- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167495053
感想・レビュー・書評
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【98/150】今まで倒幕側の歴史小説はよく読んでいたけど、幕府側からのものは読んでいなかった。やはり小説といえども両サイドから物事をみないとなーと感じましたね。
でも、この本、小説というより記録に近い感じで、小説としては今ひとつか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2008.11.24読了)
本の表紙には、以下のように書いてあります。
「幕政二百六十年の幕をみずから下ろさねばならなかった徳川慶喜。
しかし、彼は静かに表舞台を去るつもりはなかった。
新しい政権を模索し、明日の日本の政体を考えていたのである。
そして、その中心にいるのは、慶喜…。
時代に挑み翻弄された最後の将軍の幼少から、維新後四十五年の余生を送った晩年まで活写した歴史小説。」
読んでみても、よくわからない人です。本人は何か書き残したのでしょうか。
登場した時には、既にどうしようもなかったのかもしれません。
尊王の水戸家の出身なので、丁度いい時に将軍になり、ある意味、スムーズに政権を天皇に戻すことができたといえないこともありません。
1837年9月29日、徳川慶喜は、水戸家の7男として生まれました。
(水戸偕楽園に何度か行きましたが、城はどこにあったのか気にしたことがありませんでした。あのあたりにあったのでしょうか?)
1847年9月、一橋家を相続
1854年12月、結婚
1862年7月、将軍後見職に。12月、慶喜、京都へ。
1863年12月、慶喜、参与に。
1866年8月、慶喜、徳川家を相続。12月、慶喜、15代将軍に就任。
1967年10月、大政奉還。
1868年4月、江戸城開城。
1913年11月22日、慶喜、死去。
●水戸家の家訓(13頁)
もし一朝事起こりて、朝廷と幕府と弓矢に及ぶがごときことあらんか。当家は、たとえ幕府に背くとも、朝廷に向かいて弓引くことあるべからず。
●大政奉還(162頁)
政権を投げ出してしまえば、実際問題、引き受ける者は誰もいないであろう。
結局は、朝廷が頭を下げて、徳川家に頼みにくるのは必定。そうなれば、心機一転、家康公の初心に戻り、強力な政権を発足させることができるであろう、
(2008年12月3日・記)