旅をする木 (文春文庫 ほ 8-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167515027

作品紹介・あらすじ

広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年に初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々。その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせの生活を、静かでかつ味わい深い言葉で綴る33篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 本屋さんでなんとなく手に取った一冊。
    これがなんと素晴らしい本でした。

    星野道夫さんの人生が詰まっています。
    アラスカの大自然の中、生きるという幸福感が溢れています。

    自分には星野さんほどの行動力はないけれど、この本は自分にとっての道標になりそうな気がします。

    哲学的でもあり、何度も読み直したい、大切な一冊でした。
    星野さんの他の作品や写真集も見てみたいと思います。

    • 大野弘紀さん
      素晴らしい本ですね。
      素晴らしい本ですね。
      2020/06/26
    • いるかさん
      大野弘紀さん

      コメントありがとうございます。
      本当に素晴らしい本だと思いました。
      巡り会えたことに感謝です。
      大切にしたいと思い...
      大野弘紀さん

      コメントありがとうございます。
      本当に素晴らしい本だと思いました。
      巡り会えたことに感謝です。
      大切にしたいと思います。
      2020/06/26
  • 雑念を追払い、落ち着いた気持ちで読みたい、めいいっぱい自分でアラスカの自然の映像を浮かべて想像の世界に浸りたい、そんな気持ちにさせてくれる写真家、星野道夫さんのエッセイ

    星野さんが、アラスカに興味を持ったきっかけは、たまたま神田の古本屋で目にしたアラスカの集落の写真でした

    そこに写っている人達にどうしても会いたくて、「あなたの村の写真を本で見ました。たずねてみたいと思っています。何でもしますので、
    誰か僕を世話してくれる人はいないでしょうか」と手紙を出します
    半年後に返事が来て、村に住むある家族の家に働きながらお世話してもらうことになったのが、19才の夏

    なかなかの度胸だと思いませんか?

    人間の世界とは関わりない、それ自身の存在のための自然
    アラスカの持つその意味のない広がりに、ずっと惹かれてきた星野さん
    アラスカの美しくもあり厳しい自然、動物達の生き様を、豊かな表現力で語ってくれています

    星野道夫さんは残念ながら、1996年に43歳の若さでヒグマに襲われて急逝されたそうです

    オーロラ、氷河、満天の星空、カリブー、ザトウクジラ、クマ。。。
    星野さんの写真、一度見てみたいです



  • 今年のベスト本です。
    なんども何度も読みなおしたくなる本です。

    星野道夫が、こよなく愛したアラスカを旅した物語です。
    星野が、22才の時にアラスカへ行って暮らすという人生の方針を決めて。26才からアラスカに渡り、以後18年間暮らしました。人の住まない荒野に入って行って、風景や動物の素晴らしい写真を撮り続けた……。

    マイナス60度まで下がる自然の厳しくも、荘厳なアラスカで暮らし、その素晴らしい光景をたくさん見て。厳しくて、恩恵に満ちた自然と、自然に拠って正しく暮らすエスキモー、インディアンの人達の話を聞き。そして、自分がそれを見られたこと、その人々に出会えたことの幸運を繰り返し書き綴っています。

    【読後】
    音読で読み終って、すぐにもう一度読みなおしたく、再読したくて、どうしようもない気持ちになりました。しかし、年齢を考えるとそう多くの本を読めません。このため星野さんの本をより多く読みたくなってきます。字の大きな本が有れば嬉しいです。今年のベスト本です。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【音読】
    2022年8月3日から10日まで、音読で星野道夫の「旅をする木」を大活字本で読み終りました。この大活字本の底本は、1999年3月に文春文庫から発行された「旅をする木」です。本の登録は、文春文庫で行います。埼玉福祉会発行の大活字本は厚い1冊です。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    旅をする木
    2019.06埼玉福祉会発行。字の大きさは…大活字。
    2022.08.03~10音読で読了。★★★★★
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    • やまさん
      ふもさん♪こんばんは(^-^)

      こちらこそありがとうございます(*^_^*)
      「星野道夫さんの写真展」の情報有難う御座います。
      早...
      ふもさん♪こんばんは(^-^)

      こちらこそありがとうございます(*^_^*)
      「星野道夫さんの写真展」の情報有難う御座います。
      早々、検索して千葉県の市川市でやっているのを知りました。
      11月から東京の何処でやるのでしょうか。
      リンクを貼って頂けませんか。
      2022/08/18
    • ふもさん
      https://www.michio-hoshino.com/news/detail/101
      リンクが上手く貼れているか分かりませんが、東京...
      https://www.michio-hoshino.com/news/detail/101
      リンクが上手く貼れているか分かりませんが、東京都写真美術館であるようです。
      今、福井市美術館でやっている「星野道夫 悠久の時を旅する」の巡回展です。
      2022/08/19
    • やまさん
      ふもさん♪こんばんは(^-^)

