戦国名刀伝 (文春文庫 と 13-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167461102

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  • 戦国時代刀にまつわる8つの短編。

  • にっかりの他、現在徳川ミュージアムにて燭台切光忠と共に展示されている児手柏の逸話もあり。

  • あまりテーマとして採り上げられることの少ない刀(とりわけ名刀)にまつわる伝承や奇譚を交えて描く短編集。戦国時代の武将たちが、様々なこだわりから佩刀した名刀との不思議な縁が描かれている。作者は銃や刀、武器、兵器の類や合戦、戦争などに非常に詳しくその博覧強記ぶりはこの作品にも表れている。刀というテーマや描かれる武将(人物)も地味なだけに作品として好みは分かれるかもしれない。

  • 刀剣の数え方だが、図録では一口、二口。言葉では一振り、二振りが一般的。この本では一腰、二腰とある。なるほど腰のモノだ。一本、二本とでも記そうものなら、やかましく非難する輩があった。しかし、大小二本差しなんて言うではないか。

  • 日本史にも詳しくない自分であるが、格調高い文体に陶酔しつつ、名刀の持つ数々の逸話を楽しむことが出来た。音に聞く「備前長船兼光」が「国名・地名・人名」であることを初めて理解したりなど、歴史や刀剣について知るための手がかりときっかけになるだろう。

    この本を持ち歩いていたら同僚に「レキジョってやつですか?」とか言われたけど、そんなことないない。歴史や戦国武将に興味なくても、十二分に面白い。

  • 名刀に纏わる短編集。
    「にっかり」がインパクトあります。
    「竹俣」「かたくり」は上杉関係のお話。

  • 八振りの名刀まつわる短編集。タイトル通り刀がメインの話です。幽斎や鹿之介など人選がどれも渋くて私は好きです(笑)。どれも面白かったですが、中でも珍しい加藤嘉明が絡んでいる「まつがおか」が収録されているのが特筆すべきかなと。影武者から見た嘉明で、色々めっそりな感じの描かれ方ですが、最後の刀の行方に一人にんまりしたのは言うまでもありません。

  • 馬場重介の刀に関するエピソードが収録されています。

  • 抜群によかった。以前に一冊だけ読んだ『御町見役うずら伝右衛門・町あるき』が良くなかっただけに、この本の文体がしっかりしていて、かつ各エピソードの内容が面白いのが意外だった。これからほかの本も探して読もうかなあ。

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著者プロフィール

東郷隆/横浜市生まれ。国学院大学卒。同大博物館学研究員、編集者を経て、作家に。詳細な時代考証に基づいた歴史小説を執筆し、その博学卓識ぶりはつとに有名。1990年『人造記』等で直木賞候補になり、93年『大砲松』で吉川英治文学新人賞、2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞、12年『本朝甲冑奇談』で舟橋聖一賞を受賞。その他著書多数。

「2022年 『妖変未来記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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