切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2006年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167480042

みんなの感想まとめ

テーマは、実際の歴史に基づいた切り裂きジャック事件の解釈と、その後のフィクションとしての物語の展開です。著者は、事件の謎を論理的に掘り下げ、読者に新たな視点を提供します。特に、かつてのベルリンの描写は...

感想・レビュー・書評

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  • 犯人は意外な人物でした。

  • 島田荘司二冊目。期待してたのは『暗闇坂の人喰いの木』の方だったけどこっちの方が個人的に好きだった。

    内容はとってもグロいので注意。

    かつてのベルリンの様子などが描写から知れて勉強になった。

  • 19世紀末、ロンドンを震撼させた切り裂きジャック事件。
    百年後のベルリンで、同様の手口による娼婦連続猟奇殺人が起こる。
    切り裂きジャック事件が百年の時を経て蘇り、そして完全解明される! 

    事件の百年後にまた同じような事件が起きたという設定で、独自の新解釈によって真相に迫る、という趣向の作品。
    アクロバティックな推理にはびっくりでしたが、意外な動機が妙に納得できました。
    案外、これが本当といわれても信じてしまうかもしれない。

    血腥い陰惨な描写が多いのでちょっと辟易しましたが、それ以外は楽しんで読みました。

  • 島田荘司 切り裂きジャック百年の孤独
    読み終わりました。
    余り面白くなかった。
    短編を伸ばしてしまった感じがします。
    推理小説じゃなかった。

  • 元となった事件の推理(真相はわからない)も展開しつつ、その100年後に起きたとされるフィクションの事件を鮮やかに解決していく構成が面白かった。

  • 「切り裂きジャック」の真相を推理した本としても面白いが、純粋にミステリーとして面白い。
    島田荘司さんは猟奇殺人の"猟奇"の部分に注目し、なぜそれが行われたのかの理由づけがとても上手い。
    伏線がしっかりと仕込まれているのも良かったし、(初読では気づかないが)長さもちょうど良かった。

  • 1888年に実際にロンドンで起きた切り裂きジャック事件。その100年後にベルリンでそっくりな事件が起きる・・・

    切り裂きジャック事件をモチーフにした事件を描きつつ、現在も未解決のロンドンの切り裂きジャック事件の真相も推理するという、興味深い作品。動機や犯人像の仮説のひとつとして面白いと思いました。

    冒頭でグロい表現がある(しかも、話とはほとんど関係ない!?)ので、そういったものが苦手な人はご注意ください。

  • あまりにも偶然が重なりすぎてるけど、なるほど切り裂きジャックの正体が女性で、かつ、無差別殺人でなく理由ある殺人だったからこそ5人で殺人がとまったというのは、とても納得いった。

  • とにかく読みやすかった。
    数時間で読める。

    導入からスラスラ頭に入る文章。地の文と会話文の割合もちょうど良い。

    タイトルの事件が有名なので、事件自体を細々説明しなくても興味が湧くのが<切り裂きジャック>を扱う小説の強み。
    それが十分活かされた上で、きっちり事件解決するところが凄い。歴史上の未解決事件を扱う上でよくある、後を濁すor真相は読者に委ねる…をしない点が素敵。

    マダム・タッソー、エレファント・マン、イーストエンド娼婦等、1888年下のロンドン好きには魅力的な単語だらけでそれだけでお腹いっぱい。

  • ロンドンでのあの凶行から百年。1988年の西ベルリンで繰り返される惨事。犯人は一体誰なのか。
    著者は、当時、担当編集者に強く乞われて本作を書いたという。本巻は、文庫化にあたり三校目でさえ赤を入れたそうです。
    どこからがフィクションなのか皆目見当がつかず、怯えながら読みました。

  • 「切り裂きジャック・百年の孤独」を読んで、どんな事件だったのか知ることができた。
    事件が起きたのは1888年のロンドン。
    娼婦ばかりが狙われ、わずか3ヶ月弱の間に猟奇的に殺害された。
    犯人は捕まらず、いまも事件は解決に至っていない。
    視点をまったく変えた新しい謎解きはおもしろかった。
    意外な犯人像を島田さんは小説という形で読者に提示してくれた。
    先入観が捜査の方向性を狂わせ、間違った思い込みが事件をますます複雑にしてしまった。
    科学捜査などまったくない時代、状況だけで犯人にたどり着くことは難しかったのだろう。
    ミステリー小説として、とても読み応えのある作品だった。

