誘拐者 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2002年11月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784167451042

みんなの感想まとめ

複雑な謎が絡み合う物語が展開され、読者を引き込む緻密な構成が特徴です。新生児誘拐事件から始まるストーリーは、登場人物の多さや次々と提示される謎によって、頭を使いながら進んでいきます。叙述トリックの名手...

感想・レビュー・書評

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  • すごく複雑で混乱するけど面白い。
    昔夢中になって読んだ折原一さんの作品を再読。
    やっぱりすごく好み。
    少し古臭く感じる文章もまたよし。
    高円寺の風景を思い出しながら読んだ。

  • 大好きな「者」シリーズ。
    何を書いてもネタバレになりそうで具体的な感想が書けない。どの切り口も真実に繋がっていて…裏表紙の「ある一点をめざして急激に動きだす。」に納得。
    とにかく初めから最後まで隙なく意味ある一行一句だったように思う。

  • これは徹夜本だった。
    新生児誘拐事件から始まる物語だけど、プロローグから仕掛けがあったとはなぁ。叙述トリックの名手・折原一だけに注意して読んでいたんだけど、う~ん、さすが!と言わせる内容。

    構成も緻密で登場人物も多く、頭の中を整理しながら読んでいたんだが、もう序盤から謎、謎、謎のオンパレード。一つの謎も解明されないまま、また新たな謎が提示されて、多くの謎を宙ぶらりん状態で抱えたまま終盤へ。
    ラストは少し急いだかな、って感じだけど、サスペンス要素もあって、ページをめくる手は止まらなかった。

    殺害の場面なんかは、我孫子武丸の「殺戮にいたる病」に似てるな、って思ったんだが、それだけ、ドギツイ描写ってことで、嫌悪感は湧かなかったな。ただ、ラストでの衝撃度ってことでは、「殺戮に~」の方が強烈。

    ☆4個

    「BOOK」データベース~

    「私の赤ちゃんを返して!」誘拐された子供を求めて妻は出奔した…やがて子供は戻されたが、妻は行方をくらましたまま。その20年後、写真週刊誌に載った1枚の写真がきっかけで、怨念と狂気に染まった女と男たちが、ある一点をめざして急激に動きだす。そこに用意された誰も予期しえない衝撃の結末とは。

    時間をおいて再読すれば、また新しい発見がありそうな小説。構成が緻密なんで、二度、三度読めば、もっと良さが解るような気がする。

    しかし、まぁ、女の狂気って怖いな・・・。

  • 折原一作品をはじめて読んだ

    誘拐、失踪、殺人のオンパレード
    狂った殺人鬼の女は、五十嵐貴久の「リカ」を思い出した
    めちゃくちゃ怖い

    もしかしてこのカメラマンの彼女が佐久間たまえなのかな?と思っていたのがひとつ飛び越えてチヨさんだとは…
    カメラマンの彼に激しく同情する

    ラストにきちんとすべてを明記して、○○ページ参照、とまで書いてある親切ぶりw

    雨宮は殺されてもいたしかたないね

    他の「○○者」も読んでみたくなりました

  • やっぱり最後のどんでん返しが面白い!
    こうなるか、この女は実はこいつか?と推理しながら読むも全部裏切られる。

  • 葉子は内縁関係であるパートナーが病気で余命少ないことから、パートナーの過去を知ることになる

    それは昔パートナーの赤ちゃん(あすか)が産まれたばかりの頃に誘拐され、妻がショックで失踪、赤ちゃんは2ヶ月後戻ってきたが妻は失踪したままという過去があった

    複数の女の視点で事件や物語が語られる為、誰が誰なんだ?とわけがわからなくなる
    でもそれがミソであり、視点の正体や「あすか」が誰なのかが分かると一気にその分からないモヤモヤがはれて面白かった

  • 複雑に絡まりあった糸が、読み進める度に徐々に解けてゆく。
    いわゆる、叙述トリック。
    糸が解けた時のスッキリ感は、やはりどんでん返しの醍醐味。
    だが、少し長すぎた感がある。
    もう少し短く終わらせることはできなかったのか。

  • 生まれたばかりの赤ん坊が何者かに誘拐される。
    その一夜の出来事が、母親たちの母性を狂気へと変えてゆく。


    一気読みミステリ。複雑に絡まった糸が徐々に繋がっていくのが見事。動機を巧みに隠して読者をリードする。また、あとがきにもあったが、中盤のサスペンス描写が凄まじく中弛みさせない。