      リンクありがとうございます(*^_^*)
      クリックしてスクロールすると東京都写真美術館の中から「20...
      ふもさん♪こんばんは(^-^)

      リンクありがとうございます(*^_^*)
      クリックしてスクロールすると東京都写真美術館の中から「2022年11月19日(土)~2023年1月22日(日)」を見つけました。
      いまから行くのが楽しみです。
      2022/08/19

  • 星野道夫展を訪ねたことがある。

    カリブーの群れ、アラスカの自然に圧倒された。

    久しぶりに星野道夫の著書を手に取った。

    インターネットが普及し、世界との距離が短くなった。というのは勘違いかもしれない。

    想像力が退化し、リアルな体温のある世界が遠ざかっていく。そんな気がしてくる。

    星野道夫さんはザルツブルクを旅して、アラスカを懐かしむ。サウンド・オブ・ミュージックの舞台であり、モーツァルトの生誕地であるザルツ。私にとっても憧れの地。でもスイスやオーストリアの自然ですら箱庭でしかない。

    その一方で、自然や生命のもつ弱さ、脆さに惹かれるという。

    星野さんは16歳でアメリカに渡り、一人で旅をする。必要なものだけを背負って。本人からの冒険を見守り支援する保護者も凄い。もしかしたら帰って来ないかもしれないのだから。

    星野さんは、若い頃、同志・親友を亡くしている。亡くなった後も彼と語らいながら、カリブーやクジラ、オーロラの写真を撮り続けたに違いない。

    星野さんは17歳年下の直子さんと結婚し、アラスカに居を構えた。花の好きな直子さんとワスレナグサを見る。岩陰でへばりつくように咲いていたワスレナグサを。

    人生は一度きり。

    彼は亡くなっても、本や写真を通して彼の心象風景を観ることができる。

    出会うということ。

  • とにかく、優しいひとです。
    優しさに満ちています。
    そんな彼の経歴を表紙の裏でみて、さらに年齢を引き算してみて思わず涙がこぼれました。
    自然を愛し、そのときの、その時間、出会い、触れ合いを大事にすること、そのときそのときが愛おしい、ということが痛いほど伝わってきます。

    自然界には法律も善悪もない、そんなことを「ザリガニの鳴くところ」から感じていました。
    同じですね。
    もう悲しいとは思わない。。。そう解説にあります。

    今月、家のまわりで強めの風雨により樹々が少し倒れました。
    車の窓枠、溝には小さな茶色い米粒のようなものがたくさん挟まっています。その数、一台の車に数百も。
    なんだろう、気になっていました。
    それはトウヒだったのだろうと思います。

    ほんの少しだけ関わりを感じました。
    (私はかなり森の近くで暮らしています)

  • 素晴らしい一冊。

    もし自分がアラスカの大自然を前にしたらその感動をここまで言葉で表現することができるだろうか?それぐらい、美しくて瑞々しい言葉が溢れ心揺さぶってきた。

    そして何より今を生きている自然、動物、人々が感じられる世界はまさに"息づかい"を感じられる素晴らしさだ。

    カリブーの群れや冬眠中の熊との遭遇。

    常にキンと冷えた空気の中に息づく、命の熱が見えるよう。 

    そしてその傍らで綴られるのは自然から学ぶ数々の生き方へのメッセージ。

    星野さんは自然の中で生き、逝き、自然の中へ還るべき人だったんだなと改めて思う。

    • まことさん
      くるたんさん。こんにちは♪

      私もこの本最近、買いました。
      ブク友さん方が、みなさんレビューされて、高評価されているので、前から気になってい...
      くるたんさん。こんにちは♪

      私もこの本最近、買いました。
      ブク友さん方が、みなさんレビューされて、高評価されているので、前から気になっていました。
      なので、今さら、という感じで、私もレビューを載せるかどうかはわかりませんが、くるたんさんのレビューを拝見して、勇気が持てました。
      2022/09/05
    • くるたんさん
      まことさん♪
      こんにちは♪

      そうだったんですね¨̮♡
      私もずっと読みたいなって思ってて…

      先日、写真展に行ったので、読まずにはいられませ...
      まことさん♪
      こんにちは♪

      そうだったんですね¨̮♡
      私もずっと読みたいなって思ってて…

      先日、写真展に行ったので、読まずにはいられませんでした。

      写真も素晴らしいけど、言葉も文章も素晴らしいです!
      ぜひぜひ味わってみてくださいね♬

      私も手元に置きたくなりました¨̮♡
      2022/09/05
  • 幼少のころ、どこかの山に遊びに行ったとき、ほの暗い森の奥にユリがすくっと立って咲いていることにひどく驚愕したことがあります。そこだけスポットライトがあったたように鮮やかで、凛とした佇まい、まるで時間が止まってしまったようでした。花屋にならぶわけでもなく、花瓶にいけられるわけでもなく、誰一人として愛でることもないようなこんな場所に、一体何のためにユリはこんなにきれいに咲いているのだ? それからふと鬱蒼とした森の奥を、息を殺して眺めまわしているうちに、ひどく恐ろしくなって立ち竦んでしまったものです。
    海にしても川にしても山にしても、ただそこに存在している自然、まるで人間を拒絶するかのような自然、おまえがどう思おうが、どう生きようが俺には関係ないぞ、と言われているような、名状しがたい畏怖の念……。

