- 文藝春秋 (2005年1月7日発売)
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感想 : 17件
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Amazon.co.jp ・本 (672ページ) / ISBN・EAN: 9784167450106
みんなの感想まとめ
家族の複雑な関係や血脈の影響を描く本作は、著者自身の家族のハチャメチャな日常を通して、親子や男女の関係性を深く掘り下げています。特に、父の佐藤紅緑とその後妻シナの関係、そしてそれに翻弄される子どもたち...
感想・レビュー・書評
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サトーハチローといえば、「リンゴの唄」や「小さい秋みつけた」など童謡作家として超有名。小さいころみんなの歌をテレビでみると、毎度「サトーハチロー」の文字を見かけたような。
そんなサトーハチローの異母妹である佐藤愛子が描く佐藤家のハチャメチャぶりが本書のメインストーリである。その話題の中心は父である佐藤紅緑とその後妻である「シナ」である。佐藤愛子からみてら父と母である。紅緑の生活はある意味ぶっ飛んでいる。妻や女はとっかえひっかえ、子どもはほったらかし。その子供たちは親に輪をかけてぶっ飛んでいる。妻や女はとっかえひっかえ、子どもはほったらかし、に加え、お金は親にせびりまくりときた。
紅緑はだから書いて書いて書きまくって稼いだ。サトーハチローは金のために書いたのか、あふれ出る詩心を留め置いたのか、兎に角書いて書いて書きまくった。佐藤愛子は生活のために書き始めたところ、意外と書けるということでこれまた書いて書いて書きくった。
しかし佐藤家である。このやんちゃぶりというか乱脈ぶりはどう見ても血脈である。そしてシナである。血脈と対峙するわけでもない、しかし受け入れるわけでもない。ずっと外側から眺めている、でも頼られれば用立てる。紅緑とシナの関係、継子との関係が本物語の主要テーマである、
そしてシナや愛子はそこをどのように乗り越えていくのか。やんちゃ、ハチャメチャを書き連ねているだけなのか、小説として成立しているのか。いや、話としては面白い。しかしホントだったら生活していくのは辛い。
作者である愛子が、愛子を客観的に見て記述している、しかも手抜きやひいき目がない、そこは非常に面白い。そして最後に生き残っていくのが愛子であるところもまた「小説として」面白い。
そしてそしてあの童謡作家がこの血脈!という意外性が最高に面白いのだ。数多くの校歌の製作工程が面白いのだ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんかしんどい本やったなぁ。
でも読みたい本やった。
うちの血は?当然そんなこと考えたし、運命以上に恐ろしいことやなぁとも思った。
知ってるのは3代前。4代目は、遠い記憶の中で、話してくれた人はもうおらんし。慶長の生まれの人。
いろいろあったように思ったけど、[平凡]な家系で良かった。 -
図書館で。正月休みに読もうかと借りてきてようやく読み終わりました。長かった(笑)
佐藤愛子の父、佐藤洽六が愛子の母シナに出会うところから始まり一族の今までの長い長いお話でした。それにしてもまあ恋に落ちるのは仕方ないかもしれませんが洽六さんの始末のつけ方は中々最悪ですなぁ。そりゃあ息子たちもぐれて仕方ないのかもしれない。まあでもそんな子供の時のことを20過ぎてもグダグダ言ってても仕方ないし自分の人生を考えなきゃ自分が損をすると思うのですがなまじっかお金があって、厄介ごとを起こしてもすべて金で解決、もしくは自分で解決させず人を使って解決させる、では成長がないのも仕方ないのかもしれません。
そして佐藤の男どもが押しなべてグダグダしているのに対し女性はアホかってくらい男に引っ付いて離れないのも不思議。今の世の中なら普通に離婚しているだろうなぁ。大体愛子さんからしてなんで亭主が来るとボンボン金を与えてたんだろう?そのあたり洽六氏が激怒しつつも最終的には面倒くさくなって息子に金を出し、それに味を占めた息子どもがますます増長するという構図そのままだと思うんですけどね
