妖櫻記 (下) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784167440046

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

物語は、時代背景や登場人物、台詞回しに怪奇要素が巧みに織り交ぜられ、風雅な雰囲気を醸し出しています。史実を基にしながらも、驚くべき展開が続き、特に主人公の知らぬ場所での意外な死は読者を驚愕させます。ス...

感想・レビュー・書評

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  •  非常に私好みの作品だった。時代背景、登場人物、台詞回し、時々入ってくる怪奇要素。全てが互いを邪魔せず良い調和を保って風雅な様相を醸し出していたように思う。

     この物語はある程度史実を基にしているくせにストーリー展開は驚くべきものが多い。特に楠正秀が主人公の知らぬ場所であっけなく死ぬという展開には驚愕した。てっきり最後は雄々しい決闘が待っていると思っていただけに拍子抜。でも、この作品は『拍子抜け』をうまく利用しているように思う。例えば最初の頃からこの子は主人公の子供かもしれない、あの子も主人公の子供かもしれない、と盛んに推測されるくせに遂には解明されずじまい。確かにあの時代には確かめる術など無いだろうが、他の作品ならせめてもう少しだけ確定させるような情報を出すだろうに驚きである。他には清玄の願い叶わずとか、玉琴が実際のところどれほど呪っていたかなど。きっと挙げ出したら切りが無いに違いない。

     そしてこの作品で最も印象に残った人物は常照坊だろうか。第二部で出てきた時は徳が高く優しいお坊さんかと思ったら、第三部の始めで突然幼女に一目ぼれしてしまう。しかもその一目ぼれの経緯も破廉恥極まりない。この後に彼はあまりの狂おしさに自ら全てを投げ捨てて幼女に会いにいく。この顛末はなんともしょうもない話だし、彼の最期はもっとしょうもない。流石にあの最期は可哀想だ。

  • 上巻に同じ

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著者プロフィール

皆川 博子(みながわ・ひろこ):1930年旧朝鮮京城生まれ。72年『海と十字架』でデビュー。73年「アルカディアの夏」で小説現代新人賞受賞。86年『恋紅』で直木賞、90年『薔薇忌』で柴田錬三郎賞、98年『死の泉』で吉川英治文学賞、ほか多数の文学賞を受賞。著書に『聖餐城』『海賊女王』『風配図 WIND ROSE』『天涯図書館』など。

「2024年 『大江戸綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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