走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167502102

みんなの感想まとめ

人生における挑戦や成長について深く考えさせられる一冊です。著者は、マラソンを通じて得られる喜びや達成感を、小説を書くことと重ね合わせています。地道な努力が結果を生むという普遍的な真理を示し、走ることが...

感想・レビュー・書評

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  •  村上春樹が、もし走ることでアスリートになってなかったら、きっと長編小説は書けなかっただろうと言っています。長編小説を書くということとマラソンを走り切るということは、きっと類似しているというのはわかるような気がしますね。
     どんなことでも地道に努力する積み重ねがなかったら、いい成績を上げることはできないのはよくわかる。そしてマラソンを走り切ることによって得られるecstasyといい小説を書き上げた時のecstasyは似ているのだろうと思います。
     この本は、私たちに人生において何かを為し遂げるために、傍に置いておく価値のある本だと思いました。オーディブルで聴いたのですが紙の本が欲しくなってamazonでゲットしました。

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      オイラもやっと村上春樹さんデビューしました♪
      「いいね」ありがとうございます。

      オイラもやっと村上春樹さんデビューしました♪
      2025/10/22
  • この本は、2回目です。
    前回は、紙で普通に読書。
    今回はオーディブルで。
    ついにオーディブルデビューです。

    今年のやりたいことリストのひとつ「オーディブルで聴き読みをする」をクリア。

    ナレーションの人には申し訳ないけれど、1.5倍速で聴きました。この程度だと本来の声を損なわない感じがあり、かつ効率も良いかなと。

    散歩したりランニングしたりしながら読書ができるなんて感動でした。

    前置きは、さておき

    久しぶりの村上春樹氏の本。
    100キロマラソンで、マラソンに遠ざかってしまった話し。トライアスロンの話し。

    走ること
    体にも心にも、創作にも。人間関係にも。
    読んでいると、全てにプラスに作用している様子がありありだ。

    ウルトラマラソンやアイアンマンレースにも挑戦したかったのだろうが、本来の作家としての人生を優先する結論に至った著者。
    限界への挑戦は、回避して。長く続けられるランを優先。

    一流の方の取捨選択に、自分の取捨選択を考える。

    走ることを哲学的に考える名著です。

    • へぶたんさん
      ヽ(≧∀≦ )ノ☆祝☆ヽ( ≧∀≦)ノ
      オーディブルデビュー!
      ちなみに私は車運転しながら聴いてます(^^)
      ヽ(≧∀≦ )ノ☆祝☆ヽ( ≧∀≦)ノ
      オーディブルデビュー!
      ちなみに私は車運転しながら聴いてます(^^)
      2026/01/11
    • ぐっちょんさん
      読みたい本が多いから、聴けるのはホント効率的。
      ナレーションの人の「読むうまさ」にもフガフガ。
      オーディブルの良さも徐々に体験中です^_^
      読みたい本が多いから、聴けるのはホント効率的。
      ナレーションの人の「読むうまさ」にもフガフガ。
      オーディブルの良さも徐々に体験中です^_^
      2026/01/12
  • 村上春樹さんのイメージが180度変わりました。
    まず最初に、走るイメージがまったくなかったことです。
    失礼ですが、見た目で判断するのは良くないですが、全体的にか細いイメージがありました。
    そんな彼が、走ることについて語っている。
    年に一度は、フルマラソンやトライアスロンに
    挑戦する。
    小説家とランナーとの両立についても語っていたり、歳を重ねていくてたびに新たな挑戦をする姿にかっこいいなと実感しました。
    私も走ろうかなとは思わなかったけど、好きから
    始める挑戦は何度でもできるんだなと本著を読んで実感しました。

