有罪答弁 上 (文春文庫 ト 1-5)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167527334

作品紹介・あらすじ

妻に逃げられ一人息子は非行に、警官あがりの中年弁護士マックは560万ドルの金と共に行方をくらました変りものの僚友バートの捜索を命じられる。自分を敵と狙う警官時代の元相棒ピッグアイの執拗な妨害をかわし、弁護士らしからぬ手口でバートの家に侵入し、冷蔵庫を開けたマックをにらみ返したのは、脚を曲げた死人だった。

感想・レビュー・書評

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  • さて、内容は前2作のサンディ・スターンという敏腕弁護士とは打って変わって巨大法律事務所でいつ解雇されてもおかしくない凋落した弁護士が主人公として顧客の金を持ち逃げした弁護士を捜す物語。
    この主人公、実の息子や警察にオナニーを見られるほど、情けない。

    だがこうした自分を卑下する者の眼を通して捜査過程、また登場人物の掘り下げを行う事で、実は理想的な生活、何の支障もなく生活をしているかのように見えた各登場人物が実は自分と同じように何らかの影を我が身に落としているのだという事を、虚飾のヴェールを1枚1枚剥ぐように徐々に明らかにしていく。
    (下巻へ続く)

  • いや、苦戦しました。上下2巻とは言え10日。かなりのローペースです。
    トゥローといえば「推定無罪」。おぼろげな記憶ながら、グリシャムを上回るリーガルサスペンス。この作品も主人公が弁護士ならば・・・。と思い買ったのですが、これは探偵物ですね。そういう意味では、肩透かし。
    徹底した1人称小説です。主人公マックが見たもの、聞いたもの、あるいは記憶の中にあるもの、それ以外まったく出てきません。読者が得られるのは、事件を追いかけるマックを通してのみで、そのための臨場感があります。
    最期のどんでん返しもなかなかですし、重厚な作風をお好みの方にはお勧めです。

  • スコット・トゥローの本だからということで、Amazonで買ったのだが、あまりにも職人芸のくどい系技を見せられてげんなりという内容。

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