あの戦争と日本人 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 219
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167483210

作品紹介・あらすじ

歴史とは、一筋の流である。戦争史の決定版日露戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。「昭和史」に続く決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 日露戦争後の日本。大国主義に陥り南進政策を推し進め、それによって米英の不況を買い、禁輸等の貿易政策により追い込まれ、反米機運が高まり、最後に戦争に至る。今の米中がまさに同じ道を辿っているように見える。

    ・自爆テロは日本の特攻を引き継いでいる、十死零生の攻撃なら同じだろうと言われるが、全く異なる。日本の特別攻撃隊は、組織の命令でやったというところに悲劇がある。

  • 著者の見識の広さとバランス感覚の良さにより、なぜ明らかに勝てない相手と戦わざるを得なかった太平洋戦争へ向かっていった道筋を教えてくれる。

  • 半藤先生は他の著作でもちょくちょく「昭和史を追っていくと、明治・大正の近代史に目が向くようになる」と書いているが、本書はまさに、そんな近代史と昭和史との繋がりを辿ったものと言えようか。明治と昭和(日露戦争とアジア太平洋戦争)とを比較・検討し、そこに潜む戦争の内実や、国民の心の有り様を追う一冊。いつもながら、半藤先生の、真摯かつ謙虚な、良識ある歴史との向き合い方には感嘆させられる。「歴史に学ぶ」とはどういうことか、思考の一助になる名著だと思う。

  • 日本人の気質と戦争との結びつきを考えさせられた

  • 先の戦争を肌で知っているこういう人はじきにこの世からいなくなってしまうんだな。非常に惜しい。
    戦争を文字や伝聞でしか知らない2世、3世の政治家ばかりになった日本の行く末は実に暗い。いまや日露戦争で薄氷の勝利をした後のような世相に見える。
    それと、あとがきの内容は納得。マスコミと言う名の暴力機関が国を誤らせてゆく。しかもそれはすべて金のためだ。

  • 全国民が読むべき。てか、これを教科書に教えるべきじゃないか。我々はもっともっと、あの戦争のことを学ぶべきだと思う。半藤さんの冷静に事実を見つめる目と人間、国への愛情が本当に素晴らしい。

  • 明治天皇を支えた人達が、今の日本にいたのならと思う。

  • ●自分を冷静に判断・評価することの大切さ

  • 8月の課題図書…と言い続けて、年レベルで時間が経ってしまった…。
    読み出したらあっという間なんだけどね!
    この人の本はとっても読みやすいので。

    テーマごとに「あの戦争」を振り返るという内容。
    相変わらずはっとさせられる文章がいっぱい。
    惜しむらくは私の中で当時の情勢が順序立って記憶できていないので、個々のエピソードを面白く読んでも、それを自分の口で系統立てて話せないんだよねえ。
    ど、努力が、必要であります!

  • 歴史は連続であり、日露戦争から太平洋戦争までを一つの歴史の流れで捉えた作品。読みやすく、初めて知る内容もわかりやすかった。
    日露戦争のあたりも興味深かったが、最後の方の昭和天皇の章での明治天皇との比較が印象に残っている。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう かずとし)
1930年、東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、文藝春秋新社に入社。編集者として活動しながら匿名記事も記す。1965年に大宅壮一の名義を借りて『日本のいちばん長い日』を執筆、発行。『漫画読本』『増刊文藝春秋』『週刊文春』『文藝春秋』編集長を歴任。1995年に文藝春秋を退社してから作家・評論活動専任となる。
1993年『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞をそれぞれ受賞。2009年の語りおろし『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』はベストセラーとなった。
妻の半藤末利子は、松岡譲と、夏目漱石の長女・筆子の四女で、夏目漱石が義祖父にあたる。

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