- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167527013
作品紹介・あらすじ
スター・ウォーズ時代をめざしてレーザー兵器開発にしのぎを削るソ連の"輝く星"プロジェクトと米国の戦略防衛構想。米国はクレムリンの奥深く潜りこんだ大物スパイ。「枢機卿」に指令を送り、進捗状況を探る。そんなある日、ソ連邦タジタ共和国の夜空に一条の金色の光が立ち昇り、人工衛星を一瞬のうちに溶かしてしまった。
感想・レビュー・書評
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メアリパットフォーリの勃起ネタに笑い、枢機卿の亡くした部下への思いに涙する。
血の通ったスパイゲーム参加者たちが決してアセットを切り捨てず、守り抜こうとする信念に心動かされる。
今まで力になってくれた相手を裏切らないことはどの国においても共感されることを実感。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容 :
クレムリンの枢機卿(Cardinal of the Kremlin, 1988)
ソ連の高官に潜むスパイ「枢機卿」が危機にさらされる。
ソ連国内の枢機卿救出にライアンが乗り出す。
著者 :
トーマス・レオ・クランシー・ジュニア(Thomas Leo Clancy, Jr., 1947年4月12日 - 2013年10月1日)は、アメリカの小説家。
軍事や諜報活動を扱うテクノスリラー小説を数多く執筆し、また自身の名を冠したテレビゲームの監修も務めた。 -
トムクランシーの4作目、1988年の作品である。
現実とフィクションの境目がわからないほどこのジャンルは、面白く、時のレーガン政権が仕掛けたSDI交渉を彷彿とさせる場面では、ネゴシエーション裏側も垣間見れて、おそらく現実も極めて近い駆け引きがあったのではないかと思いをめぐらす。
テーマが国の安全保障をかけた交渉の主導権が権力抗争と絡みを複雑化しているため、読み物としてはややしんどい面もある。
クランシーお得意の技術的な裏打ちもおそらくパーフェクトではないかと推測する。 -
クランシー作品の中でもトップクラスの面白さ。「レッド・オクトーバーを追え」では海面下の潜水艦戦を描いていたが、本作のメインとなるのはソ連のレーザー兵器を巡る情報戦。あまり派手なアクションシーンは無いが、その分クランシーらしい濃い人間描写が心に残る。
ソ連中枢部の大物スパイ"カーディナル"にも、アフガンの地対空ミサイルの名手"射手"にも、フォーリ夫妻、ジョン・クラーク、そして主人公のCIAアナリスト・ジャック・ライアンにも、それぞれ戦う為の信念があった。 -
派手な戦闘シーンは無いストーリーですが、SDIを軸にしてCIAとKGBの駆け引きはスリリング。この後の戦争3部作に登場する人物も初登場します。イメージ画像が無いのが残念。
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ジャックといえば、バウアーでもスパロウでもなく、CIAのジャック・ライアン!
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老人の悲哀と、若者の生命感を描いた秀作。
テクノスリラーの第一人者として評されることの多い作者だが、じつはそれ以上に人物描写が魅力的である。
ジャック・ライアンシリーズは、主人公が大統領まで登り詰め、とうとうストーリーはジュニアに引き継がれたが、私の一番のお薦めはこの作品である。 -
ジャックライアンシリーズ第3弾は、スター・ウォーズ時代をめざしてレーザー兵器開発にしのぎを削るソ連の"輝く星"プロジェクトと米国の戦略防衛構想がテーマ。
アメリカはクレムリンの奥深くに潜り込んだスパイ「カーディナル(=枢機卿)」を使いその情報収集をするのだが…。