昭和16年夏の敗戦 (文春文庫 い-17-1)

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  • 文藝春秋 (1986年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167431013

みんなの感想まとめ

国家総力戦に関する研究調査と人材育成を目的に設立された機関の実態を描いた本作は、日米戦争を想定したシミュレーションを通じて、日本の必敗を予測した研究結果を明らかにしています。開戦前に導き出された「緒戦...

感想・レビュー・書評

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  • 総力戦研究所をテーマにした本。総力戦研究所とは、国家総力戦に関する研究調査並びに、人材育成を目的に設立された内閣直轄の機関で、軍官民三方面から、将来の指導者たるべき資質を有する36名のエリートが選抜され、日米戦争を想定したシミュレーションを行った研究所である。導き出された結論は、日本必敗。「開戦後、緒戦の勝利は見込まれるが、その後の推移は長期戦必至であり、その負担に青国(日本)の国力は耐えらない。戦争終末期にはソ連の参戦もあり、敗北は避けられない。ゆえに戦争は不可能」この研究結果は、開戦から遡ること3ヶ月前、昭和16年8月、首相官邸にて2日間に亘って政府首脳に報告されたが、政府の政策に影響をもたらすことはなかった。実際の内閣と、机上演習を行った模擬内閣との違いで最も顕著なのは、数字に対する姿勢である。実際の内閣が、省庁間の縄張り争いに直面した時、数字が合意を導く=取り繕うためのツールとして使用された感は否めない。そうして導き出された合意は、得てして玉虫色の結論となり、結果として、取るべき戦略から懸け離れ、希望的観測を前提とした受動的戦略に自ずから縛られることは言うべくもない。それに対して模擬内閣は、数字を正しく使用することで事実を積み上げ、まさしく客観的な将来予想を導き出すことに成功している。日本的意志決定システムについて考えさせられた。このシステムは我が国において今も作動しているのだ。

  • 先日(2025年8月)に池松壮亮主演で2回に分けてNHK地上波で放送されたドラマを見たので読んでみたが、小説と云うよりも記録書だった。なんで、多分事実と思われるようなことがつらつらと並んでいるだけで、全く面白くなかった

  • 決して過去の話ではない日本の問題。
    猪瀬の作品は好きだった…まさか政治家になるとは…。

  • 【要約】


    【ノート】
    ・「ラーメンと愛国」で

  • 一時期、国会で噂になった本です。お恥ずかしながら私も某首相と一緒で読んだことがありませんでした。
    司馬遼太郎の小説に慣れすぎたため、ドキュメンタリー調のこの本はとても読みにくかったです。ただ、「模擬内閣」という存在を知らなかったので、勉強になりました。

  • これは日本人必読の書。面白い。

  • 総力戦研究所の模擬内閣は、開戦したら必敗をシュミレーション。
    では、開戦しなかったら、どんなシュミレーションになったのだろう。
    模擬内閣は、開戦しなかった日本の5年後10年後は、どんな国を想像できたのだろう。

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著者プロフィール

猪瀬直樹
一九四六年長野県生まれ。作家。八七年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。九六年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。二〇〇二年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。〇七年、東京都副知事に任命される。一二年、東京都知事に就任。一三年、辞任。一五年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全一二巻、電子版全一六巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』『昭和23年冬の暗号』など。二〇二二年から参議院議員。

「2023年 『太陽の男 石原慎太郎伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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