死への準備日記 (文春文庫 ち 2-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167461072

作品紹介・あらすじ

ガンと闘いながら,ジャーナリストとして死の二日前まで書き綴った感動の日記。

感想・レビュー・書評

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  •  末期乳がんにかかりながら、最後まで「尊厳」を失わず、自分らしく生きた女性ジャーナリストの日記。乳がんが再発した時に東京からニューヨークに転居して自分を鼓舞し、亡くなる1ヶ月前にはより便利な生活を求めてアパートを引っ越したり、そのエネルギーはすごい。亡くなる直前まで前向きな姿勢で、暗くならないようにと自分を律する姿勢には敬服。長く読まれている理由がよくわかる。
     唯一残念なのは本の題名。朝日ジャーナル連載当時からこの題名だったようだけど、内容が「いかに生きたか」だからこの題名にはやや違和感があった。
     知人から薦められて、読んで正解。お薦め。
     

  • 千葉さんの遺作。
    後半は癌が進行し衰弱していく描写が悲しかった。
    遺産はジャーナリストを志向するアジア人留学生のための基金に充てる、というエピソードに彼女らしさを感じた。
    妹さんのあとがきも、また違った角度から彼女を知ることができて良かった。

    4冊の本を通して学んだこと。
    時間は有限であり、自分の好きなことを仕事にする。それが社会貢献になる。
    思いやりの気持ちを持ち、行動する。
    自分が納得いくまで深掘りする。
    ----------------------

    - 自分の持っていたものを失って初めて、その価値が分かるのだ。

  • がんばれ

  • 癌に侵され、闘病生活を送る著者の、本当につらつらとした日記。
    随分昔の本なので、社会情勢なども古いのだかが、
    でも、本を読んでこんなにも自分も外に出かけたくなる衝動に駆られたことはない。



    学生時代の男友達から電話がかかってくるシーンが印象に残った。

    「どこで何をしたいと思う?」
    「そんなこと考えたってムダだからな」
    「今週、何か心躍ることあった?」
    「うーん、別にないね」
    ばかばかしくなって、電話を切った。


    ワクワクした日々を過ごそうと思う。

  •  ガンという病気を積極的にとらえた生き方は、欧州的というのだろう! ガンに対しては積極的な生き方の、強い抵抗力となると思う。

  • 少し前なら、草柳大蔵さんという方は、女性差別のお考えの方だという先入観を持ってまして、まったく読まなかったのですが、男友達の強力な薦めにより、1冊読んでみようと思いました。

    もう1つ理由があって、二十歳くらいの頃、非常に影響を受けた国際ジャーナリストの千葉敦子さんの本に書いてあったアンチ草柳大蔵な記述を鵜呑みにしてるから、食わず嫌いなのかもしれないと思ったこと。

    でも、今の時代、主婦も子育ても一生の仕事ではないですから、もう少し女性も欲張ったゴールを設定してもいいかもしれませんね。と、思い直して、自分で吹き出しました。

    だって、それは20年以上前に読んだ、千葉敦子さんの
    「若いあなたへ! 」という本に書いてあったことだと気づいたから。

    彼女は、1987年、乳がんで死亡。享年46歳。

    もうすぐ私は年齢で追いついてしまう。

    彼女のライフスタイルや考え方のDNAは、多くの働く女性の中に密かに受け継がれています。

  • もともと千葉敦子さんの本はその生き方にひかれて読んでいたのですが、NSPの天野さんもこの本を読んで影響されたと聞き驚いています。

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