知識的大衆諸君,これもマンガだ (文春文庫 せ-3-3)

  • 文藝春秋 (1996年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167519032

みんなの感想まとめ

現代マンガの多様性とその批評に焦点を当てた本書は、マンガに対する偏見や誤解を解消し、読者に新たな視点を提供します。著者は、マンガを嫌悪する人々や未体験の人々を対象に、マンガが日本語表現の一部として確立...

感想・レビュー・書評

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  • 本書の最初に関川夏央は、本書の想定する読者および本書の意図を下記のように述べている。
    【引用】
    この本はマンガをにくむひと、マンガに対して予断を持つひとを読者として想定している。現代マンガを読んだことのないひと、読もうと試みて眼と肌にあわないと感じたひともそうである。マンガを好きになってもらおうというのではない。多彩多様な現代マンガの輪郭を、批評というかたちをとって明らかにしつつ、日本語表現界にはすでに「マンガ」という分野がたしかに成立しているとだけは認識しておく必要があるのではないか、そう控え目に説得することをもくろんでいる。
    【引用】
    すなわち、マンガ、および、マンガを読む大人を批判する勢力がかなりあり、それに対しての一種の弁明といったものである。

    本書の発行は、1991年。30年以上前の話である。
    現代では、マンガ(さらにアニメ)を批判する論考を読むことは、少なくとも私はない。30年の間に、マンガに対しての評価が変わった、あるいは、マンガが当たり前のものとして世の中に受け入れられ、特別なものではなくなったので、批判論考の対象としての意味を失ったと言えるのだろう。
    私自身は、幼稚園の時代に鉄腕アトムを読んでからのマンガ好きであり、マンガ批判があること自体を重要なこととは思わず、好きだから読み続けた者だ。関川夏央の労は多とするが、こういう論考がなくても、マンガはメインストリームの1つとなっていたように私には思える。だって面白いから。

  • まんが
    文学

  • やっぱり何しろ2007年に読むには内容が古い。対象になる漫画が古い。読んだことのある漫画に対しての批評だけ拾い読み。どうして日本人が漫画を愛し、外国人がそうでないのかに対する答え。「彼らの国には手塚治虫がいなかった。」これは俺も至言だと思う。<br>
    <br>セキカワ好きだけど、やっぱ漫画の批評ってのに対してはとても冷笑的になってしまう自分がいる。というか、「物語」にたいしての批評というのは、漫画であろうと無かろうと好きじゃない。特に漫画だと際立って陳腐になるじゃない?つまり、どっちみちつまんない事だって証拠。読んで何かを感じるのが物語で、別に饒舌にならなくてもいい。「Don't Think. Feel!」、この言葉ばっかり頭に浮かぶ。漫画読まない人向けの本だと思う。<br>
    <br>漫画って、当たり前に読んでるけど色んなルールがあって読み方知らないと読めないんだよな。あと、漫画読む人は活字も読む、漫画読めるのに読まない人は活字も読まないってのはきっと当たってる。

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著者プロフィール

1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。
1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊ちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『中年シングル生活』『白樺たちの大正』『おじさんはなぜ時代小説が好きか』『汽車旅放浪記』『家族の昭和』『「解説」する文学』など著書多数。

「2015年 『子規、最後の八年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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