間諜 洋妾(ラシャメン)おむら 下 (文春文庫 す-6-10)

  • 文藝春秋 (2004年9月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167497101

みんなの感想まとめ

維新直前の日本と各国の外交戦を描いた本作は、特に生麦事件を通じてその複雑な駆け引きを浮き彫りにしています。英国のしたたかさや、幕府の外交の巧妙さ、さらには狡猾な仏国や冷静な米国の動きが緻密に描かれ、歴...

感想・レビュー・書評

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  • 生麦事件の顛末を垣間見る。英国のしたたかなるは言わずもがな、幕府の老獪というより呆れるばかりのぬらくら外交には敬意さえ抱く。日英の諍いにつけ込み利を得んとする狡猾な仏国、怜悧な米国と、各国の外交上の駆け引きも興味深い。薩英戦争では薩摩が負けず、勝利ともいえる戦績を得る一因は、間諜の功にあったというのもあながち絵空事ではないのかもしれない。ただ、ここでの間諜としてのおむらさんの働きは、さほど有効であったとは言えないなあ。幕府外交奉行竹本にも、英国代理公使ニールにも、彼女の正体はばれてたってのも、なんだかわびしい。

  • 2017.1.27

  • 杉本章子さんの作品は好きだが、この作品に限っては
    私にとっては荷が重過ぎた。
    維新直前の日本の外交を描いた前編、後編の2冊に渡る
    長編だが、緻密に書かれているあまり、展開が遅くて面白みが
    半減して行くような気がした。何度も同じことが繰り返されるのも
    私にとっては辛かった。

    • guniang79さん
      激動の時代には必ず女スパイが活躍しますね。
      東洋のマタハリといわれた川島芳子も、本物ののマタハリも、このおむらさんも・・・
      美人で愛する...
      激動の時代には必ず女スパイが活躍しますね。
      東洋のマタハリといわれた川島芳子も、本物ののマタハリも、このおむらさんも・・・
      美人で愛する人のためという共通点もあります。

      このおむらさんは実在の人らしい。
      身を賭して愛する人のため尽くす、
      日本女性の心意気に感嘆する。
      2010/10/12
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著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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