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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167502072
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
この書籍は、村上春樹の短編作品を多角的に紹介することで、彼の文学的視点や小説家としての在り方を浮き彫りにしています。読者は他者の作品を通じて自己を見つめ直し、文学の深い理解を促される体験を得ることがで...
感想・レビュー・書評
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この本、タイトルだけ読むと村上春樹が好きな短編をおもしろおかしく紹介してくれる本に思える。 いや実際にそうなのである。しかし、本書は他の作家の作品の評論を通して、村上春樹的小説あるいは小説家の在り方を示した作品と言える。その意味では「職業としての小説家」に近いものはあるだろう。
自己について語るとき自己自身について語るよりむしろ、他者について深く深く掘り下げていき、他者に対しての自分のスタンスを示すことがかえって自分自身についての解像度をあげる。
だからこそ、村上春樹自身が紡ぐ長編と同じくらいエッセイや本書のような非小説も同じくらい好きなのだ。
もちろん吉行淳之介や丸谷才一の作品は是非とも読んでその都会的なタッチ(あるいは不器用さ)を感じてみたくなったが。
「なにも喜怒哀楽をいちいち描く必要はないんです。そんなもの全部すっぽかしたっていい。ただしそれは伝わってこなくてはならない。」
この部分に首がとれるほど頷いてしまった自分がいる。別に創作に限らない。本当に大切なことは明示的にではなく暗喩としてメタファーとして現れる。 -
私は昔から親の影響で、あまり海外の文学らしい文学に触れたことがない。また、ちょっとかじって読んでみても、なにか違うような気がするなあ、といった根本的な自分にはまらない、みたいな印象を受けてしまって、結構敬遠していた節があります。その代わりといってはなんですが、日本の文学に重点を置いて読んできたつもりだった。特に戦後派の純文学作家たちが私の主な読書体系だった。三島由紀夫とか、大岡昇平とか堀辰雄、さらには遠藤周作、福永武彦、加賀乙彦とか。
でもこの本を読んで、ああわたしは何も読んではいなかったと思った。ほんとうに、こんな風に本を読む人がいるならば、わたしの読書はもはや読書といえるような代物ではないと。それはもちろん村上春樹はプロの文筆家で、わたしの3倍くらい長く生きてて、文章に対してかけた時間もわたしの1000倍くらいあるでしょう。それにしたって、文学にこんな風な無限の可能性があるのなら、わたしのやってきたことは読書ではないし、わたしは本に向かいあったことなんてないし、その文章を紡いだ作者に対して失礼極まりないなにかをしてしまったような、そんな気さえします。
可能性を示唆された、というかここまで読み込めるんだよ、という一種の例示としては、抜群の破壊力をもった本であった。今わたしは現在進行形で北杜夫の短編集を読んでいるので、そこから少しでも還元していくことができたら、いいなあ、
と同時に、どこかの大学でここまで文学をやってくれる先生、いないですか?? -
私のような、物語内での「?」を考察できないようなことを、解き明かしてくれる本でした。時々、本の中にちんぷんかんな発言や、行動があったりするんですが、私の場合、「よう分からんかったが、面白かったからいいか。」で、終わるんですが、この本読んで、少し、考えるようにしようかなと思いました。村上さん、案内ありがとうございました。
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第三の新人は今まで読んだことがなかったが、村上春樹の解説を通してとても興味を持てた。自我と自己を図式化が興味深かった。
村上春樹が、小説をどのように読んでいるかを知れたこともよかった。 -
全部読みます!
