父が消えた (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1986年8月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167430016

作品紹介・あらすじ

独自の感性、絶妙の話術、既成小説の定型を解体することで構築された「小説のポップアート」。芥川賞受賞の表題作の他、「星に触わる」「猫が近づく」「自宅の蠢き」「お湯の音」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 友達の馬場くんと、八王子にある公共霊園へ父の墓参りに向かう。汽車の中で、九州にいた頃のこと、ちょっと思い出したことから連想されることをつらつらと思い出す。気がついたら、霊園の閉園時間となっている。

    「トマソン」で有名な赤瀬川原平の文学のときの変名での作品。表題作が芥川賞を取ったらしい。その他4作も表題作と同様の少しだけ私小説の入った、言葉の連想からの広がりと、「屋上」などの得体のしれない物や現象にまつわる話。

    純文学といえば純文学だが、随筆のような部分も大きい作品群。赤瀬川原平らしいカメラに関する蘊蓄がたっぷり含まれているところは微笑ましい。

    一方で、わざと純文学にしようとしているテクニカルに寄っている(酔っている)部分も多く、思いつきをばらばらと書くことで本筋ってなんだっけ?と内容を忘れてしまうという欠点も有る。

    でもやっぱりカメラの話以外覚えていないんだよなあ。読みやすいけれども、なにか刺さる部分もない。500人に一人くらいはざっくり刺さるかもね。

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