    そんなことをふと想いながら、星野さんの本を手にとってみると、ひたすらやさしくてみずみずしい。読んでいるうちに本の中に吸い込まれそうになります。
    アラスカの地に連綿と生きる狩猟民イヌット(エスキモー)やインディアンの多様な生き方を、そして多くの野生動物や天空の星空やオーロラを、彼は愛してやみません。その詩情はあまりにも豊かで、まるで悠久のときを生きている自然の一部のようです。

    「……私たちが生きていくということは、誰を犠牲にして自分自身が生き延びるのかという、終わりのない日々の選択である。生命体の本質とは、他者を殺して食べることにあるからだ。近代社会の中では見えにくいその約束を、最もストレートに受けとめなければならないのが狩猟民である。約束とは、言いかえれば血の匂いであり、悲しみという言葉に置きかえてもよい。そして、その悲しみの中から生まれたものが古代からの神話なのだろう。
     動物たちに対する償いと儀式を通し、その霊をなぐさめ、いつかまた戻ってきて、ふたたび犠牲になってくれることを祈るのだ。つまり、この世の掟であるその無言の悲しみに、もし私たちが耳をすますことができなければ、たとえ一生野山を歩きまわろうとも、机の上で考え続けても、人間と自然の関わりを本当に理解することはできないのではないだろうか。人はその土地に生きる他者の生命をうばい、その血を自分の中に取り入れることで、より深く大地と連なることができる。そしてその行為をやめたとき、人の心はその自然から本質的にはなれてゆくのかもしれない……」

    念願かなってアラスカを訪ねてみると、子どものころの衝撃や不思議な感覚がそくざに蘇ってきます。ただただ目の前に広がる壮大な自然にひれ伏してしまうような感慨を覚えました。
    地響きのような軋みと、雷鳴さながら轟きをあげて海に崩れ落ちていく何万年前の氷河、その氷塊の浮き島にちょこんとたたずむ海鳥、高い崖地のわずかな草を求めて食べ歩くドールシープ、独り冬ごもりのために一心不乱にブルーベリーをむさぼる熊、そして産卵のために遡上したおびただしい数の鮭。澄んだ川の中に黒い帯のように連なっています。その川べりには命を繋いで力尽きたむくろが、動物や鳥の餌になり、森や川にはかりしれない滋養を与えるのでしょう。ひたむきな彼らをじっと眺めていると、なんとも胸がつまってうまく言葉をみつけることができません。ときおり風が運んでくる朽ちていく臭いも、その自然の中に深く溶け込んで、巡り還ってくものなんだな……と思えてあはれです。

    厳しく優しい自然と、その自然の中で失った多くの友、死すべき人間のはかなさを肌身に感じてきた星野さん。彼も熊に襲われ落命しています。厳しい自然の掟に悔やんでしまいますが、彼が残してくれた散文詩のような素晴らしいエッセイと、自然の一瞬間をとらえた写真を通して、彼の深い宇宙観に触れることができるのは、とても幸せなことです。

    自然が好きな方はもとより、日々の生活に疲れてしまった人にも、ぜひお薦めしたい♪

  • アラスカの大地の中で語る星野さんの静かな声に耳を傾けていると、いつしか自分も同じ世界に存在しているような感覚になる。本のページをめくりながら、アラスカの地図を横に広げ、ああ、ここがユーコン川で、フェアバンクスはここか、西にはベーリング海、と一緒に旅をしていました。

    太古に自然から離れ、自分たちの都合に合わせ、自然を従え、制御し、変化させていると錯覚してしまう人という存在。人の非力な営みなど吹き飛んでしまう、圧倒的な大きさと、悠久の時間で語る自然を前にして、無力で小さな存在であることを知るとき、鳥や狼や熊、他の生き物と同じように生かされているという感覚を持つのか。

    吹きすぎていく風の音と自分の存在だけ、自然の中に包み込まれるような感覚がとても静かで穏やか。このような感覚を味わった後は、毎日目にする木々や鳥の声、身を屈めると見えてくる無数の虫たちの営みを、静かに見つめることができるのではないか。自分が自然の一部であり、生き死にも深くかかわる共生という視点。

