太平洋戦争に散った勇者たちの叫び 戦士の遺書 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1997年8月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167483067

作品紹介・あらすじ

太平洋戦争に散った軍人たちの遺書をもとに、各々の人物像、死の背景にまで迫った感動作。彼らの遺したことばから、日本人とは、国とは、家族とは何かが浮き彫りにされる。(阿川弘之)

みんなの感想まとめ

戦争に散った軍人たちの遺書を通じて、彼らの生と死に込められた思いが浮き彫りにされる感動的な作品です。各遺書には、国や家族への深い愛情が表現されており、彼らの潔い死への覚悟が強く伝わってきます。特に、戦...

感想・レビュー・書評

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  • だれの生と死にも「譬へやうも無く純洌な純粋な」国土への、国民への、肉親への湧き出る愛情がたたえられているではないか。彼らはみんなその想いを短い言葉や文章に託して逝った。(あとがきより)
    この本には出てきませんが、東條の側近衆を「三奸四愚」と呼ぶ場面に何度か遭遇しています。一つのストーリーの中で善悪を語ることは簡単なことのようで、実はハリボテじみている…と言うことを改めて強く感じさせてくれる本でした。愚鈍だ、失策だと言われたたくさんの人や物事の中に、死を覚悟する意志や、支える人々、感情がある。歴史はそれらを「愚」としたけれど、半藤先生が最後の語るように”生と死にも「譬へやうも無く純洌な純粋な」国土への、国民への、肉親への湧き出る愛情”の圧倒的なパワーを感じます。それは今我々は持つのかしらん。美化をする必要は決してないけれど忘れてはいけないものはあるように思います。

  •  
    ── 半藤 一利《戦士の遺書 太平洋戦争に散った勇者たちの叫び 19970806 文春文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4167483068

    (20240809)

  • 「半藤一利」の『戦士の遺書―太平洋戦争に散った勇者たちの叫び』を読みました。

    「半藤一利」が、太平洋戦死で散った軍人の家族へ宛てた遺書や遺言とその背景を描いた作品です。

    「半藤一利」作品は2007年1月に読んだ『真珠湾の日』以来なので約4年降りですね。

    -----story-------------
    太平洋戦争に散った二十八人の軍人たちの遺書をもとに、各々の人物像、死の歴史的背景へと迫る。
    対米英戦に異を唱えながらも、自らが軍を率いねばならなかった海軍大将「山本五十六」の怒り、自刃した陸軍大将「阿南惟幾」の覚悟。
    彼らの遺したことばから、日本人とは、国とは、家族とは何かが浮き彫りにされる。
    -----------------------

    軍国主義を賛美するつもりはないし、戦争なんて絶対に起こしちゃいけないと考えていますが、、、

    この作品で紹介されている戦士の死に様や、死を覚悟した際の国や部下、家族に対する気持ちを想像すると、(一部の軍人を除き)ついつい感情移入してしまいまいした。

    特に、

    最後の一兵までの論を抑え部下を脱出させ、自らは戦艦大和とともに殉じ海軍中将「伊藤整一」、

    終戦まで東部ニューギニアで最前線の将兵を激励し続けた陸軍中将「安達二十三」、

    ビルマでの玉砕命令に抗した陸軍少将「水上源蔵」、

    沖縄守備隊司令官として「沖縄県民に後世特別な御高配を」という言葉を遺した海軍少将「大田実」、

    については、その国や部下、家族等を想う気持ちに心打たれましたね。


    そして、大局観を持つことが肝要であることは職場での仕事の取組み方に置き換えて考えることができたし、上官と部下との連帯感や相互信頼等の重要性については職場での上司や同僚、部下との関係に置き換えながら読み進むことができました。
    (陸軍と海軍の確執は、会社内の組織間の確執に、そのまま置き換えできました… )

    部下に信頼された上官というのは、上からの指示にただ従うだけではなく、前線(現場)のことを理解し、部下のことを考え、そのうえで自ら判断し、責任を取っている人物なんですよね。

    職場での行動や自分の生き方について考えるきっかけになったと思います。


    本作品を読んで、最も強く印象に残ったのは、こんな時代を作ってはいけない、繰り返してはいけないということ。

    自分や自分の子どもたち… ちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、世の中の人々が憎しみあい、殺しあう社会にはしたくないですね。

    久しぶりに色んなことを考えながら読んだ作品でした。

  • 太平洋戦争を戦った陸海の軍人達の遺書をもとに生き様と死に際を描いた短編ノンフィクション。
    それぞれに苛烈にして見事。
    作中に出てこない東條との煌めくような対比。

  • 太平洋戦争で戦死し、自刃し、あるいは刑死した28人の軍人の遺書。どの遺書にも生に対する執着はなく、むしろ、多数の若者を死に追いやった責任感からか積極的に潔く死を望んでいる感がある。「本間雅晴」では、マッカーサーがその私怨からか不公正な裁判により本間を死刑に追い込んだことが描かれている。敗戦したのだからこの程度の扱いはやむを得ないということか。全編を通じて戦争の不合理さを改めて痛感。

  • どれも涙なしでは読めない内容。
    まさに英霊の皆様の自己犠牲のおかげで
    今の日本があると心底から思える。

  • 戦後半世紀を経てもなお心に響く言葉ばかり

  • 太平洋戦死で散った軍人の家族へ宛てた遺書とその
    背景を記述した一冊。
    これは読むべきだと思ったし、死が間際まで迫った
    人が何を考えるのか?と言う事と、家族へ向けた
    眼差しの優しさに感動しました。

  • 詳しい感想は<a hre"http://zero.s79.xrea.com/zero/archives/2005/03/post_93.php">こちら</a>

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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