サトウハチロー氏もなかなかにすごい人間にかかれてました。擁護するわけではないですが創作をする人間はけして事実だけを書くわけじゃないのだから人々が懐かしむような、美しいと思うような言葉を紡ぐのは当たり前かなぁと思います。まあ確かに手の付けられないような不良息子が母や父を慕う切ない詩を読むときれいごと言ってら、という身内の気分は非常によくわかりますが(笑)
そして4男坊は父からのお金が届かなくて自殺、とありますがよくよく考えるとこれもちょっと変ですよね。だって19とは言え所帯を持った人間が親からの仕送りがないと食っていけないって…だったら結婚するなよ、自活しろ、と思ったりもするわけで。面倒ごとを押し付けるためにヨメを探して結婚させて何かあると○○はどうしてるって息巻いてもねえ…。
時代がそういう時代だったんだろうなあとしか言いようがないのですが…イヤな時代だな。
というわけで女性が自活出来て結婚しなくても生きていける時代というのはありがたいなぁと思うのです。ああ、本当にバカな男に引っかかると大変だなぁ…としみじみ思いました。 -
佐藤紅緑から流れる創作者の血脈、荒ぶる熱情の血脈。
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すごい、すごすぎる。
それしか言いようのない一族のドロドロ。
しかし、なにか最後、爽やか。 -
逝ってしまった佐藤家の面々がこれを読んだら、どう起つだろう。怒り心頭に発し、反論の嵐だろうか。ある者は正確な検証に感服し、観念するだろうか。それにしても、親、子、孫の三代に渡り、引きもきらず変わらぬ人生劇が繰り返されるとは…。
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2011/11/25
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約2カ月程度かけてようやく読破。
佐藤家の波乱万丈な生活を追体験するかのように読む。
人は生まれ、親の遺伝子を受け継ぎ、また子らへと引き継いでいく。脈々と連なる血の連鎖。
祇園精舎の鐘の声、行く河の流れは絶えずして、盛者必衰
栄えて沈んで、なんとか踏ん張って追いうちをかけて
ああ人生。人は自分の人生だけを生きられる。
幾多の登場人物の心情をそれぞれ描写する。膨大な日記、詩、新聞資料等から立体的に浮かび上がる時代。佐藤愛子の視点。
いろいろな読み方、テーマがある。死。愛。血。生。戦争。戦後。時代。やめられないこと。二律背反。背中あわせ。詩。芸術。出版世界。
心に落ちる考えもたくさんある。
読み終えて、大きな塊が、お腹の中にどしんと入ってきたよう。
寝よう。 -
上巻に記載
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文豪佐藤紅緑、「赤いりんご」や「ちいさい秋」などの童話詩人、歌謡作家の息子サトウハチロー。義母姉妹の作家佐藤愛子を軸として、佐藤家のなんとも波乱万丈な血筋を描いたなんとノンフィクション小説。
ネタにつきないご親族一同に唖然というか、因縁というか、ここまでか!という親族の行動は怖いくらいです。
「荒ぶる血脈」が佐藤家には流れている。
とその血族である筆者佐藤愛子が冷静に自分の親族を描いていますが、血筋ってほんとにあるんだなーと最後には納得してしまいます。
佐藤家とは絶対に関わりたくないですねぇ~。
おもしろいです。 -
○上中下巻。壮絶に面白い。
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あ〜あ長かった!(中)はいらない(上)と(下)だけでよかったのに
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ようやく下巻まで読み終わった。
紅緑を中心にした佐藤一家を描いた上巻、紅緑を追いつつ兄弟達の紆余曲折を描いた中巻、この下巻ではその全ての血族の末路が描かれている。主となっているのは著者でもある佐藤愛子だ。自身のエッセイでも幾度となく話題となっている田畑麦彦との結婚の頃の話がつまびらかになっている。後半はそのエッセイの調子に似たテンポ。
この「血脈」が完成して世に出たとき、霊能者が佐藤一族の彷徨う魂がようやく浄化された、と言ったそうだが、まったくこの作品は圧倒されるの一言であった。 -
読み終わり、やはり壮絶であったとしか言い様がない。佐藤家男子の血は絶えた様であるが、多幸である。
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著者プロフィール
佐藤愛子の作品
