[真珠湾]の日 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2003年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784167483128

みんなの感想まとめ

戦争へと突き進む過程を丁寧に描いたこの作品は、日米交渉の推移や開戦決定から真珠湾攻撃までの一連の出来事を、様々な視点から分かりやすく示しています。多くの文献や取材に基づき、あまり知られていないエピソー...

感想・レビュー・書評

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  • 先の開戦の日を記したもの。日本人総出で狂喜したようですが、本当に貧しい人たちはどう思ってたのでしょうね?つぎの時は苦々しく思った人の記録が密かに綴られるのでしょうね。

  • 戦争に突き進む過程を丁寧に描いていて、何が行われていたか分かりやすい。
    日米両国とも、個人の思惑を超えて、なるようにしてなってしまったと思えてならない。

  • 2017/9/20 No.16

  • 真珠湾攻撃に至るまでの外交の展開がスリリング。日米間だけでなく、蒋介石の中華民国の絡みなども知らなかったことが多く面白かった。

  • 機中で読み始めたこちらを読了。今さら真珠湾攻撃について読む意味あるかな…?と思いつつ読んだのですが、さすが半藤一利さん、大変な力作です。
    運命の日の24時間を中心に、日本の軍部・閣僚はもとより、アメリカ側、また当時の知識人や民衆の様子にもかなりの紙幅を費やして可能な限り多角的に描写しています。

  • 日本が戦争に突入していったのは、指導部だけの責任にあらず。といった所だと思いました。
    当時の作家や記者などの日記も引用してあり、その時の社会がどういった風潮であったのかがイメージできました。

    山本五十六がなるべく戦争を回避しようという姿勢も印象的でした。ロンドン海軍軍縮について反対していたことも、戦争しないようにとの思惑があってのことだったんでしょう。

    当時の各国の様々な思惑によって、侵略戦争、自衛戦争と見方はありますけども、今後も多くの本を読み最初に書いた通り事実をきちんと見直していきたいと思います。自分の知識不足も補おうと思います。

  • 歴史に「真実」はない。累々と幾重にも折り重なった「事実」が、静かに横たわっているだけ。

  • 2001年に雑誌に掲載との事なんですが、内容は映画「トラトラトラ!」に酷似しています。山本五十六の苦悩、駆逐艦ウォードの艦長、P-40に乗る二人、暗号解読に関わるブラットン大佐、オパナレーダー基地の二人、等映画でお馴染みのシーンが淡々と綴られます。この本に感心するより1970年の「トラトラトラ!」に感心してしまいました。当時の日本の文化人達がどの様に開戦を受け止めたか、時代の空気はどんなものだったか、が新しい視点なんでしょうか。力作でした。

  •  太平洋戦争というと、すぐに肯定・否定の意見になるが、それを言う前に最低限読んでおくべき本の一つ。実際には世界恐慌・軍縮条約・中国進出に至る一連の流れも知っておくべきだが。

     この本の面白いところは、山本・井上・米内トリオの活躍ではない。それは多くの作者が書いている。

     「結果を知ってからの後だし評論」ではなく、西田幾多郎から永井荷風まで、当時も今も日本の最上級のインテリ層に属する人々が、同時代的に開戦前夜の空気をどう捉え、どのような文章を残しているかが書かれている点だ。そこにこの作者・半藤氏の誠意と、日本人への限りない愛情があり、他人の言葉を借りることで、訴えたいことが逆に明らかになってくる。

  •  太平洋戦争前の日米の動きが、時系列でわかりました。高校の日本史を思い出しました。

  • 数か所で、時間を軸に同時進行でいくイメージがいい。
    全体としては、逆らえない、前進するしかない、という世界の流れを感じる。

    熱狂する日本国民の側面だけを、恣意的に切り取って本にすることは簡単だろうけど、証明の仕様がないけど、これに書いてある雰囲気がほんものだったのかなあ、という気がする。

    イエローモンキーが日露戦争でロシアに勝つ。その30年後にようやく英米に一撃を加える。
    そりゃ痛快でしょう。
    みんなたまらんでしょう。
    新聞も筆が進むことでしょう。

    そんななか山本五十六の冷静さが際立っていた。
    んで12月9日にドイツ軍がモスクワ退却始めた、というのもなんとも皮肉。

  • とにかく読むのが疲れました。なぜならば、出てくる人間が多いので誰が誰だかわからなくなってしまったためです。真珠湾攻撃を日本よりに書いた作品。その時の状況などの図などがあればもっとわかりやすくなってよかったのではないでしょうか。

  • 04.1.2

  • アメリカとの戦争を選択せざるを得なかった当時の日本を理解するうえで非常に勉強になった。同氏の「昭和史」を読んだ後だったので、さらに理解しやすかったのかもしれない。
    本文より、『将兵は「国のため」、「父や母のため」、「好きな人のため」、あるいは「俺がやらねば」という思いつめた心情のもとに戦い続けた。その国が、戦後、彼らを見捨てた。戦後の日本は、彼らの献身と犠牲の上にはじまりながら、戦争中のすべてのことを悪夢としてしりぞけ、無視し、あるいは愚弄し、忘却のかなたへ追いやってしまった。』
    まさに、占領政策下で意図的にしりぞけたものが、戦後60年経った今、無意識に行われており、理解しようともしていない気がする。
    この本を通じて一人でも多くの人が、改めて戦争を考えてほしいと思った。あとがきにも書いてあったが、戦争の本質は頭ごなしに否定するのではなく、出来る限り真実を知り、まともに向き合っていく必要があると。

  • 結構な読みごたえのある本でした。
    真珠湾・マレーへ向かうまでの日本の無謀な動き、アメリカの参戦への強い姿勢が書かれている。でも、スターリンやチャーチルらの動きがあまり書かれていないのが残念。
    でも、この本はアメリカなら発禁ものかも知れない。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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