    お金や地位のためでなく、子どもという存在のために殺人を繰り返していくのがとても哀しかった。

  •  折原一による「○○者」と題する作品の一つだが,五十嵐友也は登場しない。シリーズでは,異色の作品。やりすぎと思えるほど複雑な構成で,はっきり言ってしまうとバカミス。
     「誘拐者」というタイトルのとおり,新生児の誘拐事件が背景となっている。堀江夫婦から新生児が誘拐され、堀江夫婦の妻である堀江チヨも同様に「あすか」という名前の新生児を誘拐する。堀江チヨは,佐久間玉枝という殺人者が獄中で出産した子を養子として引き取った夫婦の新生児を誘拐しており,これが事件を複雑化させていく。堀江チヨは,「あすか」という本当の自分の子どもを求めて「あすか」という子どもの誘拐を繰り返す。この部分が既にバカミスっぽい。堀江夫婦の亭主である堀江幸男は,チヨが誘拐してきた子どもを「あすか」として育てるが,佐久間玉枝からあすかを守るために,あすかをアメリカに留学させる。堀江幸男は,家を出て月村道夫と名乗って生活をし,そこで小田切葉子という女性と付き合い始める。
     叙述トリックとしては,玉枝とチヨを誤信させるというもの。堀江チヨも完全におかしくなっており,この堀江チヨの狂気も,折原一らしいといえばらしい。堀江チヨと佐久間玉枝という二人の狂気は,恐怖というより,そんなやついないだろう…。というバカミスっぽさにつながっている。折原一っぽさは満載で,やりすぎ感はあるが,バカミスとして見ればなかなかの出来か。★3かな。

  • こ、怖かった・・・。追いかけられる夢を見そう。

  • 現在と過去の両面から物語が展開されています。様々な登場人物が関与し混迷の度合いを深めていきますが、最後はスッキリと解決させてくれます。
    全体を通してみると所々に破綻が見受けられますが、誘拐と狂気を巧く交錯させた作品だと思います。

  • 沢山出てくる“あすか”に混乱!!!
    読むのに時間かかった……
    あすか 明日香 飛鳥……
    でも終盤にかけて表があったり、比較的分かりやすくなっていきます。
    安定の「何か察していた」からの最後の一打撃!!!
    「ほぉ~!!!なるほどなぁ(*-ω-)」と何故か納得。
    巻き込まれる人が多数で、「大惨事なわりに警察、何してんの!?」とも思っちゃいました(こら)
    これでいいのか……?という読後感。

  • 気持ち悪い描写が多すぎる

  • とにかくプロットが複雑だが、最後にしっかり表のようなものを載せてくれるのがありがたい。
    叙述トリックも見事だし、○○者シリーズの中ではかなり上位の作品。
    複雑なミステリーを読みたい!という方におすすめ。

  • 「毒殺者」に続き、折原作品六作目。本作は『──者』シリーズ、第二作。やはり叙述トリックが用いられているんですが、中弛み感があってあまり物語に引き込まれなかったなぁ・・決してつまらなくはないんだけど^^; もっと短くは出来なかったのだろうか。。

  • 私の赤ちゃんを返して!」誘拐された子供を求めて妻は出奔した…やがて子供は戻されたが、妻は行方をくらましたまま。その20年後、写真週刊誌に載った1枚の写真がきっかけで、怨念と狂気に染まった女と男たちが、ある一点をめざして急激に動きだす。そこに用意された誰も予期しえない衝撃の結末とは。

  • 「私の赤ちゃんを返して!」誘拐された子供を求めて妻は出奔した…やがて子供は戻されたが、妻は行方をくらましたまま。その20年後、写真週刊誌に載った1枚の写真がきっかけで、怨念と狂気に染まった女と男たちが、ある一点をめざして急激に動きだす。そこに用意された誰も予期しえない衝撃の結末とは。

  • 2015.05.26

    乳児誘拐事件 子供の帰還と母親の失踪 週刊誌のスクープ写真に偶然写った夫婦とそれを見た男女達 複数の誘拐事件と殺人事件が綿密に絡む


    折原さんにしてはまだ詠みやすいほうか

  • 「折原ギミック」と呼ぶべき技巧を凝らした1冊。長く、割と単調な物語にもかかわらず、その世界に引き込まれて離れられない。分けて読んでしまったこともあり、到底真相にはたどり着けなかった。

  • 残忍な描写は多いが、読むのを止められなくて、一気に読んだ。女性の子どもへの愛情がとてつもなくて、自分も子どもを産んだりしたら、気持ちがわかるんだろうなと感じた。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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