永井荷風の昭和 (文春文庫 は-8-9)

  • 文藝春秋 (2000年6月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167483098

みんなの感想まとめ

戦争へと向かう昭和前半の日本を背景に、文豪の視点から描かれる日常と歴史の交錯が魅力的な一冊です。主に『断腸亭日乗』をテキストに、著者は永井荷風の独特な視線を通じて、時代の動きや社会の変化を鮮明に浮かび...

感想・レビュー・書評

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  •  『断腸亭日乗』を主なテキストにして、戦争に一歩一歩進んでいく昭和前半の世相を描いた一冊。
     もちろん読み手である昭和史に精通している“歴史探偵“半藤さんがしっかり中身を読み込んでいるからこそ面白いのだろうが、『断腸亭日乗』は本当に興味深い本なのだなあ。いつか全文を読んでみたい。

  • 昭和史を書くことで有名な著者が永井荷風にスポットをあてつつ昭和の時代を描いています。永井荷風論でもあり、昭和史でもあります。吉野俊彦氏が最後に永井荷風と半藤の共通点をいくつか解説に掲げていますが、反軍国主義、薩長への反発、隅田川そして向島などの墨東への思い入れ、そして無類の女性好きだそうです。この著書は荷風の日記などを下に歴史探偵という形で昭和史を探求していく、とても楽しく読めました。私も隅田川周辺の風情は昭和初年を思い出させ、大好きな地域です。

  • 戦争へと急傾斜してゆく昭和前期、20年間の日本―荷風の視線はひくく市井を這い、時に上空を見上げ、驚くべき適確さで世界の不穏な風を読む。『断腸亭日乗』を主要テキストに、時代風景のなかに文豪の日常を描写し、世俗の事件と歴史の命運とをあわせ読む。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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