  • とても、とても勉強になる(考えさせられる)一冊です。
    村上氏が「走る」のは何故なのか? それは自分を究極まで追い込み、そして辿り着くのが、マラソンも小説の執筆も共通しているからなんですね。
    体力を使う(と思われる)走ることと、知力を必要とする(と思われる)小説ではかけ離れれ居るとおもわれそうですが、どちらにも共通するのは「相当な持久力と、創造性」だと気が付くことができました。
    村上氏の表現力豊かで心に残る言葉が綴られる小説にはこんなプロセスがあるんだな~ と、多くの気づきを貰った印象です。
    自分自身と闘い、そして結果をデザインしていくことは「ランナー」も「小説家」も共通する「禅」のような境地が必要なのでしょう。
    村上氏のその禅の境地を言語化し、エッセイとしてまとめたのが本書だと思います。

    例えば、映画監督(宮崎駿氏)なども自室に籠ってアイデアと格闘し、自分自身を追い込んでいく姿は有名ですよね。
    小説家に限らず、モノづくりを志している方には共感される本では無いでしょうか?

  • 『走ることについて語るとき僕の語ること』は、村上春樹がランニングと小説を書くことを重ねて語ったエッセイです。淡々と走り続けることと、毎日小説を書き続けることを結びつける姿勢に強い説得力がありました。

    特に印象的だったのは、40度を超える国で、日本人一人、しかも周りにランナーすらいない環境でも走り続けるエピソード。誰もやっていない場所で継続できるのは本当にすごいことで、「結局は地道に積み重ねるしかない」という著者の信念を強く感じました。

    「過酷な環境でも走り続ける姿勢」まさに「努力と継続の象徴」

    この本は、華やかな成功談ではなく「継続のしんどさ」を正直に語っているのが魅力です。走る人だけでなく、何かを続けたいと思っている人に勇気を与えてくれる一冊だと思います。

  • 「走る」ことがテーマのエッセイ集。

    ー 僕は小説を書くことについての多くを、道路を毎朝走ることから学んできた

    とのことなので、職業的小説家の村上さんにとってこの本はとても大切なエッセイ集だと思う。村上さんが自分と向き合いながら、自分を曝け出しているのが、伝わってくる。
    結構難産なエッセイ集だったんじゃないかな、なんて勝手に想像してしまった。
    そのせいか、いつもながら言葉は軽快だけど、読み手にもずっしりと響くものがあり、読み進めるのに思いのほか時間がかかる。
    というか、大切に読みたい、と思う本だった。

    僕もランナーのはしくれなので、「走る」という行為に生きる意味を重ね合わせることがある。

    ー もし苦痛というものがそこに関与しなかったら、いったい誰がわざわざトライアスロンやらフル・マラソンなんていう、手間や時間のかかるスポーツに挑むだろう?

    走ることは苦しいからこそ、「生きている」ことを感じさせてくれる。マラソン大会に出て「もう死んじゃう」と思いながら走ってゴールした後の幸福感や高揚感は本当にハンパではない。

    ー 走り終えて自分に誇りが持てるかどうか、それが長距離ランナーにとっての大きな基準

    自分に誇りを持つために、ランナーは走っているのだと思う。苦しい思いに打ち勝って自分なりの結果を残すこと、誰かと比べるのではなく、自分との戦いに勝利すること、それこそ誇りなのだ。

    …と言いつつ、最近サボり気味の僕は、腹が出てきて非常にやばい。自分に喝を入れるために、無意識のうちにこの本を読むことにしたのかもしれない。

    僕もラヴィン・スプーンフルを聴きながらカウアイ島を走ってみたいなぁ…


    ところで、音楽に関して、iPodでなくポータブルMDプレーヤーを選ぶ理由として、

    ー 今のところ僕はまだ、音楽とコンピューターをからめたくはない。友情や仕事とセックスをからめないのと同じように。

    と書いているけど、15年近く経って、今はどう考えているのかな?
    その日の気分で走るときに聴く音楽をApple Musicの中から選ぶ快適さを知ってしまった僕にとっては、全く実感の湧かない比喩だった。

