座席急行「津軽」殺人事件 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1989年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167454036

作品紹介・あらすじ

出稼ぎ列車とも呼ばれる青森発上り急行「津軽」で一人の男が殺された。次々と姿を消す出稼ぎ労働者。そして夫を探しに上京した妻も。闇の手に翻弄される男たちを追う十津川警部。

感想・レビュー・書評

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  •  東北から上野駅に向かう通称「出稼ぎ列車」の車内で、殺害された男が発見される。所持していた保険証は別人のものであった。続いて、同じように出稼ぎに来ていた労働者たちが、次々と失踪する。
     同郷人が被害に遭遇したことに対し、同じ東北出身の亀井刑事(カメさん)は怒りに震え、負傷を負いながらも犯人逮捕に突き進む。

     東北本線(現宇都宮線)を良く利用する者としては、当時の上野駅は東北方面への玄関口とも言え、都会でありながらもどこか東北の匂いがする郷愁感あふれる駅でした。
     本作も、東北人の生き様が描かれていて、悲哀や重苦しく立ち込める生活感をひしひしと感じます。犯人や動機、トリックなどは、今のご時世からするとあまりにもチープかもしれませんが、背景にあるものは、当時では考えさせられることが多いテーマだったのかもしれません。現在では、派遣などが主流で「出稼ぎ」は死語に近いのでしょうね。

  • 北の物語はどうして物悲しいのだろう。
    出稼ぎに来る東北の人達が、
    浮浪者になるきっかけや、
    さまざまな事件に巻き込まれて行く有様を描いている。

    東北ものなのだから、もう少し亀井刑事に活躍してもらいたかったかも。

  • 1994.8.25 9刷 420
    青森発上り急行「津軽」は別名“出稼ぎ列車”と呼ばれる。午前六時、定刻に上野に着いた列車から男の絞殺死体が発見された。建設現場から次々と姿を消す出稼ぎ労働者たち。安否を気づかって上京して来たその妻も……。華やかな大都会の死角に仕掛けられた巧妙な罠。闇の手に翻弄される男たちを追う十津川警部の怒りが爆発する。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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