東京新大橋雨中図 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 36
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167497026

作品紹介・あらすじ

雨の大川端を蛇の目をさして去って行く嫂佐江の後ろ姿を描いた光線画「東京新大橋雨中図」で好評を博した最後の木版浮世絵師小林清親は、もと御蔵屋敷の御勘定掛であった。彼の波瀾に充ちた半生と江戸から明治に移り変わる時代の流れ、風俗、そして庶民の生きざまをあざやかに描いた第100回直木賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 小林清親が主人公の時代物。江戸から明治に変わりゆく中で、絵師として確立していく様子と人情を描いた時代小説。
    彼の描いた作品と逸話に盛り込むあたりが、また面白い。
    若き日の井上安治も登場する。久しぶりに杉浦日向子のYASUJI東京を読み返したくなった。

  • 時代物はあまり読んだことがなく冒頭で「読みづらいかも。苦手なやつだったかも」と思ったが、読み進めると次第に情景が浮かび引きつけられた。
    小林清親は暁斎や芳年と親交があったのだな。
    「猫と提灯」にも触れられていて面白かった。
    直木賞受賞作の表題作は確か太田記念美術館にあったはず。雨の日にでも見に行きたいなと思う。

  • 春告鳥が初めて読んだ杉本章子先生の作品だったが、短編集ながらとても面白く興味が沸いたので直木賞を受賞されたこの作品を読んでみた。実在の絵師小林清親の半生を描いたとても面白い作品で久しぶりに一気読みした。杉本先生は惜しくも2015年に早逝されたそうだが、残された作品がかなりあるのでこれからどんどん読んでいきたいと思う。

  •  
    ── 杉本 章子《東京新大橋雨中図 198811‥-199111‥ 文春文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4167497026
     
    ♀杉本 章子 作家 19530528 福岡 20151204 62 /1989 第100回直木賞
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19850105
     中学生諸君! 歴史年表 ~ 1900-2020
     
    (20151206)
     

  • 江戸から明治へ変わる激変の時を、幕府下級武士の小林清親を主人公に女性的な些細な事もきっちりと表現されている。
    江戸の下級武士で有りながら幕府に律儀で駿河に母親を連れて移る。しかし駿河では食うのがやっとの生活で剣劇をやったり、漁師をやったりで辛酸を舐める。母親を連れて東京に帰るがここでも力仕事しかない状態。へんなことから清親の絵が認められ絵師として世に出ていく。明治初期の東京下町の情景、人情が上手く表現されている。また主人公は女性好みの誠実、正直、優しさを持っており、自分の意見も上手く表現出来ない口下手も好感を持てる。

  • 6/22-6/23

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著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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