  • 御手洗とは全然違う、こんなのも書くのか~。
    こういう解釈もあるのかぁと面白かった。

  • DNA鑑定によりジャック・ザ・リッパ-の正体に迫る試みが行われ、正体が確定されたという報道も目にすることがあるが、作家的構想力でリッパ-の正体に迫る。

  • なろほどねぇ、確かにそんな説があってもいいじゃない?と思える内容でした。

    同様の事件が100年後におきて、動機もほぼ一緒だったっちゅー話で、今回のはきちんと解決するわけですが、なんとも救いきれない結末で。

  • 1988年のベルリンで起こる連続殺人事件は,100年前のロンドンの切り裂きジャック事件に酷似していた。
    島田荘司による新解釈切り裂きジャック。
    「写楽」同様にトンデモ説だが,異様なまでの説得力。
    もうこれが切り裂きジャックの真相としか思えない。
    そして突っ込んだら負けだと思うが,クリーンさん・・・。

  • 切り裂きジャックが100年後のベルリンに蘇ったかのような事件が起こるという話。

    さすが島田先生。話の筋も面白くあっという間に読了。
    100年前も現在のもこういう理由で切り裂いたんだと言われればそうかもしれない…と妙に納得してしまうような理由でした。
    事件を解決に導いた『クリーン・ミステリ』なる人物はもしかしなくても彼ですよね?さすがでした。

    切り裂きジャックの話ですので、人体破壊の場面が多くあります。
    ある程度そういったものに慣れてる人は問題ないでしょうが、グロイのに抵抗がある人は気をつけた方がいいかもしれません。

  • 服部まゆみさんの「一八八八切り裂きジャック」がかなり面白くて、続けて切り裂きジャックモノが読みたくなりここは大御所に!と島田さんの切り裂きジャックを読ませて頂きました。

    流石は島田さんだけあって、物語の完成度と説得力は素晴らしかったです。小説家の想像力はすごいなぁ、と感心しました。
    が、やっぱりボリュームのせいか、ちょっと薄かったかな…。
    綺麗にまとまりすぎてた感じでした。
    というか、御手洗シリーズと読み終わって知りました。笑
    それでやたら日本云々言ってたのですね。
    一緒に居た東洋人は誰なんでしょうか。石岡君では無いだろうし…。
    それを知ってから後半を読み返すとちょっとニヤリとしてしまいます。

  • 切り裂きジャックの正体については、昔から色んな解釈がなされていますが、この作品での著者の諸説は説得力があり、なかなか面白かったです。
    「娼婦の腹を切り裂く」という理由はやや拍子抜けしましたが、合理的にまとめるにはある程度は仕方がないかなと思いました。

  • 1988年の西ドイツ・ベルリンで続発する娼婦連続切り裂き殺人。その犯行は100年前のロンドンで起こった切り裂きジャック事件と酷似していた――。
    犯人と思しき若い男が逮捕されるものの、警察を嘲笑うように真犯人を名乗る者からの手紙が新聞の一面トップを飾る。
    差出人の名は「クリーン・ミステリ」。

    1988年のベルリンと交互に描かれる1888年のロンドン。
    深い霧の中に浮かび上がる瓦斯灯のひかり、ぬかるんだ道の両端に連なる貧民街、暗闇の裏小路に潜む娼婦たち。深くて重い夜の暗闇が眼や身体に纏わりついて離れない。

    一体誰が『切り裂きジャック』だったのか。
    一体誰が『ベルリンの切り裂き魔』なのか。

    100年の時を越えて繰り返される殺人事件を巡るミステリ。

  • 以前からこの切り裂きジャック事件については自分なりの仮説を持っていましたが、
    ドキュメンタリー番組やネット上の解説文で得た知識のみであったため、懐疑的でした。

    この作品では作者が実際に現地へと足を運び、様々な資料を調べたうえで書かれた、
    創作という名の一つの有力説です。
    読み終えて自分の仮説に自信が持てたこともさることながら、メディアや民衆によって真実が覆われてしまうことがどんなに恐ろしいことか、身にしみた一冊でした。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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