夏、19歳の肖像 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1988年6月1日発売)
3.22
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167480011

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プレミアム

みんなの感想まとめ

一途な恋とミステリーが交錯する物語は、主人公の青年がオートバイの事故で入院中に目撃した衝撃的な出来事から始まります。彼は、父親を殺害し遺体を埋める女性を見つけ、彼女に恋心を抱きながらも、彼女の勤務先で...

感想・レビュー・書評

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  • ある男のひと夏の燃えるような恋の物語。島田氏の青春グラフィティかもしれない。
    『異邦の騎士』然り、とにかくこういう話に弱いのが私。冷静に一歩引いて本作を観察してみれば、実は喜劇であるという事実に気付くのだけれども。

    物語の流れとしては何とも都合のいい展開だなという印象が強い。
    気の弱いストーカーが冴えない手際で不器用に憧れの君と交際するようになるという展開からしてチープであり、何らかの捻りがあるのかとずっと疑念を抱いて読んでいた。主人公がヤクザに絡まれ、傷だらけになり、それを謎の多い彼女が看病してメイクラブに至る。更に追っ手に捕まり、かつて夢中になったバイクを駆り、救出に向かう。極々使い古された手である。
    困難の末に行き着いた真相は、主人公が可哀想になるくらい呆気ないものだった。ここで生じるのはなぜ彼女が家を飛び出して1人暮らしを始めたかという疑問である。
    愛人という生活に嫌気が差したわけでもないのに、なぜ放浪し、主人公を翻弄したのか。ここがしっくりこない。
    感傷的な島田氏の筆致は上のような陳腐さを頭で解っていても、心にはびしびしと響いてくる。こういう作品を読むと、結局、小説とは斬新さがなくとも、技術で佳作・傑作が生まれるのだなぁと改めて思った次第。

  • タイトルに惹かれてこの本を購入したのは高校2年の夏休み
    今も買った時のこと、読んだ時のこと、鮮明に覚えている。

    予備校の夏期講習の合間に某大型書店で参考書を探しているときに、出会った1冊、
    すごく暑い日でした。

    まだ高校2年ということもあり、本を買い、そのまま読み始める。

    コーラの見ながらのあの読後感はいまだに鮮明な記憶として残っている・・


    主人公は、オートバイの事故で入院をしている青年。
    双眼鏡を使い、窓から見える光景を眺めていると、目の前の通称【谷間の家】で、父親を殺害し、遺体を工事現場に埋める女性の姿を目撃する。


    偶然を装い、彼女の勤務先でアルバイトをすることに・・・

    彼女に恋心を抱く彼は。。

    ミステリー小説なのだろうが、青年の一途な恋の物語でもある本作

    一途な恋と切なさと、青年の気持ちがひしひし伝わってくる1冊


  • もう絶版になっているようですが、古本市で手に入れました。再読です。といっても高校生の頃に読んだのではるか記憶の彼方に飛んでいってしまっていたので新しい気持ちで読むことができました。

    どこか古ぼけているのは時代のせいかと思いますが、どうしてもオチが弱いというかなんというか。
    それとほろ苦い青春小説として昇華するには少し推理色にこだわりすぎていてどっちつかずなんですよね。

    でも、島田先生が書くこういうセンチメンタルな物語はわたしは嫌いじゃないです。真相がわかった後の読後感も悪くなかったのでもし古本屋でみつけたら読んでみたらいかがかと思います。

  • 入り込みやすいストーリーの構成

  • 時間があれば。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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