- 文藝春秋 (1992年4月10日発売)
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感想 : 20件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167476113
作品紹介・あらすじ
圭が三十四歳でようやく手にしたキャリアや恋人を友人絵美子が羨むことは許せない。彼女は幸福な家庭生活にずっと甘えていたのだから。働く女と人妻の葛藤を描き、女性の充実を問う。
みんなの感想まとめ
働く女性と家庭を持つ女性の葛藤を描いた物語は、友情や嫉妬、自己中心的な理想主義など、女性特有の感情を巧みに表現しています。登場人物の二人は同級生でありながら、異なる人生を歩んでおり、互いに抱える苦悩や...
感想・レビュー・書評
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再々読。女性は昔からあちらもこちらも頑張ってるなぁー!仕事か家庭か、自立した生き方か、誰かの奥さんになる生き方か。選び取りながら必死で生きてる。嫉妬、友情、無い物ねだり、女性特有のあるあるネタ満載。さすが林真理子さんですね。
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30歳を越えると、学生時代の友人でも随分境遇が変わってくる。
同じ教室で笑い合っていたのに、気付けば共通の話題が減ってきたりして。
今回登場する二人の女性は、ともに34歳。短大時代の同級生です。
片や早くに結婚し、二人の子持ち。
片やイラストレーターとして活躍する独身。
交互に描かれる二人の物語は、思わず唸りたくなるくらいにおもしろくて、苦いものがありました。
私は結婚しているわけではないし、かといってバリバリのキャリアを築いているわけではないから、どちらつかずですが、一歩違えばどちらかの人生を歩んでいたのかも、と思うくらい少しずつどちらの心境もわかる気がします。
恋に生きる主婦絵美子は、一言で言えばすべてにおいて甘い。
自己中心的で理想主義。感情に流されやすくて、視野が狭い。
年を経ても少女趣味ながら、それでいてか弱く朗らかな彼女のような女性こそ、男性に守りたいと思わせるんだろうとわかっているけど、釈然としない。
これには嫉妬も含まれているのかもしれないけど、それを認めるのも嫌だというのが苦味の要因かもしれません。
一方でがむしゃらにキャリアを築く圭は、強がりで意地っ張り。脆い部分が多分にありながら、ひたむきにそれを隠して背伸びする。
心情的にはこちらの方が共感するところは多いけれど、仕事面では結果を出せても、報われない部分が多くて切なくなります。
同い年だけど自分は夫も子どもも得ないで懸命に働いてきたという自負があるから、若い、というつもりでいたけど、実際のところは当たり前に年を重ねていて、でもそれを幸せにほのぼのと暮らしてきた(と見える)絵美子に指摘されるのは結構ショックですよね。
なんというか、女性の方が人生の振り幅は大きいですよね。
男性だってもちろんキャリアに差はあるだろうし、家庭を持つ人も持たない人もいるとはいえ、40になっても50になっても子どもを持てるけど、女性はそうじゃないからこそのんびりしてもいられないですものね。
読み物として非常におもしろいけど、他人事じゃないよなあと苦い気持ちになりました。ラストはさもありなんというラストで、苦さが一気に増しました。 -
林さんの女性の書き方は、コンプレックスの塊のようである。
でもそれ以上に、男性が最低過ぎてどうにもならない。
よくもまあ、別居している女性に、看病に来いなどど平気で言えるな。
どういう神経なんだ。
そういうところは書かれない。
だんだんと変わっちゃったらしい。
どいつもこいつも体目当て。
でもそれは真理なんだろう。 -
絵美子みたいな女はいっぱいいるよね。
辛い時だけ助けて助けてっていってすぐ男ができて最高に惚気てはいはい、ってなるやつ。
でもきっと自分もそうなのかも。
女って少なからず根本は一緒。意地悪い。 -
『もしやり直せるなら、どうしたい?』
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再読。
30代、短大時代の同級生の二人。一方は独身でイラストレーター、一方は主婦で2児の母。
どちらが幸せなのか答えはないが、このタイプの話の例に漏れず、考えが甘いと思える主婦のほうに良いことが舞い込み、働く女のほうに風当たりが強いような気がする。
唯川恵の小説のようだった。 -
真に怖いのは、女。
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30代の女性。圭と絵美子。仕事か家庭か、どちらの生き方が正解なのかな?
