アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」 東條英機 処刑の日 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.84
  • (20)
  • (42)
  • (23)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 258
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167431174

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読んだきっかけは、「東京都は知事も副知事も作家って面白い」「でも猪瀬直樹ってどんな小説を書いているんだろう」という疑問でした。
    タイトルはいかついですが、アウトプット勉強会の「失敗の本質」より100倍くらい読みやすいです。
    戦争が終わったその日から、アメリカ(マッカーサー)はどういう意図で日本を占領し、何故昭和天皇を東京裁判にかけることを全力で避け、何故東条英機は12月23日に処刑されたのか、という筋書きです。現在の日本の成り立ちも、結構よくわかります。
    読んでみると、「作家と政治家」という、職業がすんなり結びついた気がします。というようなことをツイートしたら、猪瀬直樹さんから「歴史認識が羅針盤です」という返信をいただきました。歴史好きにとって、歴史を現在に生かすことができるのか…というのは永遠のテーマだと思うので、非常に興味深かったです。

  • ん~まぁ、言っていることはわかるが、暗号ってほどのことでもあるまい。

  • 9年前に買ってずっと読んでいなかった作品です。ある子爵夫人が筆者に送った手紙の中に、「ジミーの誕生日の件、心配です。」という文言があり、その謎解きをしていくという展開です。戦前の疎開先で、食料を手に入れるために、軽井沢から遠くの農家にまで足を運び、闇ルートから調達する様子は、戦時中の生活の厳しさが伝わってきます。現在の上皇陛下が当時、日光に疎開されていたことは初めて知りました。疎開、やみ市、東京大空襲、ポツダム宣言などの詳細な内容が、実感として鮮明に伝わってきました。戦前、戦後の歴史を学びたい人におすすめです。

  • 平成から次の時代に変わろうとしてる今、十字架を背負った平成天皇が退いた後にどうなってしまうのだろう、、そんな事を思いました。

  • まあ著者名を見てあ…と思う人はいるでしょう。
    結局彼はその後上り詰めた知事の職を
    追われるのですから。
    (ただし執筆当時は副知事でした
    そのままその姿勢を貫けばよかったのにね…)

    いわゆるフィクションの形式でしょうね。
    おそらくロマンスはなかったと思いますがね。
    (あったらあったでこれ、暴き出すと思うよ)

    今の天皇の誕生日(2019年2月14日現在)に
    実は表題の人は処刑されています。
    これはある種の意味合いを込めているのでしょうね。
    うかつなことをするなという警告を込めて
    この日を選んだのだと思います。

    本当は戦争は複数の原因が絡み
    誰が諸悪かとは決めつけられないのです。
    だけれどもそうでないと決着を付けられない、
    脅しをかけられないという不条理。
    人は本来争ってはいけない、
    という好例だと思いますよ。

    あくまでも半フィクションなので
    そんな人はいたと思わない方が無難。

  • 本日,天皇陛下は傘寿のお誕生日を迎えられましたが,この日は東條英機はじめA級戦犯とされた先人たちの処刑から65年にあたります。陛下がこのことをずっと背負われてきたことに思いを致すと胸が痛みます。

  •  
    ── 猪瀬 直樹《東條 英機 処刑の日 ~
    アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」20111206 文春文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4167431173
     
    …… 勝者が敗者を裁く「復讐劇」は(略)皇太子誕生日の絞首刑に至
    って閉幕した。猪瀬直樹によれば、クリスマスに向けての効果的演出だ
    ったという。── 対談《歴史読本・六月号 19780610 新人物往来社》
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19921223 極月〆日の極東極刑
     
    http://twilog.org/awalibrary/search?word=%E7%8C%AA%E7%80%AC%20%E7%9B%B4%E6%A8%B9&ao=a
     猪瀬 直樹 作家 19461120 長野 /東京都知事18[20121218-20131224]
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C3%F6%C0%A5+%C4%BE%BC%F9
     
    (20150409)
     

  • 戦争責任、この言葉を深く考えさせてくれる。
    また、日本人の説明の仕方、仕事の速度の遅さ、周りの状況を見れない、近視眼なところを、思い起こさせる。

  • 知人から勧められて読んだ文庫本
    「アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」
      東條英機 処刑の日」

    単行本でのタイトルは「ジミーの誕生日」

    著者は東京都知事の「猪瀬直樹氏」

    連合軍による日本占領が始まってまもなく、学習院に赴任したアメリカ人の
    英語教師は英語の授業を始めるにあたってクラス全員をニックネームで
    呼ぶことにする。皇太子(平成天皇)につけられた名前は「ジミー」

    極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯28名が起訴されたのは、
    昭和21年4月29日、つまり昭和天皇の誕生日

    裁判が開廷したのは、5月3日。よく22年5月3日、新憲法の施行。

    そして、東條英機らA級戦犯7人が処刑されたのは、
    昭和23年12月23日。
    当時の皇太子、現在の天皇誕生日でした。

    アメリカが日本に仕掛けた対日占領政策
    マッカーサーが、次代の天皇の誕生日に刻印した意味

    昭和天皇崩御後、皇太子が天皇として即位し、12月23日は祝日になる
    その日に、東條が絞首刑になった日だということを日本人に思い出させるために
    天皇は、戦争の重荷を背負いづづけ、誕生日がくるたびに、
    その日のことを思い出させるために

    現天皇皇后両陛下の多くの慰霊の旅となぜかかさなってきます。
    このような重荷を背負ってこられたとは知りませんでした。

  • 最近、あの戦争に関する本や映画をかなり見ているが、
    この本でもこれまで知らなかったことに気づかされた。

    憲法改正論議、沖縄基地問題、天皇の国事行為、アメリカ合衆国の世界警察など、報道機関から聞こえてくる表面的な話をただ受け入れるだけではなく、
    これまでの歴史や背景を知った上で自分の考えを形作ることがとても大事だと思う。

    最近だと、昭和16年夏の敗戦を読んだり終戦のエンペラーを観たりしているが、
    引き続きこういうものをみて知識を吸収していきたい。
    二度と戦争を起こさないために。

全45件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

猪瀬直樹(いのせ・なおき) 1946年長野県生まれ。作家。87年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。96年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。2002年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。07年、東京都副知事に任命される。12年、東京都知事に就任。13年、辞任。15年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『民警』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全12巻、電子版全16巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』など。

「2020年 『公〈おおやけ〉 日本国・意思決定のマネジメントを問う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

猪瀬直樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウォルター・アイ...
佐藤 優
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印

アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」 東條英機 処刑の日 (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×