ジョン・ウェインはなぜ死んだか (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1986年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167425012

感想・レビュー・書評

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  • 説得力に乏しい。「癌は異常な現象であり背後には発癌性物質をまき散らす社会悪が必ず存在する」「癌による死は凄惨なバッドエンドであり幸福で栄光に満ちた人生も全て台無しにする(患者の尊厳のためにも告知すべきでない)」というような執筆当時でも既に古かった観念に囚われている印象。"風下住民"への影響は統計的に調査され確たるものだが、個別の俳優やロケについて因果関係を言うのは非科学的。映画評も現代とは感覚が違うというか、微妙。

  • 不屈の男ビッグ・ジョンはガンとの凄絶な戦いに敗れた。彼だけではない。ゲイリー・クーパーもロバート・テイラーもスティーブ・マックイーンもヘンリー・フォンダも、そしてユル・ブリンナーもみんなガンに散った。ハリウッドの俳優たちに、なぜガン死がかくも多発するのか?精緻な論証と推理で解明する衝撃の事実!(文春)

    1950-60年代のハリウッドの俳優達が揃ってガンに罹って死亡する事象が頻発した。俳優だけでなくスタッフの多くもガンで死亡している。それは何故なのかという疑問から、西部劇のロケ地であり核実験で有名なネバダ州との関係を疑い、放射能とガンの関係を検証したのがこの本である。
    自分もハリウッドの大スターが次々に亡くなった頃を覚えている。スティーブ・マックイーンやヘンリー・フォンダが次々に亡くなった時に何か変だなと思ったが、理由は判らなかった。でもこの本を読んでみて、色々納得できる部分があった。死亡原因の因果関係をネバダだけに特定する事はできないと思うけれど、何らかの影響はあったと考えるのが自然だ。大震災を経験して、放射能の恐ろしさを改めて認識する意味でも、この本を読む価値があると思う。

  • 1950年代のハリウッドで活躍した俳優たちに癌での死亡が多いことに端を発し、アメリカ西部3州の住民にも癌の発生、死亡が多くあり、それらが西部砂漠での『核実験』で繋がっているという推理が語られる。単に実験のその時だけでなく、汚染された水や食べ物により放射性物質が『生物濃縮』され、より内部被曝の被害が拡大したとのこと。(時には1000倍も濃縮される)
    30年も前の本であるが、福島原発事故を経験したわたしたちにとっても知っておかないといけない情報である。

  • 反核開発、反原発のメッセージ性の強いノンフィクション。

  • 98089

    米国西部、ユタ、アリゾナ、ネバダの核実験とハリウッドの映画スターのガン死との関連。ニュージャーナリズムに親しんだ身には魅力薄。

    ★再読――――――――――――――――――――――――――――

    廃墟の東/ジャック・ヒギンズ

    98090

    5/2 男と男、男と女の葛藤に重きがおかれ、やや地味な一篇。

  • これを読んだのは随分昔で、まだ文庫になる前だった。まだ20代で映画好きで、ジョン・ウエイン映画も単純に好きだった頃に題名がずっと気になってしょうがなくパラパラしたら面白かったので読んだ。

    ハリウッドスターや映画から始まる話なので、分りやすく入りやすいノンフィクション。アメリカという国の見方が初めて大きく変わったのはこの時だった。ハリウッドスターが核実験でこんなに癌で死んでるのに問題にならないのに、広島や長崎を気にするはずがないと。今年の広島原爆の日は注目されたが、それでもやはり今も変化はない感があった。

    その後著者の本は、どんどん読み漁ったが、いつの間にか離れてしまった。最近また読みたくなってきたので検索したら、著書多いなあ〜…。原発物と大富豪の繋がりがベースで広がっているのかな。

    ところで、20年振りのインディ・ジョーンズでは核実験場所にインディが居合わせるシーンがあるが、ジョージ・ルーカスには初めて腹立った。インディはこれで癌患者だなって。あの時は久しぶりにこの本のことも思い出したが、アメリカでは今も知られていないのだろうか?

  • ジョン・ウェイン、スティーヴ・マックイーン、ゲイリー・クーパー、ヘンリー・フォンダ、・・・
    アメリカのハリウッドを支えた名優の多くが癌を患って他界しているのは何故なのか。

    1950年、ネバダ州のネバダ核実験場で頻繁に核実験が行われていた。
    アメリカ政府は核実験によって恐ろしい死の灰が風に乗って遠くまで運ばれる事についてはその危険性を隠していた。
    死の灰が蓄積したネバダ、アリゾナ、ユタでは癌患者の数が増加し始めていた。そして、その場所はハリウッドの西部劇映画のロケが頻繁に行われ、アメリカの名優達は、数ヶ月もロケ地に滞在して映画を撮影していた・・・。

    という内容なのですが、前半のほとんどが50年代ハリウッド映画の説明ばかりで、いっこうに核実験の実態に関する話が始まらず少しイライラした。
    記述されている映画は広瀬さんの好みかもしれない。

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著者プロフィール

京都府生まれ。1986年、京都府立大学文学部卒業。
1991年、大阪市立大学大学院臨床心理学分野後期博士課程(単位取得退学)。2006年、ISAP (International School of Analytical Psychology), Zurich修了、ユング派分析家。
現在、帝塚山学院大学人間科学部心理学科教授、北大阪こころのスペース代表、臨床心理士、公認心理師。

共著書に『キーワードコレクション カウンセリング心理学』、『現代社会と臨床心理学』、『心理療法ハンドブック』、『心理臨床大事典』ほか。共訳書に『ユングの世界』。

「2021年 『セラピーと心の変化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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