倒錯のオブジェ 天井男の奇想 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2006年3月10日発売)
3.05
  • (5)
  • (6)
  • (41)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 196
感想 : 20
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167451073

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

物語は、暴力から逃げる女性が古いアパートに身を寄せるところから始まります。彼女の視点と、アパートの大家である老女、さらには謎の「天井男」の視点が交錯し、緊迫した状況が描かれます。登場人物たちの関係性や...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最後の最後まで…え?どういう事?の連続なのに、その都度の状況は分かりやすい。それぞれの場面が分かりやすいがために、え?え?
    それが堪らなく面白かった。

    ラストの種明かし?は想像を越えてきた。
    やっぱり折原一さんはクセになります。

    天井男の言い方もなんか良かった。

  • 屋根裏部屋の散歩者を彷彿とさせるタイトルな上に倒錯と来たら、もう買うしかないのですよね!!1

    老女が大家さんの古いアパートに暴力旦那から逃げてきた女性が入居。

    2階に住む女性と1階に暮らす老女の視点+天井男の視点で物語は進むのです

    1階の老女の部屋の天井に住む謎の男。
    つまり2階に住む女性の床下での生活。

    市から派遣され、アパートを訪れる男性と、老女と女性。その3人の関わり。そして追ってくる暴力旦那。

    登場人物は概ね5人なのですが、ストーリーはなかなか整理しづらい展開へ

    おや……?
    あれ?
    あれれ……?

    と読んでて段々と首をひねりたくなるのですよね
    齟齬は分かるのです
    違ってきてる、ズレてきてるのは分かるのですが、どこからどこへ繋がっているのかが分からなくなってしまうのです

    ちゃんと最後は繋がりが見えるのですけど、読み終わったところで全てがスッキリする分けではなく
    想像して補う部分や、解説サイトを覗きながら読了を楽しむ感じなのでした。


    なかなかスッキリ行かなくて不思議な気持ちになるのは、やっぱり折原。唸るのですよ。

  • 夫から逃げ出してきた女が住み着いた家の大家。
    その奇妙な大家の家に訪ねてくる公務員。
    そして大家が恐れる天井男。
    彼らの視点で代わる代わる半紙が進んでいくのですが…。

    最後の方になって、やられた感がすごくあります。
    これだから文章だけというのはすごいです。
    とはいえ、最後の最後のあれは…もしかしなくとも2回目??
    どちらがやり終えたのかは気になります。

    ところで、出てきたお友達は最後のためのもの。
    …なのでしょうか??

  • 最後まで読んでもよくわからない箇所があったけど、読み返したくない。
    延々、生ゴミと腐乱死体の臭いの話が繰り返されて、読んでて気が滅入る。
    登場人物も全員気色悪い。
    作品への関心を保てず、だから結末も(ああそう……)ぐらいにしか思えず。

    その辺は好みの問題なので、叙述ミステリとしては良くできているんだと思う。
    雰囲気がハマるなら読んで損無しかな。

  • 最近の本らしいけど文の雰囲気がものすごい昭和チックなかんじがします。メールって言葉に違和感おぼえるぐらい。
    ちょっと最後ごちゃごちゃしすぎたかな・・・。
    自分の読解力のなさのせいだろうけど。
    ラスト50ページは一文一文注意深く読んでいかないと混乱すると思います。

  •  東十条の古い木造住宅を舞台にした叙述ミステリー。
     天井ってあるので「幸福荘」っぽいんだけど、たしかに、ぽい、んだけど、今回は普通の2世帯住宅ってところがポイントなのである。
     
     大家で1階に住む変り者の老女。そして、2階に住むワケありの女。
     二人を中心に、それぞれを訪問する都の職員や友人が、物語をフクザツにしていく。

     もう、折原一なので、どんでん返しがあるんでしょ。時間軸も、実は曖昧なんでしょ、とかまえて読んでるんだけど、うまいことやられてしまうのである。

     にしても<家>って怖いね。

     まぁ、家が自分の戻る場所であり、居場所であり、起源でもあるという要因が、この悲劇的なドタバタを産んだのだろうなと思う。
     うん、結局のところ<家>は、人の存在理由の起因となるものなのかもしれない。

     というのを、ほんのり考えさせられたのであった。
     

  • ストーリー 2.8
    キャラクター 2.8
    読みやすさ 2.7
    衝撃度 3.2
    読了感 2.6

  • 「倒錯」シリーズの姉妹編。東十条というところはたいへんなところですね。天井男という発想が秀逸。『螺旋館の奇想』も同じシリーズ。おもしろい。

  • うーん。設定とか滅茶苦茶だし、展開とかご都合主義だし、落ちが途中で読めちゃったし。

  •  古びた木造二階家に住む老女。他人との干渉を避け、密かに暮らす。知られてはいけない秘密が。さらに唯一訪ねて来る区の職員に「天井男が私を監視している」と訴える。こらは老女の妄想か?
     天井裏、一階、二階とそれぞれからの視点で物語りは進められていく。
     ラストには読者をうならせる事実が・・・。

  • 折原一さんの文章に慣れてしまったのか、あまり意外性がなかった。もっと驚かせてほしいーー。でも、天井男という発想とか、それが現実か妄想か最後までハッキリしないところ、読んでいて楽しむことはできた。

  • /?day=20060305

  • まったく意外性なし…純粋なあの頃に戻りたい…

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2010/12/13〜12/15

    久しぶりの折原作品。
     東京北区に一人暮らしをする土地持ちの老女の家の2階に、夫から逃げてきた白瀬直美が住むことになる。老女は、かつて直美の住んでいた部屋で密室殺人の発見者となっていた。この老女は訪ねてくる区役所の役人に、天井男に監視されている、と訴え続けるが...

     いつもながらの、多視点からの語りが中心で、倒錯の世界に引きずりこまれてしまう。最後の展開は多少読めたが、予想より一段多かった。複線も見事。

  • 春日武彦先生の「家屋と妄想の精神病理」の中でオススメされてたので読んでみたけど???な箇所があって分からず終いだったのでもう再読しようと思いました。

  • 複雑!!!最後のほうは、はぁはぁ!興奮ものでした。中町信さんのに似てる・・・

  • 比較的あっさり…かなぁ。作者名を見ずに読みたい(無理)

全17件中 1 - 17件を表示

著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

折原一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×