ベッドのおとぎばなし (文春文庫 も-3-3)

  • 文藝春秋 (1989年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167436032

みんなの感想まとめ

男女の駆け引きを描いた物語は、バブル時代の新鮮な魅力を持っています。当時の大胆さが今とは異なることを感じさせ、懐かしさを呼び起こします。テンポの良い展開は、まるで美しい絵を鑑賞した後のような心地よさを...

感想・レビュー・書評

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  • バブルの時代の男女の駆け引きが新鮮でした。
    やはり今の時代はあの頃よりも男性も女性も大胆ではなくなったのかも…と思いました。

  • 森さんの本の中でもかなり好き。テンポのよさ。とてもいい絵をみたあとみたい。

  • 高校生のとき、英語の先生に読まされて感想文まで書かされた。
    もう一度読んでみたい。

  • 森瑤子といえば平凡な毎日をすごす一般女性が現実逃避のために読む、おしゃれな恋愛を描いたマスターベーション小説、ハーレクインの一派という先入観があったが、いやいやなかなか、直截でありながら繊細な表現やリアリティにあふれるディテールを楽しんだ。特に香港で再会した人妻ならぬ人夫にデートをもちかけられ、それを少し離れて歩いていた妻が聞いてしまって、ぎすぎすムードになってしまう一夜を描いた『クレイジー・ナイト』は著者の体験に基づいているのではないか、と思うほど。この人夫にはデレクという名前があって、その名前は登場するのだが、最初の方は「イギリス人」となっている。これは主人公美沙子および著者自身がこの「イギリス人」に一線を画しているのが端的に表れていて効果的だ。短篇はその短さ故にこうした技巧が冴える。
     結末、および物語のトーンを決定する最後の一文、二文も短篇毎にバラエティに富んでいる。溜飲が下がるような後味を残すものから救いのない空しさが曵きずるものまである。私が特に好きなのは現金を使うことを許されていない嫁と嫁の浮気を見抜いている姑のやりとりを描いた『クレジット・カード』、かっこつけて男に弁説をふるった後に思わぬ恥じをかくことになる『ブラディー・メリー』だ。『ブラディー・メリー』はコメディで、『クレジット・カード』も嫁と姑のすさまじい力関係がクレイジーかつリアルに描かれていて、やはりコメディーだと思う。笑えないコメディーだから風刺かも知れないけど。コメディーが一番書くのが難しいと私は思っているので、この2作に一等、二等をあげたい。
     外国のリゾートやカフェバー、外車やフランス製の靴など状況設定はおしゃれなのだが、そこに繰り広げられる人間関係は妙に夢がなかったりするので、マスターベーション小説どころか甘ったれた夢を砕く著者の愛のムチかもしれない、というのは深読みのしすぎか。

  •  洒落た大人のための恋愛短編集。森瑤子の最高傑作といえる。舞台はバー・ホテル・リゾートからスーパーマーケットまで多彩。

  • 1990

  • 学生時代に気に入って読んでいた作家。ブックオフで見つけたので久しぶりに手に取った。
    不倫小説、と言われていたことに納得。男女の機微などよりも、生きる根っこのない人たちの軽々しさばかり目立って感じられる。森瑤子が好き、と人に言うのは恥ずかしいことだったと思った。自分がだいぶ影響を受けていることを知りショック。
    しかし慣れ親しんだものの安心や、やっぱり頭を使わないで読めるのが気楽さがよかった。面白くないこともやっぱりないし。

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著者プロフィール

森瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市生まれの小説家。本名、伊藤雅代。
幼い頃からヴァイオリンを習い始め、東京藝術大学器楽科入学。この時フランス文学にのめりこんだうえ、様々な人々と積極的に交流し、卒業後に就職。結婚と育児に追われる。1977年に池田満寿夫が『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞したことを機に、初の作品『情事』を書き、すばる文学賞を受賞しデビュー。
37歳でデビューしてから52歳で没するまで、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品の多くがテレビドラマ化されている。代表作に、『スカーレット』『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』など。

森瑤子の作品

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