- 文藝春秋 (2008年7月10日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784167451097
みんなの感想まとめ
美術とミステリーが巧みに融合した作品は、古物商で見つけた一枚の奇妙な絵から始まります。美術雑誌の編集長である主人公は、謎の画家・石田黙に魅了され、彼の作品を巡る不可解な事件に巻き込まれていきます。誘拐...
感想・レビュー・書評
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謎のまま終わる
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石田黙の妖しい絵に魅せられた。これは謎の画家、石田黙を紹介するためのミステリーですね。美術界の裏側なども興味深く読めた。小説であり、美術書(石田黙作品集)でもある不思議な本。
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幻の画家、石田黙をめぐるミステリー。
美術雑誌の編集長である主人公は、ある偶然から石田黙の絵を手に入れる。黒い、不思議な石田黙の絵にみせられ、集めていく過程で、彼は謎の事件に巻き込まれていく。
絵画のオークションや、美術界の話などが珍しいのと、本の中に多数入っている石田黙の絵画が強烈なので、妙に納得させられるが、推理小説のトリックとしてはなんだかなぁという感じ。
が、これはトリックをめでる作品ではない。
というより、ストーリーさえどうでもいいように思えてくる。
そう、石田黙の絵にはそんなパワーがあるのだ。
本書は、石田黙に見せられた折原一が、石田黙の絵を表にだすため、それだけのために書かれた、そういっても過言ではない気がする。
それは、決して悪い意味ではない。
偉大な芸術の前に、人はそれをまた別の形に昇華しようとするものだ。
ピアニスト加古隆は、パウロ・クレーの絵に感銘をうけ「いにしえの響き-パウル・クレーの絵のように」というCDを出している。
折原一は小説家だから、小説を書いた。多分、それだけのことなのだろう。
物語は、暗い情念を表現しているような石田黙の絵にふさわしいような展開ではあるが、奥底には石田黙の絵の中の「白」のような清らかさがある。
そして、それが折原一の石田黙への憧憬なのだろう。 -
使われている絵が本当に幻想的で力があるので、それに引きずられてテンポよく読了。
期待していた反転は起こらなかったものの、
誰が独白していたのか、本当の画家は誰なのか、
そもそも石田黙とは?
と、虚実が入り交じって楽しく読めた。
ネットオークションの下りも、経験があったせいでリアルにわかり、それも面白かった。
この人にたまにある、妙に粘着質な男女のからみシーンもなかったし。
いろいろな角度から楽しめた作品だった。 -
石田黙、実在した画家だったんですね。以前NHKの「探偵Xからの挑戦状」で折原一の「黙のある部屋」を見た後にこの本を見つけて購入。石田黙の作品が随所にちりばめられた美術ミステリー。現実と空想が入り乱れた感じで不思議な感じの内容です。
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黒と白の中に鮮やかな色が際立つ「石田黙」という画家の絵。
見ていると心拍数が上がる。
心の中の不安が浮き彫りになるようだ。
それなのに、一度触れたら二度と離れられないような魅力がある。
初めて聞く画家の名前に、実在するのかインターネットで検索してみた。
どこまでが本当でどこが虚構なのか、真実を知ったときかなり興奮した。
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ミステリーに仕立て上げてありますが
絵画鑑賞も可。
みたいな。
ただ、とても印象的な重い感じの絵ですが。
この挿絵は本当の石田黙という画家の作品だそうです
ご本人は他界してらっしゃるようですが
作者が魅入られ、コレクションしているらしく
それを小説にまでしてしまうとは!
ミステリー自体はさほど緻密なわけではないので
絵画鑑賞とともに楽しめる感じです。
著者プロフィール
折原一の作品