正解なんて分からないけれど、私は圭の生き方の方が好きだな。
林さんの生き方を見てると、圭の方が希望がある気がするし。
だけど、圭が家庭を手にした時には、きっと絵美子も違う何かを手に入れてるんだろうな。
ずっと、そうやって人生は続いて行くんだと思うし、ふたりの関係もずっと変わらないんだろうな。
相手から見れば満ちたりているのに、自分はなんだか満ちたりていない。
そう、思えてしまうものだよね、 -
圭と絵美子の2人の対照的な女性の2つの視点から語られていく物語がとても印象的でよく覚えている。強くて、仕事もできて、身なりもきちんとしていて、清潔感があって、ショートヘアーの圭と、専業主婦で、適当な服を着ていて、ちょっとおばさんぽくって、ゆるふわウェーブなロングヘアの絵美子。わたしはどちらかといえば圭派だったから、専業主婦になったからといって女を捨て気味な絵美子に苛立ちを覚えたし、それでいてその庶民の立場を利用して最後には圭の恋人をさりげなく奪うというのがとても嫌だった。
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2012/4/20 ムカつきながらも、一気ヨミ。唯川圭さんの作品みたいな内容だった。
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女友達の悲喜こもごも。また 林真理子読もっと!
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昔から、ずっとこんなストーリーはあふれてるのだな。
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主婦・絵美子の言い分、ひいては生き方があまりにも浅はかで、ある意味で可哀相だと思った。
なにも“専業主婦”を否定するつもりはない。
本文中の「家庭というのは一時期、欲も自分の存在もいっさい捨てる時があります。
子どもを育てる時がそうでした。姑のからだの具合が悪くなったこともあります(後略)」
という部分を読んで、“専業主婦”の大変さは、想像の範囲ではあるけれど理解できる。
私が理解できないのは、自分で選択した生き方に途中で満足できなくなり、
ないものねだりばかりして、自分の選択に責任を持たない人。
たとえば、「人生は一度きりなのだから、後悔しないように自分のために生きたい」と
大義名分をふりかざして、夫や子どもを簡単に捨て、新しい男に走るような既婚女性。
無論、その逆も然り。
そして、「私だって仕事がしたいのに、子育てなどに追われてできなかっただけ」と言う人。
本文中で、仕事をして前向きに生きていきたいと願う絵美子がこう言った。
「あなたからみれば、甘ったれた世間知らずの考えかたかもしれないけれど、
私にだってそれを望む権利はあります。そう生きることを誰にも阻むことはできません」
権利を主張する前に、努力をすればいいのに。
本気で仕事がしたい気持ちがあるのならば、身を削ってでもしてやればできないことはないはず。
すぐに働けなくても、資格を取ったり、自分でPCスキルを磨くことは絶対にできる。
直接「働く」という行為に結びつかなくても、仕事に就くための準備はできる。
結婚して働かないことを選んだのは自分なのに、(外で働く同性を横目で見たりして、)
途中でその選択を否定し始め、
しまいには「好きで選んだわけではない」と言ってしまうのはどうなんだろう?
私が尊敬する女性のタイプは、2つ。
まずは、家庭を持ちながらも働いている女性。
彼女らの大変さは、どんなに有能なシングルキャリアウーマンでも、専業主婦でもかなわない。
きちんと子育て&家庭の時間を確保しながら働くということは、本当に大変だと思う。
それこそ自分の時間なんてなかなか持てないし、
いろんな方面へのフラストレーションがたまると思う。
それでも、家族にも会社の人にも「申し訳ない」とか「働かせてくれてありがとう」という気持ちを
常に持ち続けているのがすごいなといつも思う。
そしてもうひとつの尊敬するタイプは、専業主婦。
矛盾していない? と思われるかもしれないけれど、ここで言う“専業主婦”とは、
“専業主婦”であることに誇りを持ち、満足している女性のこと。
要は、自分に足りないものを数えて嘆く人よりも、
身近にある些細なことに満足を感じられる人に、本当の幸せって訪れる気がするから...
最後の「人の領分に憧れながら、結局、自分の領分の発展をしていく」というくだりには、納得。 -
静岡出張の際に購入。
キャリアウーマンと専業主婦のふたりが主人公。
どっちが幸せ? -
1992年の作品
圭子は雑誌でページをもつほどの人気のイラストレーター。
独身で美しく年下の編集者の彼がいる。
同級生だった美絵子は大学卒業後すぐに結婚。
二児の母で専業主婦であるが、夫は結婚後人が変わったように恵美子に関心を持たなくなり別居中。
「仕事」や「若くて美しい男」を通してまったく違う二人の行き方が展開。
対極的な生き方、どちらが正解?でもどちらの生活も何かが足りないのだ。切ない。
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私のテーマ。30代の女の幸せ。仕事が家庭か。圭がいいなー絵美子は全てにおいて中途半端なんだもん、男にも仕事にも。考え方が甘い。
真の勝ち組みは誰で真の負け組みは誰か。やっぱり、私のテーマです。笑
著者プロフィール
林真理子の作品