  • 著者の30代の頃のマラソン写真がたくさん載っており、興味深い。走ることを日課にすることにした経緯や、あちこちでフル・マラソンなどに挑んだ話などのエッセイであるが、文章が面白い。


    走るときにはだいたいはロック・ミュージックを聴いている。〜レッド・ホット・チリ・ペッパーズやら、ゴリラズやら、ベックやら、あるいはクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、ビーチ・ボーイズといった古い音楽。p28

    僕は実によく昼寝をする。だいたい昼食のあとで眠気を感じ、ソファにごろりと横になって、そのままうとうとと眠る。三十分くらいでぱっと目が覚める。目が覚めたときには身体のだるさが消えて、頭はとてもすっきりしている。南欧でいうシエスタ。p74

    小説家は体力勝負。
    100キロレース(北海道サロマ湖)では、75キロを過ぎて疲弊感がふっと消えてしまう意識の空白化が起こり、ランナーズ・ブルーと名付ける。p160

  • 金縛りにあうたび自覚する“頭”と“身体”のズレ…「容器としての自分」を考える3冊|コンサバ会社員、本を片手に越境する|梅津奏 - 幻冬舎plus
    https://www.gentosha.jp/article/22501/

    村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」 私も走る、書き手とともに 岩波書店・小田野耕明さん |好書好日
    https://book.asahi.com/article/12916965

    文春文庫『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167502102

  • 村上春樹がランナーとは知らなかった。
    単行本刊行時点は2007年で50代だが、今は70代のはず。今も走っているのかな?

  • とても素直に淡々とマラソンに対する思いが描かれており、読む側も心地よく読める作品だと思います。
    個人的には村上さんの作品ではアンダーグラウンドや本作品のような事実に基づいたものが好きです。
    読むと走りたくなります。オススメ!

  • 私は全くランナーではないけれど、それでもとても刺さる本だった。継続して何かをすること、それによって自分なりの哲学を生んでいくのだな。
    そして、人に批判されて傷ついたり、受け入れて欲しい人に受け入れられなかったり、そんな時に人を批判するのではなくて、自分の肉体を追い込んで、肉体をバージョンアップさせることで前向きになること、自分もそんなふうでありたいなと思った。

  • 村上春樹氏の作品は小説よりも、エッセイの方が好み。マラソンを走ること通して、小説を書くことについて考察している。これは文章が書きたくなる本。

  • 作家でありながら、フルマラソンを走り続けるような本格的なランナーの著者。
    わたしは作家の面しか知らなかったので、こんなに本格的に走られてるとは知らず!文中でもあったけど、作家の漠然としたイメージとして、インドアでどちらかというと不健康であるというものが頭にあったので、作家兼ランナーというのは面白いなと(全然いらっしゃるのかも)

    村上春樹の小説しか読んだこと無かったけど、エッセイもすごく好みだった。
    走ることに対するロジカルな自論を述べられるのかと思ってたけど、かなり感覚的なもので、非ランナーの私でもすごくすんなりと頭に入ってきた。
    何においても努力し継続する人は輝いているなと思います。私もなにか始めたいなあ。
    村上春樹の曖昧で抽象的な感じたことを比喩を使いながら上手く曖昧なまま言葉としてまとめられているところが本当に好きです。
    言葉選びと感性がとっても素敵な方だなと改めて思います。

    (オーディブルにて)

  • 村上春樹さんのエッセイ。昔僕も走ろうと思い、実際少し走ってみた事があります。しかし、42.195キロはとんでもなく長い距離でした。忍耐と諦めない精神を持ち合わせていないとやり遂げられない作業です。

  • 傑作!個人的今年No.1を更新꒰*✪௰✪ૢ꒱

    村上氏には及ばないが、日々なけなしの距離を走っているエセランナーとして、氏のランへのスタンスや思いには顎がもげるほど頷きが止まらなかった。巨匠の筆致とはこういうものか!普段ぽやーっと感じてきたことをすべて言語化してくれ、一文一文が気持ちいい。作家の凄みを見せつけられた想いだ。こんなにも軽やかで美しい日本語で言語化してくれて、ただただ感謝。

