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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167519094
みんなの感想まとめ
多様な文人たちの作品を通じて、明治から昭和にかけての時代の変遷や文化の息吹を感じられるエッセイ集です。著者は、夏目漱石や司馬遼太郎、松本清張などの作家を起点に、彼らの周辺や出来事を独自の視点で描写し、...
感想・レビュー・書評
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多くは『文學界』に「窓外雨蕭々」として連載(1994年9月号~96年7月号)、22篇のエッセイ。
どれも、導入と切り口がおもしろい。鉄道や料理の話題もあるが、やはり読みどころは作家の話題。その作家を起点に、その周辺や出来事へと、話は意外な展開を見せる。登場するのは、夏目漱石、松本清張、吉行淳之介、藤沢周平、司馬遼太郎、須賀敦子など。
須賀敦子の回はミニ評伝の体裁。的確に彼女の本質がとらえられている。簡単な読書ガイドとしても読める。
司馬遼太郎にはずっと会いたいと思いながら、結局会う機会はなかったという。それが心残り。司馬の回(3回分)では、「街道をゆく」シリーズの『韓のくに紀行』を追っている。司馬に同行して韓国を旅しているかような、あるいは自分が司馬であるかのような、臨場感あふれる解説が読ませる。(第一作が『ソウルの練習問題』、第二作が『海峡を越えたホームラン』の著者だもの、思い入れはハンパない。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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漱石先生のロマンティックを描いた、表題一連の文章は抑制が利いた筆致で見事に明治文学の息吹を伝えている。
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【本の内容】
明治の文豪から昭和の文士、現代の作家まで、書かれた物を通じて過去に思いを馳せるとき、不思議と現在が垣間見える。
樋口一葉、夏目漱石、司馬遼太郎、須賀敦子、藤沢周平、伊丹十三…。
行間の一瞬から、彼らが生きた日常が浮かび上がり、鮮やかに切り取られる。
名手による巧みなエセーを愉しむ二十二篇。
[ 目次 ]
1 操車場から響く音
2 豪雨の前兆
3 須賀敦子の、意志的なあの靴音
4 東京旅行
5 大久保利通の「発見」
6 焼いた塩鮭の皮
[ POP ]
短いエッセイなのに静かに雨が降り続いているような重い文章だ。
文豪達の作品を引いて、その作家の生涯をなぞっていく。
本を開いている時間は、その場所に自分も立っているような気持ちなる。
死者がこの本の中では脈々と生き続けているのだ。
長い伝記でも出来ないことをこの量のエッセイで実現できる筆力はさすが。
書く対象への入り込みと、反対に対象になりえないものの切り捨ての対比が鮮やか。
「私はどちらかというと厭世的なタイプだから、泣き言をいいたがる。聞いてくれる人がいなければ、もっと泣く」とはあとがきの言葉だが、その心情をこれだけさらけ出し、読み物として質の高い作品になっている。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
明治~昭和までの文人達の作品を通して時代の変遷、空気感を伝えてくれる。
未読の題材も多かったが、作品の解説が本旨では無く、作品を通して時代を見るという意味では問題無く楽しめた。 -
この本も関川夏央の得意範囲から少し外れた作品をまとめているように思える。いくつか面白い作品もなくはないが、残念。
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