闇に浮かぶ絵 (下) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1998年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167527525

感想・レビュー・書評

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  • ゴダードはどうも当たり外れが大きいような気がしているのだが、これは間違いなく「当たり」のほうである。
    舞台は19世紀終わり頃のロンドン。自殺したと思われていたひとりの男が突然かつての家族と婚約者のもとに姿を現す。が、家族たちはみな彼を詐欺師として扱い認めようとはしない。とりわけ男の代わりに准男爵を受け継いだ弟と、彼のかつての婚約者と結婚している男性にとっては、その存在は彼らの居場所そのものを危うくするものであった、というのがストーリー。
    物語は三人称で語られる部分とかつての婚約者の夫トレンチャードの一人称の手記が交叉するように書かれている。錯綜するプロットは最後まで飽きさせないし、冒頭の謎めいた男の出現シーンからラストの劇的な結末まで息を詰めるようにして読むことができる。ただ、何となくこのもと婚約者の女性の行動ってのがどうかと思うぞ。いくらかつての婚約者と思われる男性が突然に現れたからといって、あれはないんじゃないかい。いずれにせよ登場人物たちの中でいちばん可哀相なのはトレンチャードであることに間違いないですね。世の「夫」というやつの存在意義を問いかける(笑)目的で書かれたのではないだろうが。ぜひ女性の方々の御意見をお聞きしたいところです。

  • 下巻は一気読み。
    只、何とも救いのない話だった。

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著者プロフィール

1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、作品を次々と世に問うベストセラー作家に。『隠し絵の囚人』(講談社文庫)でMWA賞ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。他の著作に、『還らざる日々』『血の裁き』『欺きの家』(すべて講談社文庫)など。

「2017年 『宿命の地(下) 1919年三部作 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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