    このエッセイを読むと、知的でインテリな村上春樹像は崩れ、実は体育会系やや脳筋タイプであることが明らかになる。これがまず面白い。氏は創作活動には集中力と規律が必要と考え、そのために走り始めた。長年続けられているのも、どんな状況でも自分を鍛え続けた積み上げと自負があるからだ。毎日10km走るらしい。そんなストイックな氏でも、走る理由はほんの少し、走らない理由は大型トラックほどあるという。それが何だか嬉しい。

    マラソンやランについての本でありながら、その視点は創作活動や人生観にも及ぶ。作家になってからは交友関係を絞り、早寝早起き・ラン・創作のルーティンに徹し、全リソースを創作に注ぐようになった。重要な人間関係は特定の誰かではなく、不特定多数の読者だという。この“自己との対話と創作に没頭する生き方”は、単線的にビジネスパーソン的生き方を考えていた自分にとって目から鱗で、新しい選択肢をくれた。

    さらに、どうにもならないことが降りかかったときこそ走って自分を強くする——その考えにも強く共感した。言語化能力がとんでもない。



    引用

    誰かに故のない(と少なくとも僕には思える)非難を受けたとき、あるいは当然受け入れてもらえると期待していた誰かに受け入れてもらえなかったようなとき、僕はいつもより少しだけ長い距離を走ることにしている。いつもより長い距離を走ることによって、そのぶん自分を肉体的に消耗させる。そして自分が能力に限りのある、弱い人間だということをあらためて認識する。いちばん底の部分でフィジカルに認識する。そしていつもより長い距離を走ったぶん、結果的には自分の肉体を、ほんのわずかではあるけれど強化したことになる。腹が立ったらそのぶん自分にあたればいい。悔しい思いをしたらそのぶん自分を磨けばいい。そう考えて生きてきた。黙って吞み込めるものは、そっくりそのまま自分の中に吞み込み、それを(できるだけ姿かたちを大きく変えて)小説という容物の中に、物語の一部として放出するようにつとめてきた。



    全てのランナーに、お勧めしたい本です!

  • 村上さんの小説を読んだことなかったが、走る者として本書は読んでみたいと思っていた。ランナーの心理について共感するところがあった。

  • ここまで深く、それでいて爽やかに”走るわけ”を流れるように語られたら、それが本意ではないと言われても、走ってみたくなる。そんな素敵な本だった。長年の積読解消。

  • 私は村上春樹作品を一冊しか読んだことがない!1973年のピンボールのみ。
    なのでランナーであることも知らず、だだ、偉大な作家であるにも関わらず無様な走りをすることがあってもめげずに走り続け、レースになると苦手になってしまう水泳の克服に取り組み、英語でスピーチをする機会があれば自分を伝えるために練習を重ねる、という人であることも知らなかった。
    多くのファンがいる作品に興味はあったのでこれを機に読んでみるのもいいかなと思った。

  • 久しぶりの村上春樹、新刊が出るタイミングでたまたまずっと気になっていたこちらの本を読むことに。

    小説じゃなくてもやっぱり村上節が効いていて、一貫した世界観にもはや懐かしみを感じたり。彼の世界の見方は小説から多く感じ取っていたから、あまり新鮮味はなかったけど、運動モチベは確実に上がる。

    私もがんばろー

  • あー好きだな。読みながら何度もそう思った。私は彼の書くエッセイがとてもすきだ。嘘がなく、かっこつけてない。

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著者プロフィール

村上春樹・作家。1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『スプートニクの恋人』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)などがある。2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、オコナー国際短編賞、’09年エルサレム賞、’11年カタルーニャ国際賞、’16年アンデルセン文学賞、’22(令和4)年チノ・デルドゥカ世界賞を受賞

「2025年 『街とその不確かな壁(上) (新潮文庫)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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