パン屋再襲撃 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 3690
レビュー : 343
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167502010

感想・レビュー・書評

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  • 「パン屋再襲撃」は不可解な内容だったけど、読んだあとで、感慨にふける時間が楽しい。
    「象の消滅」は、究極の恋愛を書いているのではないかと思う。

    「ファミリー・アフェア」は、仲の良い兄妹の間に妹の婚約者が介入してくる話。村上春樹が書くと、こんなシャレた感じになるんだ。80年代の香りがする。

    短編も長編も、いろいろなことがリンクしていて、どれもこれも外せない。何度でも読み返したくなる。

  • 村上春樹の物語のありとあらゆる要素に救われてきたが、ひとつだけ実感として理解できなかったのが、わたしたちは既に失われた存在である、ということ。この失われた、の意味が上手く入ってこなくて、失われたもなにも、わたしはそんなになにか大切なものを今までの人生で失ったことってないかもとか考えてたけど、それがなんとなくわたしに響きはじめたかもしれない。失うというのはなにも誰かがわたしから去ったりとか、誰かと死別したりだとか、何か本当に大切なものを物理的に失ったりだとか、そういったことではなく、もっと生きるということ、生きることを積み重ねるうちに誰の身にも当たり前のように生じることなのかもしれない、とふと。感覚的に思ったんだけど、なんか言葉に起こすと嘘くさく聞こえるし、あの時のあっ、これかもみたいな実感がこれを書いている今うすれているから微妙にずれているかもしれない。
    にしても非常に非常に興味深い短編集。この本を読み終えて率直に感じたのは、多分ねじまき鳥クロニクルという代表的長編作品は、村上春樹の小説世界のある意味での再統合であり、その時点での総決算でもあり、重大な意味を持つ小説だったんだなあということ。

  • パン屋再襲撃の秀逸さは特筆すべき出来。
    あとは1973年のピンボールの続編やねじまき鳥クロニクルに繋がる短篇など、見どころが多い。
    「微妙にくい違った人と人の心が、ふとしたことで和んでいく様子を、深海のイメージによせて描く六作品」と裏表紙には書いているが、和むとも限らないんだけどな。
    それでも僕が和むには充分な六作品だった。

  • 村上春樹の短編って、なんか読み終えたとき不思議な気分になるなぁ。

    「ファミリー・アフェア」がおもしろくて好きでした!
    これはなぜかハマった。
    何回か繰り返し読んだほど。
    兄と妹のなにげないやりとりとか、兄のやれやれ、な心境、ワタナベノボルの空気よめない感がおもしろくて。

    他のも、独特な感覚の、ユニークな人々が出てきておもしろかったです。

  • なんとなく読まず嫌いだった村上春樹さ んの作品。思っていたよりとても読みや すくて良かった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「思っていたよりとても読みや すくて」
      う~ん比喩を読んでいる時に、躓くと「アレ?」と思う時があるけど、次どうなるうだろう?に引っ張られてズ...
      「思っていたよりとても読みや すくて」
      う~ん比喩を読んでいる時に、躓くと「アレ?」と思う時があるけど、次どうなるうだろう?に引っ張られてズンズン読んじゃいます。
      で、、、この本は「パン屋を襲う」とタイトルを変えて新しく出版されるみたいです。
      2013/02/02
  • ハルキストは春樹の短編集を読む。なぜなら春樹は短編の方が面白いからだ。そしてこの作品は春樹の短編集だ。

  • 村上さんの動物の描写って
    なんか温かい。そして可愛らしい。

  • 『パン屋再襲撃』が短編のなかでかなり好きな作品のひとつ。ありえない話なのにリアルに感じられる。わからないんだけど、しっくりくる。彼の作品のなかでも比較的わかりやすい作品がたくさん入っていてとてもおもしろい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ありえない話なのにリアルに感じられる。」
      絶妙よね!
      ところでタイトルを「パン屋を襲う」に変えた本は読んだ?
      「ありえない話なのにリアルに感じられる。」
      絶妙よね!
      ところでタイトルを「パン屋を襲う」に変えた本は読んだ?
      2013/05/28
  • 村上春樹の短編は初めてだったけどまさに村上春樹って感じの短編集だった。
    特にファミリー・アフェアの兄妹のやりとりがなんとも言えず秀逸でよかった。村上春樹の世界観ってなんだか無国籍な感じがするけど、物語の中で急に世田谷だとか横浜だとか出てくるとあれっ、日本だったんだ。ってちょっとびっくりする。

  • 再読日 11111111 19960411

    何度も何度も読んでるが久しぶりに読み返してみて懐かしい。そして文体が十分に若い。ファミリーアフェアはある人を思い出させる。パン屋は改めて読むと無茶苦茶な話しだけど映画みたいで好きだな。ねじまき鳥はなるほど、物語の始まりの予兆含んでいる。ワタナベノボルは安西水丸の本名だっけか。 20091031

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年5月9日、対談集『本当の翻訳の話をしよう』を刊行。5月10日、両親と過ごした幼少期と父親の戦争体験、そして自身が親の語りをどう受け止めかたを記したエッセイ「猫を棄てる」を『文藝春秋』に寄稿し、話題となる。

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