東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2008年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784167502089

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

独自の視点で選ばれた「ちょっと変なところ」を訪れ、その魅力や面白さを探る旅行エッセイ集。名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里など、訪れない土地と訪れる土地の対比が新鮮で、特に都築響一の視点が際...

感想・レビュー・書評

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  • 「ちょっと変なところに行って、ちょっと変なものを見てまわろうじゃないか」というコンセプトで書かれた、(一応)旅行記。「ちょっと変なところ」として選ばれたのは、名古屋・熱海・ハワイ・江の島・サハリン・清里というラインアップ。なかなかの顔ぶれであり、かつ、書き手が村上春樹を含んでいるということで期待したが(実際、村上春樹がいくつか書いている旅行記は面白いと思う)、思っていたほど、面白くはなかった。
    それは、「ちょっと変なところ」の面白さを伝えることが、かなり難しいことによると思う。例えば清里は、かつては、若い女性が大挙して押しかけた高原の観光地、ペンションなど、オシャレな場所として人気を博していたのであるが、その当時に清里の駅前に建てられたメルヘンチックな建物は、人気(ひとけ)のなくなった今となっては・・・というのが、今の清里の典型的な語られ方であるが、この本に書かれている清里は、それを超えるような内容になっておらず、紋切り型の紹介にとどまっているため、面白くないのである。しかし、現実はその通りで、他に書きようもない。ということは、本書は、少し企画として無理があったということではないだろうか?

  • それぞれが独特の視点を持つ3人組が、「あえてみんなが訪れない、もしくは訪れる土地を訪問して、その面白さ、もしくは面白くなさを語る」という独特の切り口の旅行エッセイ集。

    選ばれた”訪れない”土地はサハリン、江ノ島、清里、”訪れる”土地はハワイ、熱海、名古屋であり、それぞれの3人の目線が本当に面白い。特に都築響一の目線が最高。

    これを読んで一番行きたくなったのはメルヘンの里、清里。うらびれた70年代メルヘンの行く先が21世紀の今、どうなっているのか、この目で見てみたい。

  • 3人ともおとな子供みたいで、読みながら仲間に入りたくなる。

    名古屋に対する、一抹の軽蔑と怖いものみたさからくる好奇心の入り交じったなんだか苦々しい感じ、あるいは塩辛い感じ、よくわかる。
    赤瀬川原平の『超芸術トマソン』を思い出した。
    名古屋は日本のトマソンである。
    あってもなくてもいいけど、ないよりかはあった方がまし。何か変だし。
    都築響一は書いている。「日本は世界の名古屋である。地球は宇宙の名古屋である。」思わず拍手したくなった。あるいは名古屋は、都市づくりにおける大いなる失敗とも言っていた。街を歩きたいという気持ちをまったく抱かせない街だとも。まったく同感。
    とくに村上春樹の口調が辛辣だ。名古屋ボストン美術館不要論、これにもまた共感。名古屋はないよりはあった方がましだけれども、この美術館、今すぐにでもなくなって欲しい。なにせボストン美術館から権威をレンタルして、市民の税金がけっこう投入されているそうだから。心からそう願う。2度行ったことがあるが、正直、存在価値はない、名古屋の恥とさえ言ってもいい。

  • 熱海ディープすぎる。行きたい
    村上春樹は何でもかんでも性と結びつけていてよい。わろてまう。



  • 文春文庫 東京するめクラブ 「 地球のはぐれ方 」 村上春樹 吉本由美 都築響一


    村上春樹のサハリン旅行記は 文学者の目線で とても面白い。完成度が高いが、何かの作品の材料になったのか?

    「初期のサハリンは〜ワイルドな場所〜ロシア人にとって物理的な辺境であるばかりでなく、心理的な辺境でもあった」

    「北海道が艱難辛苦を乗り越えて発展した屯田兵的性格を残した開拓地だとしたら、サハリンは荒々しさと絶望に彩られた流刑地的性格を残した開拓地と言える」

    「そこはとても素敵な世界の端っこである〜自分の身体の中のスイッチみたいなものを切り、その静けさの中心に心を溶け込ませる。そこはとても安らかな世界だ」

    他の旅行地は ちょっと変なものを見てまわって、文章のうまさで 旅行記として成立させた感じ

    *失われた世界 名古屋
    *62万ドルの夜景 熱海
    *がんばるだけムダ ワイキキ
    *誰も知らない 江の島
    *メルヘンの果て 清里















  • やっぱり名古屋って変だということが言語化されていて興味深かった。へんなおとなの旅がしたい。

  • 第一章の名古屋編は是非とも、名古屋以外の出身で名古屋に住んだことのある人に読んでもらいたい。名古屋に感じる違和感をガツンと言い当てていると思う。上記に該当する方は名古屋に関する記述をいくつか引用してあるのでご覧になってみて下さい。なるほどと思うはずです。

