- 本 ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167458027
感想・レビュー・書評
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渋滞の名所、箱崎ジャンクション。
タクシードライバーを勤めながらも、パニック性障害を抱え、ひた隠しにしている主人公。
精神安定剤を服用しながら業務するが、徐々に人格は壊れ、加速してゆく。
こんなタクシーに乗るのは絶対ごめんだ。
負の要素が充満した一冊。
悲哀と嘆きと虚無が流れてはルームミラーに消えてゆく。
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出口の全く見えない生活、どんどん追い詰められて呼吸ができなくなっていく感じがグッとくる本です。年に一回読みたくなる本です
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とにかく人間の心理が丁寧に書かれていて迫ってくるようなリアリティがあった。よくわからない、ショッキングな、混乱するような出来事があって、それに心を乱される、その感じが特に生々しい。人の心はわからない。ひと言では言い表せないし、矛盾も多い、それに苛立ったりもがいたりする。
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悪くはないと思うのですが、これだけ絞られた展開で多くページを使った割にはなんだか浅かった感が残りました。文章そのものを楽しむタイプでもなかったし、うーん。。。
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う〜ん。
読んでても文字の上を滑って全然入ってこないところもあったし、またこの人の別の作品でおもしろいところを探すよ。 -
病みすぎてて最後まで読めなかった
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題材は良いがタクシードライバーが主人公で運転描写が多いのに文章や物語の流れにスピード感がないのが致命的。物語の「転」「結」をいじればもっとスリリングな良小説になりそう。
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室田と川上という二人のタクシードライバーが、それぞれの苦悩の中でもがき壊れていく。そうはならないだろうと思いつつも首都高速を突っ走るところは緊張感があるが、リアルな表現が薄気味悪さを増していくだけ。こんなタクシーには乗りたくないし、小説を読み進めたくもなくなってきた。1冊で判断は難しいが背表紙にあるように最高傑作というなら私には次はない。
著者プロフィール
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