その日 信太郎人情始末帖 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年5月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167497149

みんなの感想まとめ

人間の絆と江戸の情緒が巧みに描かれた物語は、仲間と共に困難を乗り越える力強さを伝えています。信太郎の眼が回復する様子や、艱難辛苦の先に見える光が、読者の心に深く響きます。杉本章子の作品は、言葉の一つ一...

感想・レビュー・書評

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  • オール讀物2005年2、9、12月号、2006年3、6、9月号掲載の6編を2007年10月に刊行。2010年5月文庫化。シリーズ6作め。信太郎の眼が回復した表現が秀逸。ホロリとし、良かったと思った。

  • 仲間と支え合って艱難辛苦を越えれば、そこには光が見えてくる。杉本節で江戸の人情と情緒が小気味よく描写されていく。と、一息ついたところで安政の大揺れを迎える。まことに難儀だ。今回の巻末解説は、尊敬する出久根達郎さん。期待に違わず、しっかりと杉本作品の魅力を晒してくださった。丁稚として上京した経験をもつ出久根さんならではの、心温まる一節にはじんときた。

  • 文句なしに面白いと思った。
    解説の部分で、出久根達郎 さんが述べられているように
    杉本章子さんの作品の中には、本当の江戸の空がある。
    言葉の一つずつに無駄がなく、江戸の時代のそのときどきの
    光景があますことなく写し出されており、つい、引き込まれて
    丹念に読んでしまう。後半、江戸を襲った大地震の場面では
    気を抜く暇もなく読んでしまった。最近、現代小説を描く作家が付け焼き刃に書いたような時代小説があるが、比較させてもらえば、杉本章子さんはまさに江戸に身を置いて、江戸の空気を読者に運んでくれる作家だと思った。

    • guniang79さん
      私も読み終えるのが惜しいように思いました。
      江戸情緒、人情が堪能できる素晴しい作品ですね。
      おぬいさんのやさしさ、今の時代にいるでしょう...
      私も読み終えるのが惜しいように思いました。
      江戸情緒、人情が堪能できる素晴しい作品ですね。
      おぬいさんのやさしさ、今の時代にいるでしょうか?
      2010/06/19
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著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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