シドニー! コアラ純情篇 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2004年7月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167502058

みんなの感想まとめ

独特の視点で描かれるシドニーオリンピックの体験記は、著者の個性が光るエッセイです。作家ならではの洗練された文章は、単なる旅行記を超え、読者を引き込む魅力があります。開会式の退屈ささえも、著者のユーモア...

感想・レビュー・書評

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  • 大作家のシドニーオリンピックを取材している間のルポというかエッセー。タレントが書くエッセーとは違い、さすがに作家が書くエッセーは文章が上手い。その文章に作家の個性とか考えが色付けされる。小説とはまた違う村上春樹ワールドを堪能できる。こんな文章を書きたいなと思う。無理だけど。
    これをきっかけに作家のエッセーが読みたくなった。

  • 村上春樹のシドニーオリンピック体験記。本人がつまらないと言っている開会式など旅行記を交えたナナメ目線のエッセイ。この人にかかるとつまんないものでも面白くなる

  • 長年、村上春樹さんのファンですが、自分がスポーツは観るのもやるのもあまり興味ないせいか、ずっと避けてました。
    2000年(もうかなり前ですね)のシドニー五輪観戦記。ご自身もランナーでフルマラソンを何度も経験されているので、やはり陸上、マラソン競技に紙幅を割いていますね。実際に自分でコースを見て走ってレース展開を予想したり…。前編「コアラ純情編」は巻頭の有森裕子氏(シドニー五輪には出場していませんが)に寄せた一篇はまるで小説のよう。心を揺さぶられます。観戦記であり旅行記。オーストラリアの歴史や時事ネタが織り込まれ、楽しく読めます。

  • 当時のこと(野球)を思い出す。

  • 他の作品と比べ気の抜けた文章を退屈に感じ最初こそ読み方に戸惑ったが、慣れてしまえばリズミカルに何も考えずに読み進められてそれなりに良い読書体験。

    毒舌と、たまに出る鋭い描写でオーストラリアの緩いトラベルライティングを楽しめた。

  • 勧められて読んだら意外と面白かった。
    何も考えずに読めるし、初めての村上春樹作品でところどころツッコミが入ってるのがジワジワくる。
    個人的には最後の方の我の大群をボゴングモスくんって君付けして呼んでるのは面白かった。
    あとたまにシドニー!を間違えてワラビー!だと思ってしまう。2も読むつもり。

  • 来月シドニーに行くので読み始めました。しかもパリ五輪で盛り上がってる時に。有森さんの一人称と、取材者としての犬伏の様子と、その後急に村上radio調のシドニー日誌にすっかり引き込まれてしまいました。スポーツも、新しい土地、文化、その歴史も楽しむ。自分のスタイルで。時にはうんざりしながら、でも時々ほっこりさせられながら、一緒に四半世紀近く前のオリンピックを楽しませてもらいました。そこにはオリンピックだからいう特別感は必要としないのかもしれない。走ることも、食べるのも、書くのもみるのも自分のペースで。自分の視点で。そんな村上さんがやはり素敵です。

  • シドニーオリンピックのルポとオーストラリア現地の見聞録。
    オリンピックもオーストラリアも私の関心分野ではなかったのですが村上春樹さんのエッセイなので読み始めました。冒頭の有森裕子選手のアトランタの話でいきなり涙腺を直撃されました。(不意打ちずるい)
    オーストラリアという国がいかに特殊な歴史と環境で成り立った国であるのかがいろいろと伝わってきました。村上春樹さん独特のツッコミに思わず笑ってしまうところも。
    シドニーオリンピックは振り返ると随分昔の話になってしまいましたが、そういえば韓国と北朝鮮が同時入場なんてしたのがシドニーだったのですね。忘れてました。
    オリンピックの開会式についての感想の部分「お金がかかっていて、壮大で、いかにも意味がありそうで、時間が長すぎて、基本的に退屈だった」という件のところは、そのまんま記憶に新しいこの前の東京オリンピックの開会式にも通じてしまうのではないかなぁ?と思ってしまいました。オリンピックの考えるべきところですよね。
    コアラは無闇に抱っこしちゃ可哀想だな、とも思いました。

