ばかりで食傷気味になったから。(笑) -
「嘘は罪」というタイトル通り、嘘&浮気がテーマの短編集。
最初の「夏の最後の薔薇」が良かったです!
こういう感じ好きですね~。
全体的に「女は怖い」って感じのものが多いです。
後味も悪目かな?
嘘の応酬で「これは嘘で、あれも嘘。それも嘘??もう何が何やら!」ってなるほど嘘に嘘が重ねられているお話もあったりして、面白いです。
どれも、どんでん返しが鮮やかです。
ただ、テーマが浮気・不倫なので、不倫話を続けて12編も読むとちょっとお腹いっぱいです・・・
テーマと言い、作中に流れる雰囲気と言い、大人の恋愛ミステリーって感じでしょうか。 -
初めての連城三紀彦作品でしたが1発目から良い作品に出会えて嬉しかったです。表題作の「嘘は罪」は久しぶりに唸りました。。話の中盤から「ほほー」→「はっ、なるほど」→「あ、そうかっ!」と来て終いには「良く出来てるなー」と感心しまくりました。12の物語からなる短編集ですが「嘘は罪」を読み終わった時点で久々にヒット作に出会い取り敢えず書いてしまいました。その他では「仮橋」も良かったと思います。
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嘘は罪。
といいながら、嘘でかためられた夫婦の物語が続く。
罪といいながら夫の嘘が、妻の嘘がゆるされる。
嘘といいながら、自分達以外の人の気持ちを退屈混じりにもてあそぶ夫婦の物語に終始して、
極めて嫌な読後感だった。
文章はさすがの連城節ではあるが・・ -
いつもタイトルが感じ潔いなぁ、と思う。話は1篇目と表題作、最終話が好きだ。ところで不倫で相手や奥さんのことを考えて女が身を引くのはちょっと。女性ってもっとしたたかなもんじゃないのかしら?
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短編集です。ミステリーではないけどミステリアスな男女の機微がうまく描かれています。夫婦の日常を舞台にまきおこる浮気という風をミステリーにしたという感じ。「夏の最後の薔薇」「嘘は罪」が好きですが、それ以外もあっと驚く仕掛けがあるので面白いです。女達の言葉の裏に縫いこめられた本当の意味が読み取れるでしょうか?浮気という点で連作短編ですが、題名のほうもしりとりでつながっていて最後にはまた頭へ戻るあたりが、夫婦間における浮気というものの存在を表しているようで面白いです。
著者プロフィール
連城三紀彦の作品
