残映 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1998年7月1日発売)
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167497064

みんなの感想まとめ

テーマは、明治初期の武士から町人への転身を通じて描かれる人間ドラマであり、主人公たちが新たな価値観を受け入れ、葛藤しながら生き抜く姿が印象的です。特に、実在の人物を元にしたストーリーは、歴史の重みを感...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イナセな旦那、しかも実在した人物を据えて無闇に引き伸ばさないから「残映」がある。元南町奉行が大政奉還の後に指物師の転身。旗本から職人になんて荒唐無稽が過ぎやしないかと思っていたら、解説によれば記録に残る人物らしい。我われ庶民は権力者を嫌厭するが、その実庶民に溶け込んで振る舞いながらも世襲の権力を有する者に憧れる。水戸黄門も遠山の金さんも暴れん坊将軍も、最後には身分を披瀝するからこそカタルシスが得られるのだ。

  • この作品は3編、掲載されているが、私は最後の作品「供先割り」
    が面白かった。たいした仕事にもつかず「地見」という、落ちていた
    金を拾っては生活する正八が、しぶしぶとついた中間奉公。
    これといった志も持たぬ正八が仕える殿さまが、桜田門で刺客に
    切られた「後ろ疵」が原因でお役御免の隠居暮らしとなる。
    もとと言えば、事件のおり、籠を担いでいた正八の不始末が原因で
    ついた「後ろ疵」
    正八はお役を下りて地見の仕事に舞い戻ったが、殿が不遇の身となったことが、自分の不始末からきたことと、無念でならない。
    殿の恨みをはらそうと、命を「かけて、一計を案じるのだった。

    • guniang79さん
      私は3篇とも夫々のよさを感じました。
      情景描写など素晴しいです。
      江戸の風物、情緒、人情みな惹かれて読みました。
      私は3篇とも夫々のよさを感じました。
      情景描写など素晴しいです。
      江戸の風物、情緒、人情みな惹かれて読みました。
      2010/09/12
    • magicdaysさん
      こんばんは”
      Reiさまの所で何度か試みましたが、
      ログイン出来なかったのに、ryoさんの所で
      出来ました。不思議!
      お2人様が揃ってご愛読...
      こんばんは”
      Reiさまの所で何度か試みましたが、
      ログイン出来なかったのに、ryoさんの所で
      出来ました。不思議!
      お2人様が揃ってご愛読の杉本章子作品
      私も何冊か読みましたが、
      一寸読書離れしてましたので、中断してましたが、又読んでみます。
      先ずは今積ん読中の
      「銀河まつりのふたり」です。(笑
      2010/09/12
  • 明治初期武士から町人に生活が一変する中で、価値観を転換し生ききるさまを描く。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉本章子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×