    ワラビー熱血篇も読みたいと思います。

  • シドニーオリンピック時の旅行記。
    オリンピックの様子だけでなく、オーストラリア論を自然体にテンポよく語り続ける本作品は中毒性があります。村上氏のツッコミがたまりません。続編も期待大です

  • 冒頭の有森裕子の章がめちゃくちゃ面白い。スポーツ小説を書いて欲しいぐらい。
    本人がマラソンやトライアスロンをやっているからか競技観戦にしても目が肥えてるし、心情の理解もあるので読んでいる側に訴えるものがある。この企画を考えたNumber編集部やるなあ。
    あと、これを読むまでオーストラリアの歴史なんて習わなくて興味もなかったけど、なかなか過酷な歴史を背負っている国で大変だなと思った。

  • シドニーオリンピックを観戦して、ずっとオリンピックというものを批判しまくっている本です。
    私のような「オリンピック大批判論者」には非常にオススメ出来る本です。
    また私と対極にいる「オリンピック礼賛論者」にも物の見方を広めるために、読むことをお勧めします。

  • 20年前のオリンピックの記録なんて読んでも読まなくてもいいんだけど、旅行記として気楽に読めて面白かった。しょうもないツッコミとかにクスッと笑える。オーストラリアはイギリスの流刑地だったなんて知らなかった。

  • ワラビーに記載します。

  • オリンピックには興味は無いのだが、選手の表情が良くわかり意外と良かった。

  • コアラって生きてる80%くらい寝てるらしい、コアラの寝方めっちゃおもしろい

  • 2020.08.19 朝活読書サロンで紹介を受ける
    http://naokis.doorblog.jp/archives/shinagawa_reading_comm_36.html

  • 手堅く面白い

  • 「20年前はシドニーでした」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/detail?rgtn=B19399

  • 村上春樹のシドニーオリンピックエッセイ。
    昔読んで退屈だった記憶があるんだけど、シドニー旅行のガイドにした、という人が(ネットに)いたので、買ってみた。
    久しぶりに読んだら違うかも。とも思ったし。

    でもやっぱり大半は退屈だったかな。
    その理由はシンプルで、自分がオリンピックやスポーツに興味がないから。
    オリンピックやスポーツに関係ないところは楽しく、いつもの村上春樹のエッセイらしく、読みました。
    私がいつか再読したいと思えるか、や夢中になって読んだ、という点においては、本当は★2なんだと思うけれど、それじゃああまりにフェアじゃないかなー、というところで★3に。
    スポーツ以外の部分は面白く読んだし。

    そもそもの目的のガイドになりえるか?
    微妙だけど、少し参考にしたい。

    ワラビー編も一応読む。

  • 村上春樹によるシドニーオリンピック観戦記。
    がちがちの取材や考察があるわけではなく、あくまでも彼がいち観客として、彼の目線でオリンピックを楽しんで綴った日記のようなものです。オーストラリアで食べたものや訪れた場所、スピード違反で罰金を受けたりコアラのトラウマについて心配したり、とにかくいろんなことが書いてあって楽しいです。
    日本の国歌を「サイドブレーキをかっ引いたまま、いそいそと坂道を上っている自動車」と言ったり、砲丸投げでふざけるおっさんたちに「まじめにやれよ」と言ったり、ゆるっと気の抜けた文章が心地いい。
    スポーツ!オリンピック!って、文化系女子だった私にはなんだが仰々しくてとっつきづらくて、縁がないものと思ってたし面白さがよく分からなかったけど、こういう風に気楽に観ればいいんだなぁと感じました。トライアスロン観てみたい。

    冒頭の、アトランタオリンピックでマラソンを走る有森裕子さんの心情描写はなんだか泣きそうになった。
    死んでも走れる。エゴロワに追いつかれても、追いつけなくても、どうでもいい。あくまでも自分だけのことで、自分と自分とのあいだのやりとりであり、出し入れなのだ。
    死にながら、またその死を隅々まで生きる。
    フルマラソンってこんなに過酷で極限の精神的な競技なのか……と震え上がってしまった。
    続くワラビー熱血編がはやく読みたい。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。『風の歌を聴け』(1979年)で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。『羊をめぐる冒険』(1982年)で野間文芸新人賞受賞。『ノルウェイの森』(1987年)がベストセラーとなる。海外でも高く評価され、2006年フランツ・カフカ賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。その他受賞多数。

「2016年 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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