    自然に抗うことなく、自らも自然の一部として生かされているという感覚を大切にしたアラスカインディアンの方たちとの生活。時の流れで変化しているとはいえ、自然に対する畏敬の念は忘れていない。アラスカの地に根付き彼らとの生活を愛した星野さんの姿が、静かな語りを通して伝わってくる。

    黒部川の源流、山深く旅した時の感覚を思い出しました。
    いつの日にか、白い大地の中でゆらめくオーロラを見てみたい。

    • naosampoさん
      アラスカ、行ってみたいですね。若い頃に読んでたら、たぶんアラスカ行ってました。そう思って高校一年生の甥っ子に贈ったら、あんまり反応ありません...
      アラスカ、行ってみたいですね。若い頃に読んでたら、たぶんアラスカ行ってました。そう思って高校一年生の甥っ子に贈ったら、あんまり反応ありませんでした。笑。写真集にすればよかったかな。ステキなレビューありがとうございました。
      2016/03/15
    • 8minaさん
      naosampoさん
      こんにちは、コメントと沢山の訪問ありがとうございました。海外に出る必要があり、久しぶりに開けました。本を送り喜んでも...
      naosampoさん
      こんにちは、コメントと沢山の訪問ありがとうございました。海外に出る必要があり、久しぶりに開けました。本を送り喜んでもらえるのは素敵ですね。今回海外に移動する際にもお気に入りの蔵書を何冊か、大事な友人に贈りました。
      2016/03/17

  • 自然の優しさと厳しさをこの上なく感じる作品…
    著者星野さんのお人柄も同じなのだろう
    あまりにも自然の中に溶け込み、ありのまますべてを受入れ、そして逆らいはしないものの、流されているわけではない
    彼の人生は彼の意志であると同時に自然の、宇宙の成り立ちのひとつに感じる

    そして彼の生きているアラスカでは、地位も立場も、財産も、着ている服さえも
    まったく意味なんかもたないのだ
    そう丸裸の人間力だけで人と付き合うのだ
    素晴らしいことではあるが、果たして自分にできるのだろうか…
    当たり前でありながら、不安を感じてしまう自分にちっぽけさと無力さと一体どんな上っ面の鎧を着けているのだ私は…
    そんなことを感じてしまう

    星野さんが最初に海外を訪れたのはなんと1986年、16歳の時
    しかもブラジルへ向かう移民の船で2週間かけてロサンゼルスへ到着
    もちろん一人
    当時のアメリカの治安を考えてもご両親もよく承諾されたと感心してしまう
    凄いなぁ
    ヤマザキマリさんといい、星野さんといい…

    そして初めてのアラスカへ行くエピソードも凄い
    アラスカの出合いは一冊のアラスカの写真集
    北極圏のあるエスキモーの村を空から撮った写真
    ここからの行動力が尋常ではない…
    「あなたの村の写真を本で見ました。
    たずねてみたいと思っています
    何でもしますので、誰か僕を世話してくれる人がいないでしょうか」
    と手紙を出しちゃうのだ!
    そして、とうとう19歳の夏、願いが叶う
    滞在期間3ヶ月間、強烈な体験として心の中に沈殿していったという

    そして各エピソードがいちいち素敵過ぎた
    心暖まるたくさんのエピソード
    素敵な人が自然と集まるのは星野さんが真摯に人生に向き合っているからなのだろう
    引き寄せの術…ですね
    そして、自然の厳しさの中命を落としていった大切な人たち…
    何度もこみ上げるものがあった
    それでも星野さんは受入れて大地に足をつけ、生きていくのだ

    心が洗われます
    久しぶりに日常の垢が落ち、浄化された



    カリブー=トナカイ

  • アラスカの大自然を愛した写真家・星野道夫のエッセイ。
    星野さんの写真が好きな母の影響で、実家にあった写真集を眺めることはあったのですが、エッセイを読むのは初めてです。

    同じ瞬間に世界のどこかで別の時間が流れている。
    それは、巨大な氷山が轟音とともに削れる瞬間かもしれないし、新たな生命の誕生の瞬間かもしれない。
    山歩きをはじめてから、眼前に広がる雄大な景色に圧倒されることが増えましたが、そんな風景の中で同じ瞬間になにかが起こっているかも…と考えるだけで、ともすれば自分の周囲のことばかりが気になってしまう日常に、清涼な風が吹き込む気がしました。

    日本の子どもたちともにルース氷河で過ごすという企画をされていたのだそう。
    氷に囲まれたマイナス20℃の世界で過ごした1週間は、その後の子どもたちにとって忘れられない時間となったのではないでしょうか。
    星野さんとオーロラを見上げることができた子どもたちが本当にうらやましいです。

    星野さんは、生きるということを本当に楽しんでいた人だったのだということが伝わってきました。

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著者プロフィール

写真家・探検家

「2021年 『星野道夫 約束の川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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