闇に浮かぶ絵 上 (文春文庫 コ 6-4)

著者 : ロバート・ゴダード 加地美知子

• 文藝春秋 (1998年2月1日発売)

作品紹介・あらすじ

19世紀のロンドン。ひとりの男が11年の時を経て戻ってきた。男の名はジェイムズ・ダヴェノール。自殺する旨の手紙を残して消息を絶った准男爵家の跡継ぎだった。元婚約者の出現に心乱れる人妻、憎悪に燃えるその夫。頑として彼を認めようとしない母と弟。それぞれの思いがやがてダヴェノール家の忌まわしき歴史の扉を開ける。

感想・レビュー・書評

[bwv232さんの感想 · 2018年5月26日]

登場人物が多い上、其々が過去に後ろ暗い何かを抱えていて、誰にも感情移入が出来ない。けど、読ませます。
しかし、この物語で救われる者はいるのだろうか？

[mysterymanboさんの感想 · 2017年5月12日]

お勧めです。

[フランキンさんの感想 · 2006年5月25日]

19世紀ロンドン。自殺したはずの男は生きていた。失われた権利を取り戻すべく動き出すその男の出現に、周囲は色めき立ち、すでに他人の妻となっていた婚約者は心を乱す…ご存知ゴダードの極上のゴシック・ミステリー。下巻ももちろん止められない！

著者プロフィール

1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、作品を次々と世に問うベストセラー作家に。『隠し絵の囚人』(講談社文庫)でMWA賞ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。他の著作に、『還らざる日々』『血の裁き』『欺きの家』（すべて講談社文庫）など。

「2017年 『宿命の地（下）　1919年三部作　3』 で使われていた紹介文から引用しています。」