分かりやすかった -
1行から始まって、それでいけると思う。
あとはなぜに答えていく。
新聞と似ている
P18
うまく書こうではなくて、場所をつくって、自由にアイディアや情景を動き回せてあげる -
昔、ファミコンのゲームを持ってなくても攻略本を読むだけで楽しめたように、村上春樹の書評は、その作品を読んでなくても書評のみで独立して楽しんでしまえます。誠実に、真摯に作品と対峙する彼の態度には好感が持てますし、精緻かつ豊かなアプローチで小説を解きほぐすさまには大いに感銘を受けました。小説が好きな人におすすめです。小島信夫と庄野潤三は、名前すら知りませんでした。『馬』も『静物』も読んでみようと思います。
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村上春樹が、第三の新人と呼ばれる作家たちの短編小説についての解説する本。読んでみると、すべての作家、作品が魅力的に思えてくるから不思議。
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はるきんの小説の読み方が垣間見れる1冊。こんな読み方があるのか、、!と授業を聞いているような感覚で読めて、なんだか新鮮な読書体験だった。
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文体は(村上春樹特有の)比喩が多くてあまり好きではないが、それはさておき内容はそれなりに面白い。「作家の内なる『狂気』が作家自身を駆り立てた結果、ある種の破綻の顕われとしてできあがるもの」という小説の本質に関する見解は、かなり定まったものであるらしい(阿部公彦氏の著作にも同様の記述があったことを憶えている)。庄野潤三「静物」および丸谷才一「樹影譚」は読んでみたいと思った。
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小説と、書き手の分析が面白くて、へー、こういう見方面白いな、個人の思想や思考の、小説への反映のされ方とか、なるほどな、と、たくさん感じました。
が、惜しむらくは、分析の題材となった小説が、ぽいっと!簡単に手に入りにくいことでした、、、
これらの小説を読んでもう一度読むと、何度も読むたびに気付かされることがありそうです。 -
感想はこちらに書きました。
https://www.yoiyoru.org/entry/2019/08/11/000000 -
第三の新人って面白くなさそう...
遠藤周作しか読んだことない...と思っていたけれど、これを読んで興味が出てきた。
特に小島信夫の『馬』。
暇ができたら開拓したい分野! -
恥ずかしながら、ここで紹介されている作品をひとつも読んだことがなかったうえ、「第三の新人」という言葉すら知らなかった私ですが、とても興味深く読むことができました。
全部の短編小説をぜひ読んでみたいと思わせる著者の言葉はすごいなあと素直に感心してしまいました。こんなに面白がって、かつ繊細に小説を読むことができるってすごいな、と。
せっかく活字を読むことがすきなのだから、いろいろな分野に挑戦してみたいなと思いました。いつかこれらの短編もきっと。 -
村上春樹が紹介する短編小説とその読み方。
取り上げているのは
・吉行淳之介 『水の畔り』
・小島信夫 『馬』
・安岡章太郎 『ガラスの靴』
・庄野潤三 『静物』
・丸谷才一 『樹影譚』
・長谷川四郎 『阿久正の話』
の6本です。
戦後に現れた第三の新人と呼ばれた作家群で、これまで読んだことない作家さんばかりでした。
本屋にいってパラパラと開いて選ぶだけだと、どうしても好きな作家の作品ばかり読んでしまいます。
読む前から解説まで聞いてしまうなんてネタバレだとは思いましたが、自分だけではきっとであうことはない作家と出会う貴重な機会でした。
さっそく今度のセールで買って読んでみよう。 -
春樹くんが、日本の作家の好きな小説について、なぜどんなふうに好きなのかを語っているのはとても珍しく、それだけで嬉しい。
しかもただの感想ではなく、アメリカでの講義がベースになっている本なので、きちんとした分析も学べる。
初めて聞く作家もいたけど、日本近現代文学史についても理解が深まった。
大変楽しく有用な本。 -
読書の楽しみ方を教えてくれた至高の一冊
村上春樹の読書・価値観も垣間見できます。
ここで紹介された短編もほぼ全て
神保町で発掘しました。 -
小説とは自己と外部(社会?)との関わり方、摩擦、軋轢が基部にあって、それをどう受け入れるか、解決するか、もしくはどう逃れるか、ということと深く関わっていて、基本的にある種の狂気が含まれている。
さすがに村上春樹の読み、人物・事象が何を象徴するかといったことを掴む力は高い。
よく観察し、何度も繰り返し、疑問点を挙げる。この三点が重要。
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