  • 「地球のはぐれ方」がいいね
     タイトルは面白さうだが、中味はふつうなので、名古屋の得体の知れぬB級グルメとか、ハハアとなる。
     で、そのうち、こんなん読んでる場合ぢゃないんだけどな……みたいな気持になる。きっと、向こうはしめしめ、とおもってるに違ひない。くだらないからね。それがいいのかも、だけど。

  • 名古屋、熱海、ハワイ、江ノ島、サハリン、清里。なんだこのラインナップ。バラバラすぎておかしみ。今から約20年前、2004年頃の旅行記。
    熱海の秘宝館の詳細な描写に笑ってしまう。
    なんといっても未知の都市サハリンが印象に残る。廃墟化した日本式の建物とワイルドな自然。オットセイ。

    #熊本旅行本

  • 2025.1st
    昨年の後半に村上春樹の「ラオスに一体何があるんですか?」を再読したときに本書のことが書かれていたので、読んでみました!
    取り上げられてる場所もちょっと変わってる。名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里…江の島の紀行文って珍しいですよね(°_°)
    名古屋には住んでたことがあるし、熱海も何度か行ったのでこのあたりが本書で一番面白かったです!個人的には。
    サハリンは多分行かないだろうなぁ…(*´Д`*)
    ハワイは行ってみたいけど、似たようなコンセプトでもうちと安い場所が世界にはたくさんあるので、いつになるやら…(><)

  • 名古屋まで行きたい街になったら、この世の中は行きたい場所だらけ

  • 分厚くはあるもののパッと読める

    少し古い本なので、あまり観光地の参考にはならない
    しかし、旅をどう楽しむか、それは一緒に行く人と何を見つけ、何を思うかにより左右されるものなのだと再認識した

    村上春樹作品は、小説よりも紀行文のほうがやはり自分は楽しく読める

  • 村上春樹さんを隊長とし、スタイリストでエッセイスト吉本由美さん、写真家でジャーナリスト都築響一さんお二人が隊員の東京するめクラブ。
    彼らが「好奇心のおもむくまま、ちょっと変なところを見てまわるトラベルエッセイ」。
    名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里とまさに好奇心おもむくままな旅先。

    10年以上ぶりに読んでみて、時代は変わったであろうけど、やっぱり楽しい!
    ゆるさが最高。
    時代が変わっても、何度読んでも、また違う発見があって楽しい〜
    今もあるかな?って行って体験したくなります。

    こんな気のむくままなゆる旅がしたいな〜

  • サハリンについて知りたくて読みましたが、地元名古屋への深すぎる?洞察に、笑いながら、納得するところ多かった。味わい深い本です。

  • 都築響一さん本5冊目。村上春樹さんとのコラボということで、楽しみに買って帰りました。樺太旅情がいちばん面白かった。ゴールデンカムイ、熱源と樺太話にカブれていたので。

  • 面白かったです、辛口ながらも、住んでいる人では言えない、あるいは実際に行かない人よりもずっと愛情を感じる珍旅レポートだと思います。写真ふくめ笑いっぱなしでした。

  • 「急いでいるからとか、今度またとか、自分に言い訳はいくらでもできるけど、そこであえてジャンプするかどうかで、人生が(失敗も多いけれど)発見に満ちたものになるのか、安全で退屈なものになるのかの分かれ目がある」

  • 今は簡単に旅行に行けない世の中なので、せめて気持ちだけでも旅をしたい!とウキウキで手に取りました。 結構辛口な旅行記なんだけど、隊長はじめ、みんなこの土地を愛でてるのが伝わるので、コロナが落ち着いたらのんびり出かけてみたいなあ。
    「人間が住んでいる所で面白くない所なんてないよ」 は名言だと思う。 結構年月が経っているので今はどんなふうに変化しているのかも気になるところ。

  • 私は村上春樹氏のエッセイを愛読しています。
    なのでこのエッセイも面白く読みました。
    三人の共著なので、村上氏が書いているのは
    全体の三分の一程度です。
    そのような中でも村上氏の文章は
    なぜか光っています。
    他の二人の文章とは明らかに違います。
    こう感じるもの私は村上氏が
    好きだからかもしれませんが。

    ただ本の内容はなかなかクダラナイです。
    万人にオススメする内容でありません。
    私のようなクダラナイ、
    なんの役にも立たない旅行記が
    好きな方にはお勧めします。
    それ以外の方にはオススメ出来る本では
    ありませんでした。

  • 誰かのブログか、何かのTwitterか。。
    何かで、この本が面白い!って書いてあったので、借りてみた。

    たしかに、地味に面白い。
    でも。。なぜか読みづらくて、時間がかかってしまった。。。

    名古屋、熱海、ハワイ、江ノ島、サハリン、清里。
    掲載されている土地も、不思議なラインナップ(笑)

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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